バンコク最終日の朝食&昼食

ホテル至近「パック・ベーカリー」へ

ホテルから歩いて1分の所に、有名な「パック・ベーカーリー」という店があり、一度は行ってみようと思いつつ最終日になってしまった。ここは1日中やっているセットメニューが人気だそうだ。土日でも朝から開いているので、朝食利用することにした。

あとで気づいたが、泊まっていたホテルがパック・ベーカリーの駐車場にもなっていた。もしかしたら系列会社なのかもしれない。

ベーカリーという名のレストラン

このような佇まい。ホテルを出て左を向いたらこの景色。外にも座席があり、ここらに多くいる外国人向けの店なのだろうと推測される。店内もほぼ外国人観光客だった。まあ、近隣の朝飯屋の3倍の値段だからそうなるよね。

たくさんの日本人観光客がブログに掲載していたセットメニュー。店の外のメニュー表には表示されているが、店内で出されるグランドメニューには載っていなかった。これが目当ての人は店に入る前にしっかり眺めておいた方がいいかも。

内容は好きな料理と好きな飲み物を選び、トートマンプラー(さつま揚げ)がセットになって220~335バーツ。料理によって値段が違う。

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タイ料理よりもカフェ飯系がメイン

店内へ。完全にヨーロッパ系のインテリア。執事のようにウェイターさんが滑ってきて分厚いメニューを置いてくれた。ふむふむ、ベーカリーと言う名前でも基本はレストランなのだな。タイ料理も一通りは置いてあるけど、西欧のお客さんが多いのだろう、サンドイッチやパスタ、コーヒーやスムージーなど、カフェ飯の方が目立った。

各テーブルに置いてあるビッグブレックファスト、要するにイングリッシュブレックファストのデカ盛りである。朝からがっつり行きたい人にはいいかも。ケータリングもやっているそうだ。

私はそんなに量はいらないので、単品でオーダー。まずはドリンク「ライチのスムージー」がやってきた。甘さ控えめ、さっぱりして美味。ライチの香りがほわんとして、幸せな気分にになる。朝はフルーツが美味しいよねぇ~

美しいルックスの名物「カオソーイ」

料理はカオソーイに決定。この店はカオソーイで有名らしいので、どれだけ美味しいのだろうと気になっていた。実は私の大好物である。

カオソーイとは、タイ北部のチェンマイやラオスで食べられているカレーヌードルで、揚げた麺がトッピングされているのが特徴。ほどよいスパイスとココナツミルクのまったり感がたまらない。

美しい盛り付けのカオソーイが登場。店によって見た目がかなり変わるが、こちらのカオソーイはフレッシュな野菜が多めで、スープはさらっと系。量はそれほど多くない。(カオソーイは少な目の店が多い)

付け合わせの薬味、ガピ(海老発酵ペースト)、パッカードーン(タイの高菜漬けみたいなの)、マナオ。これを好みでプラスして。辛さはほとんどないので、辛いのが好きな人はナムプリックを頼んだ方がよさそう。

中には骨付きの鶏肉がごろんと入っている。お味はかなり薄味でさっぱり。甘みがほんのりした上品なカオソーイだった。好みからすると、もうすこしクセが強くて田舎っぽいのが好き。でもこれはこれで美味しかった。

お代は、ライチスムージーが65バーツ、カオソーイが120バーツ。計185バーツ。セットだと300バーツくらいするので、さつま揚げが不要な人は単品をおすすめしたい。

レジ横には「ベーカリー」らしく、パン類が並んでいる。甘いのばっかりみたい。焼き菓子みたいなのも少し置いてあった。

「パックベーカリー」公式ウェブサイト

隠れ家レストラン「Baannai」

隠れ家レストランって全然隠れてない場合が多いんだけど、ここは本当に隠れてた(笑) タクシーでちょっとトラブり、探すのに1時間。ようやくたどり着いた先はタイ国鉄サムセン駅の前。だったら国鉄で来ればいいじゃんと思うでしょ、ファランポーン駅から切符を買ったら1時間20分の待ち時間だったのよw ローカルは使い物にならねえタイ国鉄。

古い映画のワンシーンのような佇まい

レストランの名前は「Baannai(バーンナイ)」。レミニシエンスホテルのダイニングと記載されているサイトが多くて、それで混乱したけど「バーンナイホテル」になってた。資産家の個人邸宅を改装したホテルで、2階に数室客室があり、1階はレストラン。

