早朝、パディントン駅へ
最終日。いつもだけど、旅の楽しい日々はあっという間に経ってしまう。早朝に宿を出て、やってきたのはパディントン(Paddington)駅。空港に向かう前にここで荷物を預けて、半日自由行動する予定。この駅からは空港に直結する電車が出ているのだ。
駅のバゲージレフトへ
ここは駅のホームの右端レーンにバゲージレフトがあり、その日の営業日内なら£9でスーツケースひとつ預かってくれる。(ただし日をまたいだら2日分料金がかかる)日本のように駅にコインロッカーが完備されてない欧州だけに、一人で移動する旅行者は、こういうサービスをしっかり頭に入れておきたい。(最近はロッカーのある駅も増えた@2020年)
ちなみに、この預り所はパディントン以外にもセントパンクラスやヒースローなどにもあり、バゲージラッピングや海外への発送なども行ってくれる。
朝ごはんはスタンドのベーグル
荷物を預けて、駅のスタンドで朝ご飯のベーグル。このジュースはEU圏のみならずNZでも見た。有名ブランドなのだろう。この駅は駅舎の中まで鳩がいて、めっちゃ寄ってくるのでパンをちぎって与えているうち、1/5くらいは彼らに食われた気がする(笑)
V&A博物館へ立ち寄り
ロンドンに来て、恐竜さんに挨拶せずに帰るわけけにいかないし、ちょろっと寄ってみたサウスケンジントンの自然史博物館。ロンドンの公立博物館・美術館は、入場料が無料だから気軽に入れる。
デヴィッド・ボウイ展へ
いつ見てもハリーポッターみたいな自然史博物館。このサウスケンジントン界隈には、大きな美術館や博物館が集結している。1日かけて回るのもおすすめだ。
本日の狙いはこの隣、V&A(ヴィクトリア アンド アルバート)博物館。デヴィッド・ボウイの特別展が開催されているというので、ちょっと覗いてみようかと行ってみれば…
あらまぁ!長蛇の列!!入場制限がかかっていて、チケット買うまでに2時間くらいは待つなというくらい、人が並んでいる。お土産も買わないといけないし、これは無理だ。イギリスの常設展は無料でスムーズだけど、特別展はけっこうな値段がするし予約で人を入れる。シャガールみたいに予約しておけばよかった。
特別展グッズも手に入らず
仕方がないから諦めてグッズだけでも買おうとショップに行ってみたら、こっちもウェブで見たようなボウイグッズは見当たらず。やたら分厚い作品集か絵葉書くらいだった。特別展のグッズ売り場にしかないのね。やっぱりネットで注文して、ロンドンの友人宅に預かってもらったらよかった。
この後、オックスフォードサーカスまでバスで出て、デパートでお土産さがし。紅茶とかトフィとかモルトビネガーとか。そしてジョン・ルイスでうっかり金属のでっかいプレートを買ってしまい、これが後で空港の探知機にひっかかることとなる(笑)
ヒースローエクスプレス乗車
名残惜しいけど、荷物を引き上げヒースローへ。いつもはオイスターカードで格安になる地下鉄ピカデリーラインでのろのろと向かうが、今回はリッチに「ヒースローエクスプレス(Heathrow Express)」に乗ってみることにした。
わずか15分でヒースローへ
「ヒースローエクスプレス」は、パディントン駅とヒースローのターミナル1&3を直結する空港列車で、ピカデリーラインが小一時間かかるのに対して、たった15分で着いてしまう。もちろんそのぶんお値段も高くて、片道2等料金で£20。(ちょっと前は£18だったらしい)日本円に換算すると、3,150.18 円(H25年10月下旬現在)になる。15分の移動としては新幹線レベルの高さだろう。
ちなみに「ヒースローエクスプレス」には、たった15分のくせにファーストクラスがある。こっちは片道£28。
なお、チケットは日本でもネット購入できる。代理店経由になるので高くはなるが(ある代理店の参考価格3407円)、英語に自信がない人は安心だろう。私は自動販売機で買った。クレジットカードが使える。対面販売もあり。
さあ、短い列車の旅だよ
列車がやってきた。淡いシルバーに黄色のカラリングが目印で、改札はなく車内改札になる。切符を持っていなくても車掌から購入できるので、飛び込み乗車もOK。ただし料金は割増になるようだ。
鉄子の電車話は長い。まだ続く(爆)
車内はユーロスターよりきれいで明るい。乗車口には荷物置き場があって、スーツケースを乗せられる。荷物が盗られるんじゃなかろうかと不安になる人もいるようだが、動き出した時点で確認すれば、あとは空港までノンストップなので、そうそう危ないこともなさそうだ。パリからTGVに乗ったときも、みんな荷物置きっぱなしだったし。
やがて動き出すとすぐに車掌がやってきて、乗車券チェック。車窓からの風景を楽しむ間もなく、ヒースローに到着してしまう。本当にこれは早い。時間をお金で買う人には、最もストレスのない移動方法だろう。往復だと割引もあるようなので、今度からはこれだな。
あわや転落しそうに!
