フランス的大衆食堂で最後のランチ

Brasserie Georges

空港へ向かう前に、最後の腹ごしらえ。神谷シェフが「あの店は一回行っておいたらいいんじゃない」とすすめてくれた「Brasserie Georges (ブラッスリー ジョルジュ)」へ。

どうやら味がどうとかじゃなく、とにかく他にはない趣のレストランであるようだ。観光客にも人気だが、地元民の利用度も高い。たまたまホテルのあるペラーシュ駅の近くだし…と、 立ち寄ってみたらびっくりするような建物だった。

下の写真は創業当時の様子らしいが、ほぼこのまま電飾で現代的になった程度。巨大である。わくわくしながら中へ突入!

写真はホームページより1838年の建物  公式HP>> ■

体育館のような広い店内!

広い入り口を入ると、だだっぴろいホール。そして人が並んでる!うわ~、ウワサ通り人気のある店なのね。とりあえず並んで、順番が来たらこのおじさんに人数を伝える。そしたら呼び出し用の機械をくれるので、待合いコーナーの椅子に座っていい子で待つ。

しばらく待っていると、この機械がピカピカ点滅してブーブー鳴り出すので、さっきのおじさんの所へ戻る。そうすると、席案内担当のギャルソンさんが、どうぞと席へ連れて行ってくれる。

そしてメニューを持ってくる係りの人、注文を取りに来る人、サーヴする人、みんな違う。普通は席ことに担当者がいるんだけど、ここは役割分担して広いホールを切り回しているようだ。実にユニーク。きっとチップも店が回収するんだろうな。

店内はこんな感じ。うわ、果てしなく席がある(笑)いったい、キャパシティはどれくらいなの?しかも、この席が埋まってるのがすごい。夜もギッシリなんだって。確かにこのムードはほかの店では体験したことがない。なんだか古いフランスの中流文化を垣間見たような気がする。

ワインじゃないよ、Le bierだよ

まずは飲み物をオーダー。この店はフランスには珍しい、ブルワリー・レストラン。自家製ビールを目当てに来る人も多いとか。なるほど、なかなかフランスでは美味しい生ビールに当たらないから、オッサンたちは喜ぶだろう。

何種類かある中から、おすすめっぽかったアンバーエールをチョイス。うむうむ、よく冷えてる。アンバーらしい、ちょっと渋みのあるまったりした味わい。のどごしも軽めで、食事ビアとしては非常によろしい。そして何も言わないのによく冷えたカラフドゥー(お冷)がボトルで出された。庶民的でいいな~。お冷出してくれる店、大好きよw

前菜(Entree)はスープ

ランチのコースを選択。前菜は二種類ある中からザリガニのビスク(濃厚なポタージュ的スープ)を。クネルといい、このスープといい、リヨンは川の街だけにザリガニ料理が豊富だ。

お味は……普通(爆)よく言えば安定感のある味、悪く言えば古臭い。器も、クルトンも、下に敷いたレースペーパーも、一昔前っぽい。でもフランスで生まれ育った人には、こういう味は安心すると思う。バターも遠慮なく入っていて、ヌーベルなんちゃらなど、どこ吹く風。昔、本で眺めて憧れたフランス料理そのものだ。

メイン(Plat)は牛ほほ肉

メインはオーソドックスなビストロ料理が並ぶ中から、最もスタンダードな牛肉をチョイス。部位は頬肉だそうだ。軽く小麦粉をつけてバターソテーし、マデラ酒のソースで仕上げ。バターのたっぷり入ったマッシュドポテトを添えて。

このだぼだぼのソース、久しぶりに見た気がする。見た目を裏切らない、こってりして甘い味付けが懐かしい。なんかだんだん気分が上がってきたw コテコテのクラシック・フレンチ、たまにはいいねぇ。

Dessertは甘い甘いアイス

最後はデセール。これは悩んだ。

「ile flottante(イルフロッタント/浮島)」という、カスタードソースにメレンゲを浮かべた伝統的なデザートか、アイスクリームか。結局、お腹いっぱいだったので軽そうなアイスにしたけど、強烈に甘いのが特大ポーションでやってきたw

重くて固い独特な触感のアイスに、ピスタチオやプラリネ、パート・ド・フリュイという固いゼリーなどがぎっしり。そこに甘いバニラソース。ごめん、半分でギブアップ(笑) はぁ、ごちそうさまでした。布袋さんのようなお腹を抱えて、いざ空港へ!

