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サレヤ広場の市場に行ってみた

だらだらと街歩きをしたときの記録。観光というより地元民の生活を体験するノリで。まずは早朝から元気に起き出して、旧市街の「サレヤ広場」で行われている「Marche freiche(朝市)」に行ってみた。

ほぼ地元民向け、ローカル市場

旧市街の海側のサレヤ広場では、毎朝9時ごろから朝市が開かれている。内容は主に生鮮食料品。野菜や果物がメインで、パン、お菓子、加工食肉などもちらほら。

座って食事ができるブースがあれば朝ごはんしたいなと思ったけど、残念ながらそういう施設は見当たらなかった。私が行ったのは開始直後だったせいもあるが、まだ準備中の店が多い。

野菜と果物の屋台が多い印象

この時期は旬のキノコもいっぱい並んでいた。店員さんの眼光が鋭いので隠し撮り(笑)のポルチーニ、値段は忘れたが数ユーロだった気がする。日本の価格に比べると(そもそもポルチーニ見かけないけど)激安。ちなみにピンボケがすごいけど、怪しい取引ではないw

美味しそうな果物がたくさんあったので、ホテルで食べる分を買ってみた。盛ってあるのを1個だけちょうだいと言ったら、「ダッコー(OK)」と柔軟に対応してくれた。ここらへんは日本と違って自由度が高い。

リンゴも赤、緑、黄色、深紫…いろいろあって可愛い。黒いイチジクが最高に甘くてトレビアンだった。

旧市街は迷路みたい。スリと迷子に注意

旧市街をうろうろ。幅が1mくらいの道が多く、迷路みたい。基本は徒歩。スリが多いので、ちょっと注意。

レストランやカフェは、観光客向けに英語メニューを置いている店も多い。道を歩いていたら、英語で客引きしてくる店もあった。小さい雑貨屋さんなど、見ていると時間があっという間だ。

旧市街の真ん中には教会(カテドラル)があり、そこだけ空間が広がっている。上記の朝市(サレヤ広場)は、この教会の海側で開かれる。

写真でわかるように、旧市街は足元がガタガタで歩きにくいので、ヒールの細い靴は要注意。坂も多い。清水寺の産寧坂を思い出した(笑)

旧市街でも「ソッカ」が食べられる

なお、前の記事で港のソッカ「Pipo」を紹介したが、旧市街にも「Rene Socca(ルネ・ソッカ)」という有名店がある。港までは遠い…という人は、こちらもおすすめ。お店の前のショーケースにはニース風ピザ(ピッザラディエール)やタパス(小盛の惣菜)も並んでいて、見るだけで美味しそう。

プロムナードザングレで青い海を満喫

何度か前述した、海岸沿いの散歩道「プロムナードザングレ」。せっかくニースに来たのだからと、最後の日にまったりしてみた。

ヨーロッパ中から人が集まるのがわかる。天然の海岸の美しさと、びっくりするくらいの海の青さ。マルタでも青の深さに感動したけど、なんだろう地中海の水って、色素でも入っているの?…というほど青い。

ただし、海岸は砂浜ではない。座ると微妙にお尻が痛い(笑) 雑誌を敷いて事なきを得たが、バカンスで行く人は厚めのビーチマット推奨。

オフシーズンの平日でもこんな感じ。とにかくみんな歩いている。店もないのに、ただ歩く。でも気持ちいい。ただし、たまにスケートボードが突っ込んでくるので、油断してはいけない。

骨董好きはアンティーク市に集合

朝市が行われるサレヤ広場では、毎週月曜日だけ、生鮮に変わってMarche Antiqueアンティーク市が開かれる。

言っておくが高級品はない(笑)

なかなか欧州旅行中にアンティークを見る時間がないので、ここぞと早起きして行ってきた。でもやっぱり店があまり開いてなくて…(時間はほんとうにアバウト) 昼前に行ったらちょうど良いかも。

さて、内容はというと、本格的な骨董よりも家の蔵から出た不用品の方が多そうなムードw 高級アンティーク狙いの人には向かない。

圧倒的に多いのは銀器で、数が揃っているものがメインだったので、1個だけ欲しい私には手が出しにくかった。ティーセット6人分買っても一人暮らしでどうしようもないし。(欧州は1セット=6人分)

