コヴェントガーデンと「ROH」

こちらの記事は2012年の再掲です。多少情報が古いことをご了承ください。

アールズコート周辺散策

今朝は早起きしてホテルの周りを散歩してみた。「アールズコート」という地名は、かつてこの一帯がアールさんという貴族の領地であったことをあらわす。

まずはホテル周辺を朝の散歩

ホテルの前にはけっこう広い公園というか、ただ木が植わっている土地(バークストンガーデン)があるのだが、私有地だから立ち入り禁止。せっかく駅前の一等地なのにもったいない、と考えるのは土地が貴重な日本で育ったせいか。

ホテル外観。バークストンガーデンの前にあるから、バークストンガーデンホテル。安いけどきちんと経営されていて、必要にして充分な設備を備えていた。でも日本のビジネスホテルには及ばないし、料金は2倍(驚)壁にヒビが入った古宿でも、平気で2万や3万してしまう。それがロンドン。

お次は駅前のにぎやかな通りへ

駅に向かう途中にある「Black bird」というパブ。朝はフルイングリッシュブレックファスト、昼のランチ、夜のビールと、地元の人でいつもにぎわっていた。ちょっと入ってみたかったが、機会なし。

特に夜は、ビール立ち飲みの近所のオッチャンばかりで女性ひとりは浮きそうだった。郊外の昔からあるパブは、そういう場所なのかもしれない。反対に、都心にあるガストロ・パブは女性客が目立つ。


こちらは駅。ロンドンの地下鉄の駅は、どこも似た作りなので、私などは写真を見ただけでは判別不能だ。赤い丸に横棒が入ったサインが地下鉄マーク。サブウェイでもメトロでもなく、「UnderGround/アンダーグラウンド」である。

電車が近づくと「まい~んざぎゃっぷ(mind the gap)」と放送がある。段差に気をつけろということだろう。さらにドアには「ドアにはさまるなよ」シールが貼ってある。どこの国にも私みたいな人間がいるという証拠だ(笑)

ロイヤルオペラハウス(ROH)

ロイヤルオペラハウス(ROH)にやってきた。言うまでもなく、英国オペラの殿堂であり、バレエやクラシックコンサートなど、様々なビッグイベントが催されている。

見学ツアーに参加してみたよ

エリザベス女王はじめ、王家の皆さんもよくお出ましになる格調高いハコである。私なんぞが入るとバチがあたりそうだが、そこは国営。ちゃんと観光客やおのぼりさんむけに、内部見学ツアーなるものが用意されている。

料金は£10.5。10時にチケットオフィスが開くので、早めに行って待っていたが時間になってもドアが開かない。中の人が施錠オフを忘れていたらしく、5分遅れで入場。チケット売り場にはもう、列ができていた。

どうしたもんかと眺めていると、整理係のお兄さんが「10時半の見学ツアーの方、おられますか?」と呼んでいたので、合図したらペイド(料金払い済み)専用カウンターに案内してくれた。ラッキー♪

チケットを引き換え集合場所で待つ

PCから出力したバウチャーとクレジットカードで照合し、無事にチケット引きかえ。インターネットで前金が払えるので、海外のチケット予約も簡単になった。あとはミーティングポイントで他のツアー客と集合し、ばりばり英国アクセントのお姉さんの案内で、約1時間ちょっとの館内探検をした。


こちらがチケット。館内は撮影禁止なので、写真はナッシング。感想:正直、英語のわからん人にはチンプンカンプンだと思う。そういう私も2~3割くらいしかわからなかった。しかし流石に立派な劇場やロイヤルボックスは見ごたえがあったので、今度はお客としてオペラやバレエを見に来てみたいものだ。

賑やかなコヴェントガーデンへ

ロイヤルオペラハウスから歩いて数分のコヴェントガーデン。イギリスに行ったことない人でも、名前くらいは聞いたことがあるだろう。いわゆるロンドンの文化密集地域である。日本で言えばなんだろう、渋谷か?若者を中心に、いつも多くの人々でにぎわっている。

パフォーマーがいっぱい

駅から広場に行く途中、おかしな銅像があるな~と思ったら、うわわわ、動いた。なんと生きた人間が不動のパフォーマンスをしているところ。

たまにポーズを変えて通行人がビックリ、みたいな。いや、驚いてるのは観光客だけか(笑)金色の人もいる。ビリケンさんみたい(関西人ならわかる)


