こちらの記事は2012年の再掲です。多少情報が古いことをご了承ください。
テートブリテンでのんびりアート鑑賞
もともとはテートおじさんの蒐集品
構造がシンプルなので見やすい
これはちょっと愉快な、あのおじさんの像かな?大きさは両腕で抱えられないほど。角度によって印象が変わるのが面白かった。
館内ホールにはうさぎのオブジェ。不思議の国のアリスをちょっと思い浮かべたり。
先日、これと同様のシャンデリア・アートを東京の国際博物館で見た気がする。もっとも日本ではロープの内側で点滅していたけれど。
英国の情景、ターナーの世界を堪能
ざっと常設を回って、入り口近くに戻り、最後にいちばん大きな展示室に向かう。
細い通路にテートブリテンの展示物(たぶん過去のものも含まれている)がずらっとラインで並べられ、それらを楽しみながらゲストは長い長い道を通って、ターナーの世界に誘導される。
やさしいのに緊張感ある風景画
ここからは、ひたすら風景画を中心とした、ヨーロッパの色彩にまみれる。
私は美大時代に日本画のゼミをとっていたが、なんというか顔料から降り注ぐ太陽光から違うのだ。絵が違って当たり前だろう。
あと、気づいたのだが、昔の絵は海を描いたものに、強烈な緊張感を感じる。
海が今のように安全ではなかったからだろうか。非常に危うい絵面が多いような気がする。
カフェにて「クリームティー」
展示を見終わって、地下のカフェで一服。実はこれから食事会があるので、あんまりお腹に詰め込みたくないのだが、やはりイギリスに来たらこれやっとかないと心残りだ。
アフタヌーンティーやハイティーは、他の日本人マダムにお任せすることにして、クリームティーを選んだ。基本のお茶に£2くらいでスコーン(恐ろしく固い)とクローテッドクリーム、ラズベリージャムがセットになる。
お茶は日本で飲めない「ガンパウダー」。紅茶にミントが入っている。銃の火薬に似た色だからこの名がついたとか。
アンダーグラウンド(地下鉄)で移動
英国の表記はアメリカとは違う
The Great Queen Street
ここはコヴェントガーデン駅からホルボーンへ向かう途中、Great Queen Streetにある「グレートクイーンストリート」(まんまやがな)というガストロパブ。
ただ、パブと言っても伝統的な立ち飲みではなく、普通のレストランと思っていいだろう。ロンドン在住アーティストさんのご紹介で伺った。今夜は、オンラインで仲良くしてもらってるロンドン在住女子の皆さんと、ここでワイワイなのだ。わーい。
最近のイギリス飯はうまいぞ
ここは名前のないパブと言われていて、宣伝もせず料理の味だけで客を呼ぶ店なのだそうだ。席に着くと紙に書かれたメニューに加えて、日替わりのメニューをスタッフが丁寧に説明してくれる。どれも一昔前の英国では考えられないような、凝ったものだと推測される。
私はあまり食べられそうになかったので、テリーヌにした。(暗いためピント合わず)これ、テリーヌそのものも上品で美味しかったが、添えのチャツネが絶品だった。
こちらはハムの盛り合わせ。この他、皆さんのオーダーした料理を分けてもらいつつ、とても楽しい時間を過ごした。
初めて逢ったのにしっくりくるのは、誰もが率直な人たちで、自分の意見を持っている大人同士だからだろう。特に外国で自立して生活している女性は、イエスとノーがはっきりしているので、私みたいな社交下手には助かる存在である。
きっとまた会おうと約束し、帰路へ。素敵すぎる夜にしばらく眠れなかった。