チャーチルの執務室とビッグベン

こちらは2013年の記事を再掲しています。現在とは情報が違う部分がありますので、予めご了承ください。

まずはケバブやろ(笑)

宿に荷物を置いたら、遅いランチへレッツゴー。ロンドン来たら「ケバブ」でしょ。イギリス料理ちゃうやーんと言われそうだけど、イギリスは多国籍グルメの国なのだ。

「Taza」のケバブは高レベル

「ケバブ」「中華」「カレー」、これがロンドンの三大グルメ。中でも軽食としてはケバブがダントツ人気だ。店で食べても値段安いし、野菜もたっぷり。もう、日本にいる時からこれが食べたくて仕方なかった。

ホテル近くで抜群の評判を誇る「Taza」は、座席数10もないような小さい店ながら、いつも人であふれている。メニューはチキンかラムのケバブ、カレーがあるくらいで殆どの人が持ち帰りで注文してる。

行ったときも何人か並んでたけど、手さばきの早い兄さんのお蔭で5分もしないうちにラム・ケバブ、アリッサ(激辛ソース)増しがやってきた。これをすぐ目の前のハイドパークに持ちこんで食べるのさ!

片手で持つのがしんどいくらいの大きなケバブ。中にはぱっつんぱっつんにサラダとラム肉のドネル(回転炙り焼き)が詰め込まれている。かじりついた。おおお、ラム肉と香辛料フェチにはたまらんですたい!しかも肉が柔らかい。Timeout(ロンドンの食べログ)で評価が高かったのは嘘じゃない。クイーンズウェイ駅のすぐ近く。そばを通りがかったら、ぜひトライしてみてね♪

にんじんジュースはおすすめしない

カウンターに山のようにニンジンが積んであって、メニューでもプッシュされてる感じだったので、頼んでみたキャロットジュース。1.5ポンドで2本もニンジンが入ってると思えば安いし健康にもいいのだが…人参をジューサーにかけただけのシロモノじゃった(涙)砂糖も入ってないからウッとくる。やはりエゲレス人の味覚はわからん。

チャーチルウォールームへ

さあ、短い滞在。要領よく観光するぞ。今回は、前回の訪問で見逃した施設から優先的に。中でもいちばん行かずに後悔した「チャーチルウォールーム(Churchill War Rooms)」を真っ先に攻める!

ビッグベンのお膝元だよ

地下鉄に乗って、びゅーんとウエストミンスターへ。階段をあがった瞬間、ビッグベンにロンドンアイ、ウエストミンスター寺院…「きゃーロンドン観光!」という景色が広がる。

でもそれは後にして、セントジェームズパーク方面へ。この日は各国の要人が来ていたみたいで、すぐ隣にあるダウニング街10番地(イギリスの首相官邸)はSPさんたちがずらり。ものものしい雰囲気に包まれる中、ようやく入り口を発見。

一応「博物館」ってことなので、それなりの建物を想像してたんだけど、なんだこのちっちゃいエントランスは!階段の横にひっそり隠れるように黒いテントが張ってあり、狭い通路を通って中へ。あら、けっこう混雑してる。

狭い通路、複雑な内部の造り

オーディオガイドいるかと聞かれたけど、日本語なかったのでパス。戦争関係のあれこれを聞き分けられるほど、私の英語耳はよくないのである。

この施設は、大英帝国戦争博物館分館の一つで、当時のイギリス大蔵省(ホワイトホール)の地下に作られたもの。第二次世界大戦中にチャーチルが戦争の指揮を執るため設けた地下複合施設だ。

中に入ると、薄暗い地下の空気が体にまとわりつく。精巧な人形が当時のままの部屋に配置され、さながら今もここでチャーチルが葉巻を燻らせているかのようだ。

この秘密施設は爆弾にもビクともしない厚さ1~3メートルのコンクリートで固められ、戦時下100以上の軍事会議が開かれたという。さらにはここで暮らしていた人もいて、寝室や食堂、病院など様々な部屋がある。当時の床面積は12000平方m、最高で528人の宿泊ができたそうな。あの小さな入り口からは想像もできない。

