アユタヤ観光のためのTips

アユタヤの街を眺めてみよう

古都の遺跡で観光客に人気のアユタヤは、バンコクから北へ80㎞ちょい。車なら1時間半くらい、電車なら1時間。バンコクから日帰り観光もできてしまう距離感だ。今回はバンコクとアユタヤの中間地点にある、ドンムアン空港から直接アユタヤへ行った。観光ガイドでは出尽くした感があるが、最新2020年のアユタヤはこんな感じだ。

川に囲まれた中洲が最も遺跡が多い

アユタヤとざっくり言っても、観光客が行くのはアユタヤ県の一部である。もっと言うと、遺跡が集中する旧市街、川に囲まれた東西約7km、南北約4kmの中州がメインであり、あとは周辺に鬼のようにたくさん散らばる遺跡を好きなだけ見て行ってくれコース。

クリック拡大↑ アユタヤの地図で「Wad(ワット=寺)」または「วัด(タイ語で寺)」と検索すると、ざっと代表的なものが出てくる。地図の中央からちょっと右くらいに国鉄の駅。その駅の東側が一般の方々が生活しているエリアで、ショッピングセンターやらフードコートやら市場がある。

逆に駅から西へ行くと観光地域で、川の中州の周りは観光客相手の店やホステルが集中している。とは言っても、メインストリートにちょろっとあるくらいで、京都のお寺の参道をイメージしてたら寂れていてずっこける。広大なエリアなので歩いてぶらぶらすることもできないし、あくまでも遺跡の見学がメインだ。

遺跡を全部回るには1カ月必要かも

アユタヤはかつてのタイの中心、アユタヤ王朝が栄えた都。1351年にウートン王が建都。1767年、ビルマ(ミャンマー)軍に破壊されるまでの417年間もの間、チャオプラヤー川の水運を生かした豊かな王都として、栄華を極めたのだ。

ヨーロッパとの国際貿易も盛んで、破壊されてもなお往時の美しさを物語る遺跡群は、1991年にユネスコ世界遺産に登録された。ガイドブックに載っている有名な遺跡だけでなく、調べればずらずらと名が出てくる。きっと全部をしっかり見て回ろうと思ったら1カ月はかかるんじゃないだろうか。さらに中心地からは少し離れるが、水上マーケットや博物館もある。こちらのサイトに網羅してあるので、事前にしっかり計画を練ろう。

公式:タイ府政府観光庁「アユタヤ」

とは言っても、ほとんどの人が半日~1日くらいの観光だろうから、トゥクトゥクを使ってもせいぜい遺跡5~10か所くらいだろうか。王室儀礼が執り行われていた王宮寺院「ワット・プラ・シーサンペット」、王家の菩提寺「ワット・プラ・ラーム」、木の根に仏像の頭部が覆われた「ワット・マハタート」は、とりあえず必見リストに入れておきたい。

なお、お寺のほとんどは17時~18時で閉鎖してしまうが、中には夜間21時までライトアップしているところもあって、昼とはまた違った姿を楽しめる。観光して食事をして、帰りにライトアップを眺める……というように、計画的に観光スケジュールを組んでみてはどうだろう。

何で回るか?とりあえず徒歩は無理

アユタヤは小さい町、とは言っても徒歩で回れる規模ではない。ましてや冬でも30度超えの炎天下。公共交通機関もないので、屋根付き荷台トラックのトゥクトゥク、タクシー、自転車、レンタカーからの選択になる。

まずトゥクトゥクだが、流しで走ってるわけではなく、駅または観光施設、それか宿で呼んでもらう。値段はふっかけられるが、一応タイ観光局で1時間200バーツとされているらしい。もうここらは運の問題もある。人によってまちまち。頑張って交渉すべし。長い時間ほど割安になる。

次にタクシー。バンコクのように流しのタクシーは見当たらないので、Grabを呼んでみたが、駅前では乗降できないらしくキャンセルされてしまった。何か取り決めがあるのかもしれない。川向うまで渡し船で行けばよかったかも。とりあえずGrabの車は走っている。

次に自転車。これは安い。1日(夕方5時まで)借りて50バーツくらい。ただしガタガタのが多いので、それは覚悟して。炎天下でチャリは大丈夫かと思う人も多いだろうが、私は日本の真夏の35度でも平気でチャリ行動なので楽勝。暑さに弱い人は気をつけた方がいいかも。

アユタヤの道路。歩道がある道も多いが、こういう感じで整備不良&電柱が建っている。陥没してたり、車が止まってるパターンも多くて、ところどころは押して歩かないといけないし、車道を走るとギリギリを車やバイクがかすめていくので、なかなかスリリング。あと、夜は道が真っ暗になるので無理。道の穴が見えない。

