こちらの記事は2012年の再掲です。多少情報が古いことをご了承ください。
みんな大好き「バラ・マーケット」
タワーブリッジからテムズ川をぐーっと西へ西へ。戦艦ベルファストを過ぎてもう一本橋が見えてきたら、それがあの有名な「ロンドンブリッジ」。この橋をそのまま渡り、周りを見渡すと、右前方にこの教会が見えてくるはず。これが「セント・トーマス教会」だ。
この教会の横にマーケットがあるよ
ここもまぁ、ものの見事にハリー・ポッターしてるね。すごく趣のある教会なんだけど、今回目指すのはこの教会の横にあるロンドン最大の食市場「バラ・マーケット」。
ボロウ・マーケットと表記してあるガイドブックがあるけど、発音としては「バラ」が近いみたい。看板に「Borough Market」と書いてある教会の横の階段を下りていくと・・・
あらまっ、いい匂い!そしてすごい人。でも奥にはもっといっぱい。つい入り口の屋台に突撃したくなってしまうが、そこはぐっとこらえて奥まで全部見てまわってから。
鉄道の高架みたいなとこに、いっぱいブースが出てるのね。そしてそれが全部、食べ物とか食に関するものばかり。いやー、これ楽しいわ~
とにかく肉屋が多い、さすが肉の国
生肉、加工肉、狩猟肉、どにかく肉屋が多い。日本では見ないような肉の種類、加工品など、眺めているだけでも勉強になる。
ブロック肉、加工肉。日本のような薄切りはない。みんなどでかい塊を買っていた。
こっちは加工肉、特にソーセージが専門のブース。ショーケースの上のかごに乗ってるのは全部ハードソーセージで、肉の種類がいろいろあった。
真空パックしてあるソーセージ、お土産に買っていこうかと思ったけど、国によって肉の持ち込み持ち出し厳禁のところあるし(アメリカなんてカップヌードルの謎肉までアカン)、今回は断念。ここで食べられるものだけ買うことにした。
その場で焼いてる。美味しそうだけどサイズがでかすぎる~
日本と違いまるごと売ってる、チキン屋さん。希望によりさばいてくれる。貼ってあるシールで産地が区別されていて、おフランスのブランド鶏肉も鎮座していた。でも私はこれならローストよりサムゲタン作るw
鳩~!たぶん一般ニホンジンにはよくわからない世界。鳩って生肉が赤いのね。鴨みたい。同じ鳥類なのに、にわとりは白っぽい。
そしてニホンジンには恐怖の世界、ジビエ。こっちじゃ「ゲイム」とか「ゲイムミート」と言うらしい。動物を狩る=Gameってことなんだろうけど、ちょっと呼び方が何様よ、みたいな感じするね。
そのゲイムミートで作ったミートパイ。Wild boarって、いのししね。美味しそうだけどホテルに電子レンジないもんな~
パンとチーズ、パイは見逃がせない
こちらに住んでたらお世話になる日常食品。イギリスの一般家庭の食生活が垣間見えて楽しい。
パン屋さん。フォカッチャなんかも売ってた。店によってはその場でサンドイッチを作ってくれる。
こっちはチーズばっかり。日本に生きるチーズ好きにはたまらん世界。試食させてくれるので、つまんでるうちにおなか一杯になれそう。チェダーとスティルトンは必須。
イギリス人の好きなチャツネ(フルーツやスパイスを煮たもの)の専門店があって、全種類欲しかった!あと、オリーブの店も多かった。
キッシュがずらり。見た感じ「小さいからおやつに」と思ったら大間違い。日本人の中年女性なら、これ1個で1食になる。腹にドンとくる。
珍しい野菜もいっぱい
市場だから八百屋さんもたくさんある。並べ方もすごく素敵だし、何よりカラフルな看板がいい。
どこの八百屋さんもオーガニックって書いてあるけど、流行ってるのかな。私はまったくオーガニック信じない人なので、どうでもいいけど(笑)
ルバーブ!ジャムにして食べる以外、使い方を知らない野菜。真っ赤な色と酸味が独特で、ヨーグルトに入れると美味しい。
アーティーチョークが出てた。季節、違う気がするけどw その横の葉っぱはなんだろう。奥はなすび。イギリスでは「エッグプラント」ではなく「オーヴァジーン」と呼ばれる。
カラフルなトマト。赤、オレンジ、茶色。さわってみたら少し硬かった。やっぱりトマトは夏でないと。
細長い玉ねぎは「シャロット」っていうやつかな。黄色いのがズッキーニ、そして奥の黒っぽい丸いのがビーツ。むいたら手が真っ赤。でもボルシチには欠かせない。
白いにんじんみたいなのが、イギリス人が大好きな「パースニップ」。日本では「アメリカボウフウ」という名前で、たまに市場に出ていることがある。奥はサボイキャベツ。
甘いものも押さえておかないと
もちろん甘いの好きなイギリス人、スイーツのブースもいっぱい!
