アユタヤ遺跡巡りレポート

さあ、どこの遺跡を巡ろうか

朝、窓を開けたらこの風景が見えた。左前方に仏塔が見えるのがわかるだろうか。地図に名前がついてなくても、遺跡がそこら中にあるアユタヤ。事前に回るルートを考えておいた方がよい。

私はタイ観光庁で遺跡の特徴を下調べし、歴史公園の近所にある遺跡とお寺を見学した。エリアを絞ったので基本的に自転車で観光したけど、人数がまとまれば少し離れた遺跡にも行けるので、トゥクトゥク利用がいいと思う。徒歩は無理。11時すぎから4時ごろまでは暑くて溶ける。

タイ観光庁「アユタヤ」情報

券売所&トイレなどわかるアプリ

私が選んだのは、木の根っこに仏頭がはさまっているので有名な「ワット・マハタート」、その隣の「ワット・ラーチャブーラナ」、三つの尖塔で知られる「ワット・プラシーサンペット」、巨大な涅槃像「ワット・ロカヤ・スターラーム」、とうもろこし型の塔がある「ワット・プララーム」。計5か所。

入場無料のワット・ロカヤ・スターラーム以外は一律外国人は50バーツ。ここでもアプリの「Maps.me」が大活躍した。上のスクショはワットマハタートだが、Google mapでは出てこないチケット売り場やトイレ、ツーリストインフォメーション、そして木の根っこのある場所も表示される。これがあればムダに広い施設内を歩き回らなくて済むのでありがたかった。

ワット・マハタート

最初の遺跡は、ガイドブックにも必ず載っている「ワット・マハタート」へ。13世紀の寺院跡で、昔は塔の上部が黄金に輝いて、それは美しかったそうだ。

ここは何と言っても、破壊された仏頭が木の根に埋まっているのが有名。昼間は大型バスで訪れる観光客が多いため、けっこう混んでいると聞いて夕方に来てみたが、それでもここが一番人が多かった。歴史公園の大通り沿いにあるアクセスの良さも人気の一因だろう。

8:00〜18:00 無休ライトアップ19:00〜21:00

木の根っこエリアは順番待ち

有名な仏頭は入って右側にある。そこだけ人の輪ができていて、管理人さんがそばに立っておられる。仏頭の前には木の板が敷いてあり、一緒に写真を撮るときはその上に座る。基本的に仏さんより高い場所に立つのは失礼なのだ。なので、写真もカメラを低く構えて。

もっと引きで撮りたかったけど、ずーっと記念撮影してる人がいたので、寄って切り取らせていただくことに。日本人だと照れるような大胆なポーズ、仏さんもびっくりしてるんじゃなかろうか。

ミャンマー軍がメタメタに破壊したのがわかる、肩から上がすっ飛ばされた仏像。スパーンと切られたんだろうか。石なのに……

レンガを積んだ仏塔もアユタヤの特徴。このエリアは比較的きれいに残ってる方だと思う。

この仏さんもきれいに残っていた。やさしいお顔。思わず手を合わせる。

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ワット・ラーチャブーラナ

「ワット・マハタート」のすぐとなりにある。8代目の王が、王位継承争いで死んだ(恐ろしい)2人の兄たちのために建てた寺院。アユタヤは近年の修復の際、仏塔から金銀財宝が出てきたお寺が多いけど、ここもぞのひとつ。破壊はされたけど、略奪はされなかったんだろう。

8:00〜18:00 ライトアップ19:00〜21:00

静かでゆったりしたお寺

ここは人が少なくて、ゆったり広々して落ち着いている。お庭も非常に手入れが良くて、壊れ方の少ない仏塔がけっこうある。

この塔は間近で見たら、すごく複雑で芸術的。どうやって作ったんだろう。

でも、このエリアはめちゃくちゃ……。ここまで壊さんでよかろうて(涙)壁も叩き壊されていて、そのままになってる。怖い。

ワット・プラシーサンペット

ここはアユタヤの中枢、かつて王宮の儀式を執り行った格式ある寺院だ。何と言っても見どころは、3つ並んだツンツンとがった仏塔。きれいに残っていて、すごくゴージャス。でも、王族のお骨が収められているとかで、夜はちょっと怖いかな。

7時から18時、ライトアップは19時から21時

迷宮に迷い込みそうな風景がある

やはりここにも積まれたレンガが。ここだけ見るとヨーロッパのどこかにも見える。でもこのレンガ壁の魅力は裏側」にある。

このような昔の広間の跡が朽ちて残っていて、これはPVを撮影したらいい感じ……とか思ってしまう雰囲気。なんだか迷宮に迷い込みそう。

おお、こんなところに文字が。これは何語?クメール文字じゃないよね?

3つの塔のベスポジは南側から

3つの仏塔はけっこういろんなところから見えるんだけど、午前中の日当たりのいいところは南側だった。ここなら前を真っすぐに通路が伸びているので、遮るものがない。造りもこまやかなので、ぜひ近づいてじっくり見て欲しい。

ワット・ロカヤ・スターラーム

どでかい仏像さん、見に行ったが遠かった。原っぱの真ん中に寝てるのよ、自転車で町から20分くらいかかったかな。しかも川を渡る橋が少ないうえに、川沿いは車の通りも多くて危なかった。気をつけてアクセスしよう。

入場無料だけど、ちょっと遠い

高さ5m、全長28m。めっちゃ巨大な寝釈迦さん。これは意外と新しく、1956年に復元されたものらしい。この仏さんと塔しかないからね、よほど仏像が好きな人以外はおすすめはしない。

足の裏に曼荼羅はない。雨ざらしのせいか、傷みがちょっときてるな~。なお、汗かくのであちこちで水を買ったが、ここの売店は21バーツ。(ワット・マハタート前は10バーツだった)観光客しか買わないんだろうな。

ワット・プラ・ラーム

アユタヤ王朝の中でも、初期に建てられた寺院。歴史公園の中に人工池「ブン・プラ・ラーム」があり、そちらから眺めた姿もきれい。初代王が作らせた池なのだそうだ。ここの見どころは、とうもろこし型の仏塔。中央に立っているのでとても目立つ。

とうもろこし型の仏塔が名物

これね。本当にとうもろこし型。これも積みれんが。タイには地震が起きないんだろうか。日本だと一発終了。

奥の方に、こういうゲートを見つけた。鉄の門扉がはまっているけど、かつては何もなかったのだろう。デザインが素敵。

以上。ざっと主要なところだけ回って、5~6時間くらいかかったかな。トゥクトゥクならもっと早いと思う。