TGVで一路ドゴール空港へ

さてホテルで荷物をピックアップし、空港へ。リヨンからはTGVで直接ドゴール空港に向かうことにした。

実はあまり日本の観光客には利用されていないが、シャルルドゴール空港には、地下に「シャルル・ド・ゴール空港第2TGV駅(Gare Aéroport Charles-de-Gaulle 2 TGV)」があり、リヨンやマルセイユに直通電車が出ている。リヨンから一旦パリ市内へ出て、そこからバスなどで移動するよりも、はるかに楽だ。

高いけどラクだと思っていたんだが

ただし料金は高い。私が利用した午後の時間帯は特に発着便数が多いラッシュ時で、片道95ユーロ(当時約1万5000円)。パリ市内に到着する路線なら半額以下だったので悩んだが、楽な方を選んだ。この年になると、人間は体力を金で温存するw

ところが、電車は遅れるわ(想定内だけど)、満席で荷物の置場がいっぱいだわ(親切なおばちゃんが、ここ空いてると教えてくれた)、通路は座り込んでる人で通れないわ、席に着くまでがサバイバル。ようやく座ったら今度はとなりのおばちゃんが、ずーっと指をちゅうちゅう吸ってて、キモくて泣きそう(勘弁して)。

さらにひとつ前の駅で降りそうになり、賢そうなムッシューに念のため聞いたら「空港は次ですよ、マダーム」と教えていただき、事なきを得る。間違ってたら日本に帰れたかどうかw

到着したドゴール空港駅は、鉄骨で出来た、近未来的なデザインでかっこ良かった。エスカレーターで上がったところが、もう空港内なので確かにこれは楽。荷物を預けて、お菓子を買って、シャンパーニュを一杯飲んで、うとうとしているうちに、搭乗時刻がきた。

味噌汁は日本人限定??

今回はJALだったのだけど、帰国便でのみ「お味噌汁いかがですか」と言われた。日本人限定で声かけてるのかな。隣にムスリムのご夫婦がいらして、その方々はもらってなかった。まあ、私はありがたくいただいたけどね(笑)味は普通以下ww

しばらくフレンチ食べ続けて日本の味が恋しいだろうという気遣いだろうが、私は「美味しい和食」が食べたいので、別に味噌汁はなくてもいいかなぁ。トレーに乗らないほど、てんこ盛りの機内食。これはちょっと…(苦笑)小物が多すぎて、外国人の方が戸惑ってるじゃないかw

しかも食べ始める前にアイスクリーム配るのヤメテw これ以上、私にビールを飲ませないようにする作戦だな!飲まないと眠れないじゃないのよねぇ。

ここで事件が!なんと隣のムスリムの奥様が、そばつゆを飲もうとしてらっしゃるww これ、容器がまぎらわしいやろ(↓)日本人の私でもゼリー飲料かジュースだと思ったよ。もちろん正しい使い方を教えたけど、なんか味がイマイチだったようだ。

そして「これは豚が入ってますか?」「ムスリム食べられますか?」と全部の食材を質問された。一応、豚の有無とうろこのない魚など、知っていることは教えたけど、前にもインドの方に聞かれたことがある。みんな事前に特別食を予約しないのかな。無料で作ってくれるんだけどね。

やがて無事に日本へ到着。行きは羽田からCDGだったけど、帰りは成田から関空へ。地方空港の場合、いったん荷物をピックして、また預けなおすのが面倒くさい。早くスルーバゲッジになりますように。という事で旅はおしまい。次回は恒例のお土産大会へ。