カトラリー、ティーポット、お皿、コイン、なんかよくわからない絵、古着などなど…

たまにおお、と思うものもあったけど、そういうのはやっぱりすごい値段がついてる。シャンデリアやランプの専門ブース、ちょっと欲しかったけど日本の電源では無理そうだったので諦めた(その前にデカすぎて持って帰れないw)

旅先のスーパーは突撃ポイント

旅先のスーパー攻めるの大好き~~~!今回はマセナ広場から駅方面へ10分ほど歩いた、Monoprix(モノプリ)にやってきた。いやー、初めてパリでモノプリに行ったときは興奮して帰りたくなかったけど、最近は全フランス同じ品ぞろえであることに気づいて飽きた(爆)

まずは惣菜から軽く攻めてみるか

でもやっぱり行ってしまう。まずは総菜コーナーへ。Sushiが正しい認識からどれほど離れているか確認し、楽しむ(悪趣味な)

やはりロール系が多いね。サーモン、きゅうりばっかり。たまにツナや玉子。これはパスして洋風総菜コーナーへ。

こっちはすごい種類。ポテトサラダだけで5種類くらいある。ファルシというトマトやピーマンの詰め物、ズッキーニのマリネ、レンズ豆、ひよこ豆、南仏名物タプナードや、魚の酢漬け…。どれも美味しそう。

肉コーナーも、ハムやローストの種類の多さに、改めてここは肉食の国なのだと実感。写真、真ん中の黒いソーセージは「ブーダンノワール」という、血のソーセージ。ぶっちゃけ私は好きではないが(笑)濃厚で日本ではまず見かけない一品だ。

ボンヌ・ママンのプリンもあったよ

おまけ:フランスを代表するスイーツのメーカー、「ボンヌママン」のプリン「クレームキャラメル」は超おいしいよ♡

街の様子はこんな感じ

公園に行くと、みんなでまったりやってる南仏のレジャー「ペタンク」。鉄の球を投げて、点数を競う。語源は南フランス・プロヴァンスの方言の「ピエ・タンケ(両足を揃えて)」に由来しているんだそうな。ちなみに写真はヴァンス村で撮ったもの。

おじいさんやおばあさんが、ワーキャー言いながら球を投げているのを見ると、日本のゲートボールを思い出す。

パリほどではないけど、あちこちで見かける日本趣味。現代日本がアニメだとしたら、江戸時代の日本は浮世絵。特に北斎は欧州ではファンが多い。とてもリスペクトされているのが伝わるので、日本人として嬉しい。

私もチップ用に、小さな千代紙の袋を使っている。手渡したとき「?」な顔をされるけど、意味が分かって「綺麗!」と喜ばれることが多い。和の美しさは世界に通じるという事だろう。

2009年夏から開始された「Vélo Bleu(ヴェロ・ブルー)」というレンタル自転車サービス。ニース市内90ヶ所に合計900台の自転車が設置されているとか。使用するには登録料が必要で、料金は30分までは無料、1日1ユーロ、1週間5ユーロ、1ヶ月10ユーロ、1年25ユーロ(カード払いのみ)Webや写真の機械で登録OK。マセナ広場にある「Ligne d’Azur」のオフィスでも登録ができる。

街中の掲示板。ちょうど行ったとき、エボラ出血熱のニュースが大きく取りざたされていて、特にフランスはアフリカと近いため緊迫感が強かった。今も完全に収束したわけではないので、まだ貼ってあるかもしれない。しかしこのデザインのかっこ良さよ。日本の公的機関のポスターって、ダサダサのが多いから、街の景観を台無しにしないでインパクトのあるポスターを作ってほしい。

エトワールというファッションビルでスターウォーズフェアをやってて、なぜかチョコレートでできた暗黒卿の等身大フィギュアがw ヨーロッパ人、チョコで何か作るの好きだね~

以上、ニースの旅あれこれ。お次はTGVで一路リヨンへ。