ものすごく上品でセンスが良くて、どんな人たちが住んでいたんだろうと想像が膨らむような佇まい。門番の方が「ダイニングはこちらですよ」と、写真中央のドアを開けてくださった。すぐにホールが広がる。

入り口から続くスペースをまっすぐ進むと、なんとも素敵なレセプション。ホテルの受付も兼ねている。このスツール……欲しい♡ きれいな英語を話すムスリムの女性にお出迎えいただき「もしよろしければ奥の部屋を開けます」との事で、お言葉に甘えることに。

奥の間が整う間、レセプション横で待機。お昼間なのにロマンチックな生ピアノの演奏が。正面の壁には、この邸宅で育った三姉妹の絵も飾ってある。この一家の素敵なストーリーは、公式サイトに書いてあるので、ぜひ読んでみて欲しい。古き良きバンコクのブルジョアの暮らし。すごくエレガントだ。

素敵なインテリアをご覧あれ

公式サイトからお借りしてきた写真。レセプションからエントランスを見たところ。ガラス張りのホールから輝く緑が見える。

Baannai公式ウェブサイトより

こちらは逆向き。エントランスから中を見たところ。奥に今から私が入る部屋がある。この左側の棚の中も素敵なので見逃さないで。

Baannai公式ウェブサイトより

独創的で美しい料理の数々にため息

さて、お席が整ったのでメニューを眺めましょうか。クリップボードにカラーコピーでどっさり来る。それぞれにその料理が生まれた物語が書いてあって、全部読んでたら、とてもじゃないけど時間が足りない。とりあえず目についたものだけピックアップしてみる。

ちなみにこのレストランは、2019年ミシュランのビブグルマンに選ばれている。街の食堂に比べたらかなり高いが、この設えに対してで考えるとお安いと言えるだろう。

ビールのつまみに最高そうな1品。フライドポテトに3種のタイカレーディップがセットになっている。私は残念ながらポテト恐怖症なのでダメだけど、バゲットとかでこれやってみたい気がする。

砂糖をまぶしたスイカ、ねぎ、魚というミラクルな料理。どんな味がするんだろ。アペタイザー(前菜)だけどメインとしてご飯のおかずにもなるらしい。

えびチャーハンと、牛または豚のお惣菜セット。濃厚なピーナツソースでいらだく。下に敷いてある野菜は空心菜。器が素敵よね~。

具だくさんのチリソースと野菜、オムレツ、中華スープにジャスミンライスのセット。野菜の中でも蓮の茎はおすすめらしい。辛いのが好きなら青唐辛子をかじってくださいとあるけど、きっと火を噴くだろう。

豚とケールのシンプルなチャーハン。たぶんこれ、絶対に美味しいやつ。家族の思い出の味なんだそうだ。キュッとマナオをしぼって一気にがっつきたい。

ソフトドリンクは80~100バーツ程度。まあホテル値段ですわな。

瓶がかわいいからタイソーダを頼んでみた。そしたら瓶に入ってなかった。ふつうの水みたいなビジュアルじゃないかw 味は普通のサイダー系。

選んだのは「カノムジーン」セット

私が選んだのは、発酵そうめん「カノムジーン」。日本のそうめんより少しやわらかめかな。それがカレーにとても合う。タイカレーにはごはんよりそうめんが好きかも。これは野菜、おかずとの盛り合わせセットらしい。思ったよりボリューム少なかった。もう1品いけると思う。

上のソースは、レッドカレー、イエローカレー、グリーンカレー。ここにカノムジーンと野菜をディップしていただく。真ん中は朝も食べたパッカードーンかと思ったら違ったみたい。何かの酢漬け。カリカリの手羽元と小魚、スプラウトなどあれこれ。ソースがとても上品でおいしゅうございました♪

おすすめデザートも食べてみる。これはタイの伝統的な団子だそうで、中にムング豆のあんこが入ってる。こちらイチオシだそうで注文してみた。

でも本当はこっちも食べたかった。見て~この美しいカオニャオマムアン!ご飯の量が多いのがいい。マンゴーもきっと上質に違いない。

注文したデザート、こちら。温かいココナツミルクのソースが添えられている。タイだからきっと甘いよねと思ったら、まさかの無糖!お団子もあっさり味で食べやすい。もちもち食感、大好き。

中のあんこはこんな感じ。ムング豆は日本で言うと緑豆に当たる。とてもヘルシー。ごちそうさまでした~

LINE : @baannai
FB : www.facebook.com/Baannaithereminiscence