コヴェントガーデンはもともと生鮮市場だったのだそうで、そこに雑多な店が集まり、人々の交流点に発達していったようだ。今もここには多くの店が集結している。平日の昼間だって、わんさか人が行き来し、音楽が流れ屋台からは肉を焼く匂いが漂う。興奮するね、こういうの。

中央広場の半地下ホールで、楽団がクラシックを演奏していた。ロンドンでは地下鉄の構内にもミュージシャンがいて、おひねりをもらっている。

地元の方に聞いたら、ちゃんとオーディションがあるんだって。ということは、国がストリートミュージックを推奨してるってことだ。すてき、すてき。日本にもこういう頭の柔らかさが欲しい。街を歩いていて、至る所から音楽が聞こえたらきっと幸せに違いない。

「Bergo」でムール貝ランチ

コヴェントガーデンでは絶対ここでランチと決めていた「Bergo(ベルゴ)」。ロンドン市内に何軒かある、老舗のベルジャンレストランだ。

ベルギービールとムール貝ポット

ベルギーといえばベルジャンビアー、そしてムール貝ポット!新鮮なムール貝をホーローのポットで、ワインや香草とともに蒸した名物料理。私はこれが好きで好きでたまらない。本当は1kg(殻つきで)食べたいところだが、ランチのセットメニュー500gで勘弁してやる。


ベルゴにはムール貝の他、数種類ランチセットがあって、飲み物がビール、ワイン、ソフトドリンクから選べる。私はもちろんオリジナルビール。昼間っからアルコールを飲んでも咎められないのが、ヨーロッパのええとこだ。ししし。

お味はコクがあって炭酸弱め、やや酸味があるアンバーエール。ちびちびやっていると、お待ち兼ねのメインが来た。


じゃじゃーん!大皿にどっさりのプリプリちゃん。味付けはベーシックなセロリソルトで、スープも美味!付け合せは、お約束のチップス。店によってはマヨネーズとかアイオリがついてくるけど、ここは塩味のポテトであっさりだった。しかし、苦手なので2本しか食べていないw

お値段はこれで£6~7くらいだったので、この界隈では激安の部類に入るだろう。来たときも何組か並んでいた。ちなみにここの正面が日本の嬢ちゃんたちに人気のキャス・キッドソン本店。そのせいか日本ギャル率も高かったような。

市場とショップをひやかしてみる

食事の後。もう一回広場をうろついてみた。さっきはお腹がすいて食べる方が先立ったので。

ユアン・マクレガーみたいな芸人さんが何かやってる。きっと、ここから世界のメジャーになった人もいるんだろうな。観客も100人くらいいる。やりがいも大きかろうて。

こっちはメインの建物内部。ずらーっと小売店が両脇を固め、中央部分は出店が並ぶ。わくわくしながらひやかした。ろうそくの店や、鏡だけ売ってる店、衣料品、オイル、その他もろもろ。けっこう値段が高いので、ほとんど買わなかったが、見て歩くだけでも楽しい。

お土産によさげな物たちも並ぶ

また、この市場には有名店のロンドン支店、みたいなのがいっぱいあって、たとえば「ラデュレ」とか、奥様方が好きよね~?(私は甘すぎてパス)

ちょいと離れた所には、「クラブツリー&イヴリン」ここのハンドクリーム好き。でもイギリスのブランドだとはしらなんだ。

嗅ぎタバコを売ってる店もあった。喫煙具の店があちこちにあるのも、なんとなくイギリス的。シャーロックホームズがパイプくわえて出てきそうな気がする。でも、葉巻はあんまり見かけない。葉たばこを巻いて吸ってる人はいたけど。

この他、王室御用達の「ペンハリゴン」とか色々見つけた。けっこう裏通りにひっそりあったりするのね。

ロンドンで自転車に乗りたい人へ

さて、旅ブログらしい情報も載せておこう。ロンドンの駅近くで見かけるレンタサイクル。これは「ボリス・バイク」といって、まず1日~年間の契約料を払い、あとは乗ったぶんだけカウントされる仕組みだ。

カードで誰でも借りられて、返す場所は自由。しかも最初の30分は無料なので、近場の移動なら契約料だけで済んでしまう。使用方法などは英語なので戸惑うかもだが、日本語の案内ブログなどで仕組みを覚えてから行けば、けっこう使えるとみた。