ケーキ屋さん。美味しそうだけど、1ピースが大きすぎて、ビビって買えず。友達とシェアならあれこれ食べられるのにな~
熱々のチャイを売る店♪寒いので、ホットドリンクの屋台多し。
さっきのケーキ屋さんと違って、こっちは小さい目のお菓子が並ぶ。ショーケースの上にのってるスライムの正体は・・・
メレンゲ!日本のとは全く違う。すごく美味しいので、見つけた人はぜひトライしてみて。ただし割れやすいのでお土産に買う人は要注意。
トルコのキャンディ屋さん。ロクムという、砂糖にデンプンとナッツを加えて作るお菓子が売られている。
こちらはドライフルーツの量り売り屋さん。日本では見ないようなフルーツもある。マンゴーは台湾の3倍くらいの値段がするw
お楽しみの買い食いレポ
バラ・マーケットにはその場で食べられるものもいっぱいある。あちこちに点在しているため、熱々でないといけないものは最後に買うべし。
やはり「米の飯」を求めてしまう
その場で食べられるものはサンドイッチ系やドーナッツが一番多い。みんなカジュアルに食べ歩きしている。
特大(と言ってもこちらでは普通の大きさ?)ハンバーガーの店。ピクルスなどは自分でのせる。こっちの女性のお客さん、手づかみかよっ、おい!
牡蠣~~~~~!一個から買える。このお兄さんがその場であけてくれて、自分でソースをかける。食べたかったけど、旅先でお腹壊すと怖いので断念。
ソースは赤ワイン日ネガーとレモン、オリーブオイル、胡椒。それとタバスコ。日本人としては、ぽん酢ともみじおろし欲しいねぇ~w
イタリア人がやってるパスタ屋さん。ゆでたてのラビオリやニョッキが食べられる。
イングリッシュポテトサラダと、お焼きみたいなパンケーキ?
謎のベトナム風チキンカレー
匂いにつられて寄っていったら、試食せえと言うので食べてみた。ベトナム風チキンカレーだそうだ。まぁまぁうまい(上から目線)よし今日のランチはこれに決定。
マーケットの中にも椅子とテーブルが用意されてるけど、もちろん満席なので、となりの教会の敷地内で食べる。怒られるかと思ったら、みんなそこらで食べてる。日本の神社仏閣だったらしばき倒されるだろうけど、そこらへん大らかね、西欧の方は。
トマトとチキンのグリーンカレー。これで£5。日本円で600円くらい。ごはんがパサパサなのは、かえって現地っぽくていいかも。味は薄味。辛さがまったくないのは英国仕様なのだろうか。
この後、ほかに何か食べたかったけど、日本人サイズの私の胃には厳しかった。隣で食べてたイケメンのお兄さんはハンバーガー。おじいちゃんは、孫と一緒にフライドチキン&チップス(英国ではフライドポテトをチップスという)
〆は、温かいものが飲みたかったので、熱々のサイダーを。日本でいうサイダーは炭酸飲料だけど、こっちではりんご酒。ちょっとシュワシュワしてて、瓶入りでもよく売っている。あったかいサイダーは、冬の屋台の定番で、少しシナモンも入っていたような気がする。
とても温まって、いい具合にポーッとした。素晴らしいバラ・マーケット。いつか必ず、また訪れたい。
公式HP
http://www.boroughmarket.org.uk/
マーケット近辺を散策
帰りは教会の裏手の道を通ってみた。すぐ近くに「VINO POLIS(ヴィノポリス)」っていう、ワイン屋さんがやってる施設があって、ワインのことを学べるらしい。
ちょっと入ってみたかったけど、次があるのでぐっと我慢。
さらに進むと、ビルとビルの間に古い帆船が出現!何かの観光施設だろうか。せっかくだから帆を張ったところが見たかったな(危険ですW)