スポンサーリンク
像情報も入れておこう

乗り物と言えば乗り物なのか。「アユタヤ・エレファント・キャンプ」では像乗りができる。営業時間は8:30〜16:30、15分コース 400バーツ/25分コース 500バーツ(1人の場合)だそうだ。

なんでアユタヤで象なのかというと、もともとは戦争の道具だった。それが運搬などに使われるようになり、100年前は国内で10万頭も飼育されていたそうだ。近年はさすがにゾウで材木を運ぶ会社もなくなり、飼育2,400頭、野生2,250頭ほどに減っているという。

アユタヤのホテル探しについて

アユタヤのホテルは、駅の東側に手ごろなビジネスホテルが数軒あるけれど、チャリでうろつくには観光ゾーンまでが遠い。観光に便利な場所は川沿いに高級ホテルが数軒、あとは若者がやってるホステルになる。

「Maps.me」が役に立つよ

今回は検索サイトに手ごろなホステルがあったので予約したが、そういうサイトに載っていないホステルがいっぱいある。みんな予算がないから公式ホームページはfacebookである。Facebookで検索してみると、意外と素敵な宿が見つかるはず。

あとはGPS地図の「Maps.me」。エリアをズームアップすると、ホテルのマークがちょこちょこ出てくる。それをネット検索すると、facebookに行きつく仕掛けだ。できたばかりのホステルや、カフェがついでにやってる宿は、この方法で探すとけっこう出てくることを学んだ。

ちなみにホテルの料金はピンキリ。川沿いの高級ホテルは2万円くらいの部屋もあるし、ドミトリー形式のホステルなら1000円以下。街のビジネスホテルは3000円~4000くらいだったかな。私はホステルの空調&テラス付き、ダブルベッドの一人部屋で3000円くらい。アユタヤでは贅沢な部類だろう。

Fun Dee Hostel and Cafe, Ayutthaya

私が今回泊ったのが「Fun Dee Hostel and Cafe」。1階がカフェで、上がホステルになっている。若いご夫婦が経営していて、完全に英語で大丈夫。ホテル予約サイトからでもいいけど、公式サイトやFacebookでも予約可能。

アユタヤ駅からホテルへ

駅からはトゥクトゥクで。駅を出て左側におっちゃんが立ってて、80バーツで行ってくれと粘ったけど、街までは一律100ですと言いきられてしまった。仕方がないので100払い、約5分ちょいでホステルへ。場所は遺跡の公園から徒歩5分。ナイスなロケーションだ。

だがしかし!ドアに張り紙が……「買い物に出ています。チェックインの方は電話ください」ひぇぇぇ(海外あるある) 仕方ないので電話して「15分で戻ります」との事だったので外で待つ。途中、泊ってるゲストが帰ってきて中に入れてくれた。涼しい(涙)

やがてオーナー夫妻が帰ってきてチェックイン。宿の機能を説明される。水は浄水器で飲み放題。冷蔵庫に冷たい水のボトルがあるので、そっちを飲むなら飲んだ分は足しといてくれ。バターとジャムなど勝手に使ってね。自由にくつろげるコモンルームが2階にあるよ(ドミトリーの人向け)。洗濯機は自由、朝はパンと飲み物がカウンターに並ぶので勝手にやってね。などなど。

これが私の部屋。右手はテラス。あちこちにコンセントがあってwifiもよくつながった。隣の部屋が静かならもっと快適だったかも……

オーナーは日本大好きピース君

オーナーはちょんまげ&ひげのファニーなピース君。お母さんがビートルズのファンだったので、タイ語の名前もピースの意味だそう。きれいな英語で聞き取りやすく、とてもフレンドリー。

こちらの↓朝食コーナーやキッチンは、奥さんと片言の日本語が話せるステキなマダムが仕切っておられる。ピース夫妻は一昨年日本に旅行したそうで「駅の地下でしゃぶしゃぶ」「心斎橋でグリコ」など、コアな日本ネタで笑わせてくれる。

チェックインは午後2時から夜の9時。それ以降になるときはメールを一本入れておこう。チェックアウトは正午で、荷物は2階のコモンルームで預かってくれる。ただし出入り自由な部屋なので、カギはしっかりと。

とても清潔で快適なホステル

宿では1日50バーツでレンタサイクルもあり。メンテナンスは宿の若旦那ニャンコがやってくれているはず↓なのだが、爪といでるだけかw 日本製のかなり古い自転車が多いので、よーーーく選んで乗ろう。

公式HPが停止しているので、予約はホテル検索サイトを参照のこと☆