圧巻なのはMap-room。壁一面に世界地図が掲げられ、小さなピンがたくさん打たれている。また、秘密の場所にあるホットラインからは、盗聴されることなくホワイトハウスのルーズベルト大統領に通話ができたという。

また、廊下の一部には見ただけではわからない地下室への脱出口があり、いざという場合はここへ逃げたそう。

ここは子供向けではないけど、歴史の好きな人には強力プッシュする。当時のままの建物の中で、緊張感を持って見学できるのがたまらない。以上、6割はガイドブックの受け売り(爆)

「Churchill War Rooms」公式HPこちら>> 

ウエストミンスター寺院

地下鉄までの道すがら、ウエストミンスター寺院を見に行った。イギリスの寺院って、どこもこういうビジュアルね。かのダイアナ妃とチャールズ皇太子が結婚式をあげたことで、日本でも一気に知名度が増した。

イギリスの国教会のため、英国王室で何か式典があるとここで行われる。ユネスコ世界遺産。恐ろしい事に、教会の床と壁(!)には歴史的な人物が埋めてあるんだって。しかも、いま満杯状態なので、もう入れないそうで、今後はどうするんだろう(もうそういう習慣はないのかな?)

そしてこの横にあるのが国会議事堂。ウエストミンスター宮殿ともいう。これだけ国の重要な機関が集約されているエリアって、よく考えたらすごいよね。ちなみに内部は撮影禁止。けっこう入場料金もお高いそうだ。そのうち、一回くらい見ておこうっと。

ビッグベンのおまわりさん

そしてその隣のビッグベン。昔、私は母から「ビッグベンは日本語で言ったらドカベンよ!」と言われ、しばらく信じていたことがある(余談)それはさておき、こいつは最近「エリザベス・タワー」って名前になったそうだ。すぐ近くに先代の名前を冠した「ヴィクトリア・タワー」があるからか?イギリスではきわめて不評であると聞いたが、うーん違和感あるよねぇ。

しかし、本当の名前は「クロック・タワー」(ややこしい)。でもやはり「ビッグ・ベン」が一番しっくりくる。写真でわかるかな、ちょっと傾いてきてるの。しばらく前にニュースになっていたんだって。

ここも首相官邸と同じくおまわりさんだらけ。制服がかわいい。写真撮ってたら、つつつ~とフレームに入ってきたよ(笑)「ハロー」って言ったら、ちゃんと「ハロー」って笑顔で返してくれるところが、日本の警官とはちょっと違う所だ。

チキンティッカマサラ

イギリス3大うまいもののうち、ケバブをランチで食べたので、夜はカレーでもいっとくか!マークスアンドスペンサーでチキンのロティとカレーソース、真空パックのバスマティライスを買ってきて、ゲストハウスの地下にあるキッチンで「チキンティッカマサラ(Chicken tikka masala)」を作った。

これはイギリスのインド料理店なら必ず置いてあるメニューで、スーパーの惣菜コーナーにもある英国の庶民の味。紅茶とともに、植民地時代の名残ですな。ただしこっちの人は辛い物あまり食べないようなので、持参したチリパウダー(世界中に唐辛子を持って行く激辛マニア)で辛さを増して、ベリベリホットに。

ビールは「サセックスゴールデンエール」。あっさりした味で美味しかった。瓶がかわいいけど、重たいからドリンク類はお土産には諦めないといけないのが悲しい。だから、いま飲む!

ノリオ君おやすみなさい

今日は朝早く起きたので、早々にベッドへ。今日もノリオ君と仲良くおやすみなさい。明日はまた早起きして美術館3軒まわる予定。日本でも外国でも開館前からじとーっと待つ不気味な女は私です。

取りあえず、ベッドのスプリングが固くてゴキゲン。ただし、この時期(4月)にヒーターがんがんかけないと眠れない。下手すると6月とかでもヒーターつけることあるんだって。そして当然のようにクーラーはない。イギリスは好きだけど、それを考えるたびやっぱし住めないと確信する。