…と思って調子こいてたら、大失敗。エスカレーターでスーツケースの壊れかけキャスターが暴走し、荷物ごと転落しかけてマッチョなお姉さんと英国紳士に救命された(滝汗)ああいう時、自分の筋力のなさを呪う。ちょっとトレーニングしないとな(とほほ)
最後の英国飯はプレタで
なんだかんだあったけど、取りあえず無事に荷物を預けてセキュリティも通過。残ったポンドでお菓子など購入し、私が最もロンドンらしいと思う食べ物を記念に食べて帰ることにした。
いろんな意味でイギリスの味(笑)
それは「プレタマンジェ(Pret a manger)」。サンドイッチの国、イギリスらしく国内いたるところにある、日本の吉野家みたいなチェーン店。前回もここで食べて、イギリス人の味覚が個性的なことを実感した、そんなプレタで〆て帰る自虐プレイである。
決してE.A.T(同じようなチェーンのサンドイッチ屋)ではない。あっちは何か英国的でない味がする。今日はコリアンダー山盛りモロカンファラフェルサンドイッチと、Soup of the dayだったトマトのチャウダー。(量大杉)
キョンキョンなら顔が洗える量である。そしてお味は想像通り。うーむ、リアル英国を感じながら、次はヒースローへ来る前に、ガストロパブで腹ごしらえして来ようと心に誓った(笑)
さらばイギリス、雨の中日本へ
雨。ずっと雨。もう、どうなっとんねん、雨ばっかり。またもや雨女の伝説が輝かしいものに。
ロンドン~トルコ~関空
ロンドンからアタチュルク行きの待合室は、ほとんど日本人見当たらず。隣席もなんかあっちの国の感じだったので、機内ではずーっと映画を見て過ごした。てゆーか寒かった。けっこう寒さ対策してたけど、なんで機内あんなに寒いの?そして隣のトルコ人、なんで半袖で平気なの?
ずーっと食べ続けてた気がする
乗ってすぐに出た機内食。茄子とラム肉のスパイス煮込みと長粒種のライス。このメインのおかずはプレタより数倍おいしかったけど、お腹いっぱいで入らず。ビールも飲めずに水飲んでる。
右側の白い箱は、チョコか何かが入ってるのかな~と楽しみに開けたら、クラッカーとバターが入っていただけだった。まぎらわしいことをしたらいかん。
アタチュルクでの乗り換えは、タラップ降りたらバスに詰め込まれ、出発ゲートまで連れて行かれた。時間がギリギリだったせいだろう。お蔭で帰りこそ食べようと思っていたドンドゥルマ(トルコアイス)も諦めることに(涙)どっちにしても、この時時間帯は売店に誰もいなくて食べられなかった(つくづく運がない)
ちなみに、あのビヨヨーンは何度もお客さんをからかいながら実演するのが伝統なので、口に入るまで長い時間を要する。搭乗時間ぎりぎりの人にはおすすめしない。
ドンドゥルマ↓
そして、よく覚えていないけど、夜中にたたき起こされて食べた気がする機内食。なんかでっかいキョフテにピラフ、こんなヘビーなものを深夜に(日本時間に合わせてあるんだろうけど)出してくる中東系航空会社、さすがだぜw
そしてまた映画見て爆睡してたら、今度は朝ご飯ですよとたたき起こされ(トルコ航空は寝てる人にも食べさせる主義のようだ)、今度こそ起きてやるかと景気づけにエフェスビアwww
関空に到着!アクシデントが……
この後あっという間に関空に到着。お蕎麦でも食べて帰ろうかなと思ったところが……なんか変な音がする。
片側がパカパカになっていたスーツケースのキャスターが、両方いかれてこんな事に!かろうじて逆側からそろーっと引っ張ると動くので、全部はずれないうちにと、慌てて帰宅。結局修理できなくて、買い直すことになった。ヒースローでこけたときに大破損したもようだ。
でもとりあえず、元気で帰ってこられて良かった。次の旅は、新しいスーツケースで行くぞ♪