パリ@ビュシ通りのアパルトマン

こちらは2013年の記事を再掲しています。現在とは情報が違う部分がありますので、予めご了承ください。

空港からロワシーバスでオペラへ

空港からパリ市内へはロワシーバスで。料金は€10。ほんとはRER(エールウーエール)という電車が最も安くてスピードが速いけど、車内および到着する北駅の治安がよろしくないので、女ひとりいかにもニポンからキマシタ的大荷物で乗るのは避けたいところ。

あと、エールフランスの(やや豪華な)バスもあるが、私の宿とは別方面。凱旋門の方に行ってしまう、しかもあちこちホテルに停まって、時間がやたらかかる。という事で、消去法でロワシーバスになった。

オペラからはタクシーで現地へ

二つの車両を縦につないだ、長い車体のバスに揺られること40分(この日は道がすいていた。普通は1時間以上)。終点、パリ中心地のオペラで降り、徒歩ですぐ北側の百貨店ギャラリーラファイエットまで行き、建物の前に停まっているタクシーに乗り換え。そこから今回借りているアパルトマンまで約15分。

練習した甲斐あってフランス語も通じ、無事にビュシ通りの該当番地へ。予定より早く着いたため、まだ鍵をあけてくれる担当者さんが来ていない。寒いのでお向かいの中庭に避難して素敵なお店をしばし眺めた(美容院かな?)

アパルトマン内部はかなり狭め

担当者さん到着。欧州の住居につきものの、重たいややこしい二重ドアを経て、らせん階段で2階へ。そこから中庭へ出て向かい側の建物に入り、階段を下りて部屋へ。

もうね、スーツケース持つ手が震えたわいな。忍者でも迷うわ、こんな複雑な造り。部屋の中もややこしい。引っ張って開けろの、ここを押さえて締めないとドアが落ちるの、ガタガタのアパルトマン。

それでもパリの人々は不便とは思わないんだろうな。日本のウォシュレットついたマンション見たら、便利すぎてかえって居心地悪いかも。えー、それくらいトイレ&バス周りは設備が整ってないのよパリ~(笑)

中庭に面した窓をあけたところ。向こうに小さいドアが見えるでしょ。あそこが表玄関へつながるゲート。そこからギシギシいうらせん階段を下りるのだけど、この下にゴミ置き場があってクサい(笑)

ただし場所は最高だった。メトロで言うとサンジェルマン・デ・プレとオデオンの真ん中くらい、ビュシ市場がある賑やかな通りで、隣はスーパー。さらに、ちょっと歩くとポンヌフからシテ島へ渡れる。ルーブル美術館も徒歩圏内だ。お蔭でどこへでも歩いていき、20枚買ったメトロのカルネ(切符)が余ってしまったほど。

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Creperie L’ avant comptoir

荷物をざっと片付け早速街へ。時間はもう昼過ぎ。お腹もけっこうすいている。では、オデオン駅前で有名なクレープリーに行ってみよう。「L’avant comptoir」は、本来フレンチタパスの有名店だが、もともとクレープリー(クレープ専門店)だったらしく、今も店頭で持ち帰り専門でクレープを焼いている。

店の左側の窓、あの中のお兄ちゃんに注文すれば、窓からホイッと渡してくれる。

ドリンクとかとセット€10みたいなのもあったけど、量が心配だったので、単品でオーダー。「アン ジャンボン フロマージュ シルヴプレ」(ハムとチーズ、ひとつ下さい)通じた~。値段は€4.5。日本円だと700円くらいだろうか。

日本に比べるとやや高めだけど、こっちのはおやつじゃなくて食事だから、けっこうなボリューム感がある。みてこのデカさ。ずっしり重い。そして評判に納得、香ばしくてチーズが何とも美味しいこと!

店内で食べるスタイルのクレープリーだと、蕎麦粉を使ったガレットと呼ばれる食事タイプのと、甘い小麦粉のデザートクレープや、シードル(リンゴ酒)がセットになっているところも多い。でもその場合は€15とか€20とか、可愛くないお値段でビックラしちゃうことも。

念願の「オランジュリー美術館」へ

ルーブル美術館とコンコルド広場の間にある、テュイルリー公園(Jardin des Tuileries)。セーヌ川の北側にあり、東西にかなり広い、市民の憩いの場みたいなところ。

ルーブル美術館ととても近い

ルーブルのピラミッドを右手に見ながら公園内へ。早速商売人のお兄ちゃんが近づいてくる。手に持ってるのはエッフェル塔のお土産物。モンマルトルのサクレ・クール寺院辺りに出没する、有名なミサンガ売り(※)みたいなものだろう。

※ミサンガを勝手に手首に巻きつけ、金を払えと言うらしい。とにかく押し売りだと思ったら「ノン!」と言いながら早足で過ぎさるがヨロシ。

ずんずん公園の中を進んで、西の端っこにある「オランジュリー美術館」へやってきた。割と小ぶりな規模ながら、あの有名なモネの睡蓮を連作で所蔵していることで世界的に知られている。もともとは王室のオレンジを栽培していた建物だから「オランジュリー(みかん畑)」なんだそうだ。

普段の日でもけっこう並ぶ

中に入るとけっこうな行列。まずは荷物チェックを通り、空港で売ってなかったミュージアム・パス(4日用)を入手。これがあると割引になるだけでなく、混んでいるチケ売り場に並ばず優先ゲートから入れる。人気の美術館など30分並ぶこともあるので、ミュゼめぐりする人は絶対必要!

そして館内へ。モネは一部屋まるごと連作を鑑賞できるようになっていて、いきなりお宝ジャブで気分盛り上がる(笑)そして地下の展示室へ。こじんまり、よくまとまって動線の良い設計だと思った。

ちなみに美術館に入ってすぐ、腰に巻いていたカーディガンがないことに気付いた。「ここに来る道で落とした!」と思い、ロビーの窓から来た道の方向をみてみれば、道にクシャッと黒いものが…。ダッシュで美術館を出て拾いに行ってセーフ。もちろん入りなおしてもう一回セキュリティを通ったけど、本当にミュージアム・パスを買っておいて良かったと思えた瞬間だった(わははは)