こちらの記事は2012年の再掲です。多少情報が古いことをご了承ください。
エレガント満開、V&Aミュージアム
家族連れの芋洗い状態と化した自然史博物館から逃れ、道を挟んで向かいの「The Victoria and Albert Museum(ヴィクトリア&アルバート博物館=通称V&A)」へ。
大人向けの展示がいっぱい♡
たぶんロンドンの大人には、ここがサウスケンジントンでいちばん人気があるんじゃなかろうか。エリザベス女王の先代、ヴィクトリア女王と夫のアルバート公が基礎を築いた博物館である。
収蔵品は、実にバラエティ豊かに400万点!1851年のロンドン万国博覧会の収益や展示品をもとに、1852年に産業博物館として開館したのだそうだ。この建物は、1909年に建てられたもの。外観もさることながら、内装が非常に趣味よくエレガントだ。
建物の西側には、ドイツ(ナチス)が爆弾を落とした跡があって、今も修復されず、(たぶんわざと)そのままにしてあるらしい。
さて内部へ。こちらは「アルデビルの絨毯」と言われ、年代の判別できる最古の絨毯だそうだ。
http://bit.ly/yKAE36
こちらは展示室をつなぐ通路?それ自体が展示室のようになっている回廊で、まぁよくも集めたお宝の軍団。それを惜しげもなくさらしているのが、すごいと思う。
次から次から出てくるお宝にクラクラしながら、時刻はもう3時前。
V&Aと言えばカフェに行かなきゃよ!
さっきチラッと見たら超満席だったカフェも、そろそろ空くころだろう。ここのカフェは、歴史的な部屋がそのまま残っていて、インテリアの評価の高いことで有名。ぜひぜひ利用してみたかったので、まだ混雑していたけど再トライ。
親切な女性が「あなた、ここへお座りなさいな!」と言ってくれたので、ようやくお食事タイム。今日は日曜なので、イギリス式にサンデーローストにした。
こっちは日曜にはロースト肉を食べる旧式の習慣がある。ビーフ、ラム、ポーク、チキンなど、パブでもメニューに書かれている。
こちらはローストポーク。肉をサーヴするお兄ちゃんが「皮のパリパリいるぅ?」と聞いてくれたので、つけてもらった。もちろんグレイヴィーも。
どこを眺めまわしても絵になる。ジーンズで来たことを後悔するが、周りを見たらみんな自由だったw
私の場合、席を見つけられたのが、偶然にも4つあるカフェのゾーンの中で、一番人気の「モリスルーム」。ここはV&Aを建築したウィリアム・モリスがデザインしたホール。由緒あるインテリアの中で、優雅にお食事できて最高だった。
好きなだけゆっくりできるのがいい
腹ごしらえの後は、ふたたび鑑賞へ。
館内に忽然と現れる、高い吹き抜けの空間。ここは円形の回廊になっていて、旧い館の外装に使われていた窓枠や、庭園の装飾品、デコラティブな外階段など、大きなサイズの美術品をダイナミックに展示してある。
シェイクスピアの時代、あのような窓枠から深窓の令嬢が、庭の茂みに隠れて愛を語る若者に、ラヴェンダーの香りのハンカチを振ったのか、などと妄想バクハツさせるにはもってこいだ!(笑)
ちなみに、内壁に沿ってソファーが設えられているのがわかるだろうか。革張りのふかふかのソファーに座って、じっくり好きな角度で展示品を眺め、写生したりもできる。
麗しの「宝石のお部屋」へ
この後、ヴィクトリア時代の衣装や装飾品を見てうっとり気分。宝石だけをあつめたビジューのセクションもすごかった。こんな大量の宝飾品を一度に見ると、価値観が変わってしまいそうだ。
昔、金は地球上にオリンピックプールひとつ分しか埋蔵されていないと聞いたが、ここだけでその半分はあるんじゃないかという量だった。
変わり種のコレクションも
こちらは左は珍しい「ハープシコード」という楽器。日本では滅多にお目にかからないが、ヨーロッパの宗教音楽では欠かせないものだ。
V&Aには、こんな現代アートもある。マイコー見つけて大喜び!ポゥ~♪
これはトイレの手洗い。数人が同時に使用できる設計で、子供が喜びそうな感じ。こちらのトイレはどんなしょぼいところでも、必ずハンドドライヤーがあって、ハンカチ使ってる人は皆無だった。てゆーか、手を洗わない人もいたんだが・・・・
お帰りは赤いロンドンバスで
さて、そうしているうちに閉館時間。博物館前から出ているロンドンバスに乗って、ちょこっとだけ東に移動。もちろんこれもオイスター(トラベル)カードでスイスイいける!
こちらはHARRODS本店。ナイツブリッジというエリアにあり、有名な高級店がいっぱいあるハイソな界隈だ。ハロッズは昔はいったことがあるが、お客さんが多すぎて押しくら饅頭みたいだったので、今回は外観だけ。
夜間のライトアップは、地元の人も写メっているくらい、ロンドン名物。建物の風格は、さすが皇室御用達の大迫力!
ロンドンの味、それは「ケバブ」
今宵は歩きつかれてクタクタなので、ちょいとがっつり系のB級飯を…ということで、ロンドナーの軽食の定番「ドナーケバブ」をチョイス。
ケバブ屋はどこの駅前にもある
ケバブ屋は、たいていどの駅前にもあるようで、アールズコート駅前の「スターケバブ」という、インド人がやってる(しかもカレーもあるww)店でテイクアウェイ。
ラム肉のドナー(回転炙り焼き)のケバブ、スモールサイズで£6.75。ここのはラップ(薄焼きパンで巻く)ではなく、ピタ(袋状のパン)に入れる方式のようだ。
スモールを選ぶのはもはや常識
ほらね、スモールで正解でしょう(笑)
野菜をはずしてみたところ。ペッパーソースまみれのラム肉が、こんなどっさり入っている。私の手はけっこうデカいはずだが、片手でもてないくらいの巨大さ!もちろん全部は食べきれず・・・海外では大小あったら、日本人女子は迷わず小で正解!
と思ったら、会社の同僚が「あたし、2個いけます!」って、どんだけ男前やねん(笑)