TGVに乗って、一路リヨンへ
いよいよニースに別れを告げリヨンへ。街の北側(山手)にあるフランス国鉄の駅にやってきた。ふむふむ、なかなかガラが悪そうな雰囲気だ(笑)まあ、駅の近所は雑多な感じがどの町もするもんだ。
TGVはフランスの新幹線みたいなやつ
日本からネット予約したTGV。フランス人が何かあるごとに「世界一速い」「新幹線に勝ってる」と自慢する超特急である。確かに瞬間最速は出しただろうが、徐行運転やスト、故障で遅延・運休はなはだしいので(省略)
駅弁はないので仕方なく駅前のPaulでパンを購入。日本だと購入ブーランジェリーだが、おフランスでは庶民のチェーン店。袋から油がにじむのがフランス度高し。
料金は二等で37ユーロ(2014年)。距離は470㎞くらいで日本だと東京から京都くらいだが、なぜか新幹線より早いはずなのに(ニヤニヤ)5時間半の長旅で、到着は夜になる。そこで、今回はSNCF(フランス国鉄)が新しく導入したタクシーサービス「ID CAB」を利用した。これが大ヒットだったので、詳しく書いておく。(ただし、2020年現在やってるかどうか不明)
フランス国鉄と連動するタクシーID CAB
パリのリヨン駅、リヨンのパール・デュー駅およびペラーシュ駅で乗降するTGV乗客なら、出発前日まで列車番号を入力してネット予約ができる。料金は初乗り4kmで9.90ユーロから。カードで前払いするため、ぼったくりやチップの心配もなく、荷物料金込みで4人まで利用できる。さらに、TGVの遅延にも対応しているところがフランスらしい(自覚症状はあるんだなw)
私の場合はペラーシュ駅の南側まで16ユーロで、到着前に「○○前におります」と運転手さんからメールが来た。これは非常に安心。着いたら優しそうなおじさん(英語OK)がネームプレートを持って待っててくれて、ナビでホテルまですみやかに届けてくれた。
知らない土地で荷物を持って夜間に移動するより、絶対こっちの方が正解だと思う。まあ、現在のフランスはUberが発達しているので、このサービスはあくまでも2014年では非常に先進的だったということで。
リヨンは小さくて美(味)しい街
リヨンは人口、産業共にフランス第二の街として知られる。また、美食の街としても有名で、あのポール・ボキューズの本拠地でもある。さらに、コンパクトながら素晴らしい街並みが旅情をかきたてる、かなり旅先としては激推しの街である。
勝手にリヨンの観光地を整理してみた
さて、リヨンの街。また勝手に観光客が行きそうなエリアを4つに分けてみた。
1・旧市街とフルヴィエールの丘
2・ベルクール広場界隈
3・ペラーシュ駅界隈
4・パールデュー駅界隈
1は観光客が最も訪れる、名所旧跡、ロマンチックな旧市街が固まっているエリア。レストランも多いし、お土産物も集中している。ホテルは高い。
2は博物館や観光案内所など、文化施設が多いエリア。
3は私が泊まった宿があるエリアで、ちょい雑多な感じ。安い宿が多かった。観光する所はあまりない。
4は国鉄の駅エリア。デパートやショッピングセンターなど、大規模な施設が多い。ちなみに食の街、リヨンで最も有名な市場「レ・アール」(通称ポールボキューズ市場)は、このエリアの西側にある。
もちろんこの他にも見どころはたくさんある。私の場合は3日でこの4か所を中心に回った。
ペラーシュ駅は便利だがやや複雑
宿からいちばん近いペラーシュ駅、外観。二階に上がって渡り廊下を通り、たくさんあるホームへ降りるスタイル。トラムの駅も地下鉄の駅もあり、便利っちゃ便利だが、初めて来た人間にはややこしかった。
上からペラーシュの目抜き通りを見下ろす。リヨンはローヌ川とソーヌ川、二つの川があり、ここは中州に当たるが、北側のベルクール広場の方がにぎやかで小奇麗だ。
駅の中。パールデュー駅に取って代わられる前は国鉄メイン駅だったそうで、なかなか立派。
券売機はコインかクレジットカードしか使えない。なんだか機械が殺風景すぎて、カードが飲み込まれるんじゃないかと心配になったが、無事に購入できて助かった。
このような、日本と変わらないようなチケットが出てくる。この辺はパリのメトロとよく似ている。値段は1枚1.7ユーロ(2014年11月初旬)。バス、メトロにも同じチケットで乗れる。入り口の刻印機でガチャンとやって、見回りの人が来たら見せないといけない。
でも、今回の旅では一度も券改めの人、来なかったな。ニースではシーズン中は非常に厳しい取り締まりが行われるそうだが。
Hôtel Axotel Lyon Perrache
宿は「アクソテル・ペラーシュ・リヨン」。設備が良さそうだったので選んだが、とてもクリーンで気に入った。場所はペラーシュ駅の南側、川沿い。エリアとしては正直良くないと思う。夜は人通りが少ないし、駅前は荒れた感じがする。
シャワーの水圧が強いのはフランスでは高得点
しかし外観もおしゃれで、部屋のインテリアもセンスよし。ニースのホテルが、クローゼットのドアが閉まらなかったり旧式だったので、こういう近代的な部屋に入るとホッとする。
何より、バス&トイレが良かった。バスタブは残念ながらついていなかったが、シャワーブースの使い勝手がよく、フランスのホテルには珍しくアメニティばっちり。そして…シャワーがじゃんじゃん出る!しかも良く泡立って髪がバサバサにならない(嬉し泣き)
いつも欧州に行くたび、お風呂では悲しい思いをしていたので、バスルームが良いというだけで小躍りしたくなる。まあ、日本のビジネスホテル並だというだけなんだけど…。それ考えると、日本のホテルってすごくコスパいいのねと思ってしまう(しみじみ)