楽園の島を巡り魚たちと泳ぐ

激うま!マレーシアラクサ

こちらは2011年の記事を再掲しています。現在とは情報が違う部分がありますので、予めご了承ください。

時差ボケ解消のコツは、到着地時間に合わせて飛行機の中で寝起きすること、そして着いたら無理にでも(現地時間の)平常起床タイムを守り、朝からしっかりごはんを食べること。昨日のジャングル探検で疲れてはいたが、無理やり起きて街へ出てみた。

現地メシ、絶品とウワサの食堂へ

ということでKK第一回目の朝ごはん。リゾートホテルのモーニングバフェもいいが、やっぱ地元飯に限る!本日はガヤストリートで一番人気があるらしいクダイ・コピ(マレー語でコーヒー店=意味としては食堂)、「Yee Fung(イーファン)」に名物のラクサを食べに行くことにした。


早朝、7時ごろのガヤストリート。人はまばらだけど、主にクダイ・コピやカフェ、中華屋などが店を開けていて、それぞれ朝食営業をしている。こっちの朝食は多民族国家だけあって、バラエティ豊か。「Yee Fung」はメニューが3種類しかなく、朝から昼過ぎまでしか開いていないけど、いつも満席。それだけ美味しいということだろう。この朝もほぼ満席だった。

海老とライムが特徴のサワラクラクサ

KEDAI KOPIという文字がわかるだろうか。KEDAIは店、KOPIはコーヒー。もちろんコーヒーも飲めるが、たいてい主役は軽食の場合が多い。

ちなみにラクサには土地によって色々な違いがあり、日本で有名なのはシンガポール系のカトンラクサ、またはペナンラクサ。これらはココナツがたっぷりのクリーミーな味わい。一方、KKで食べられているラクサは「サワラクラクサ」といって、海老と多種類のハーブをペーストにして、ライムを効かせたさらっと系。他の土地ではめったに食べられない、珍しいラクサなのだ。

はい、ラクサ来た!味噌ラーメンみたいに見えるけど、ほんのりスパイシーでまろやか。店によって味は千差万別で、ここのはKKでいちばん美味しいと評判なのだとか。右上にちらっと見えるのが海老の発酵ペーストで、これをさらに足すと味に深みが加わる。

注文は調理場付近の人へ。「カリ・ラクサ・ミー・ハルース!」と告げて、空いたテーブルへ。別の人が飲み物の注文を取りに来るので、席で注文。数分で運ばれてきて、揃ったところで清算。

では、早速スープをひと口…おおっ、さすがに旨い!深みがあってまろやかで、最後にふわっとカレーが香る。麺も弾力があって、上に乗っている柑橘を絞ると、味がぐっとしまる。これはたまらない。常に満席の理由がわかった。ちなみに麺には細麺(ミー・ハルース)と太麺(ミー・クニン)があり、両方食べてみたがクニンが美味しかった気がする。

不思議なドリンク「キッチャイピン」

飲み物はマレー名物「キッチャイ・ピン(桔仔冰/Kit Cai Ping)」。干し梅とキッチャイ(桔仔=シークワーサー)の入った、甘酸っぱくて少ししょっぱい、不思議なドリンクだが、これが蒸し暑い気候に合って最高。スプーンで、ガシガシと梅をつぶしていただく。これで合計200円くらいなのだから、毎日でも通いたくなる。

さあ島巡りへ!手ぶらでOK

さて、お腹もいっぱいになったところで、本日は島へ向かう。KKのあるボルネオ自体も島なのだが、近隣の海域にも無数の島が点在し、島から島へと渡ってマリンスポーツや自然の景観を楽しむのが、KKでの人気レジャーとなっている。

船の拠点はジェッセルトン・ポイント

島への船が出るのは、高級リゾートホテルまたはジェッセルトン・ポイントという、船着場。私の場合は、当然後者だ。幸い、ホテルから近い場所なので歩いて向かう。その時、気をつけないといけないのが道路の横断だ。

信号が少ないので横断は自己責任

実はKKには信号がほとんどない。横断歩道も少ない。なので、基本は車の間を縫って渡ることになるのだが、どんくさい私のこと。知人が心配すると思って言わなかったが、実は2回ほど事故にあいかけた。

以後はなるべく信号の所まで行って渡るようにしたが、これも右のようなボタンを押して待つので面倒。まだまだ整備されていない、KKの道路事情である。

券売所のシステムがちょっとややこしい

さて、ここがジェッセルトン・ポイント。門の向こうに見えている建物で券を買い、船着場で係員に渡して乗船するのだが、これが若干ややこしい。


ずらっと並んだ券買ブース、ぜんぶ違う会社なので呼び込みしまくり(笑)どこも値段は同じだが、持っている船の数が違うので、希望の島と希望の時間帯によって、乗れる船会社が違ってくる。私は3軒目でようやく希望にマッチした船が取れた。その後、建物内にある税金(島に渡るには国立公園の入場税10RMが必要)カウンターで支払いを済ませ、ようやく桟橋に行って乗船。ここでもターミナル料金7.2RMを加算される。

1日たっぷり遊んで2人で3000円くらい

しかし1島で17RM(約460円)2島で27RM(約730円)という安さはどうだ。しかもマスクとスノーケルのレンタルが10RM(約300円)。二人で食事をして一日遊んで、3000円もあればリゾートが満喫できる。ハワイではこうはいかない(笑)

この日は、生憎天気がイマイチだったが、KKでは乾季ならではのスコールは毎日のお約束だそうで、雨などいちいち気にしてちゃ遊べない。ボートはけっこうなスピードで飛ばしながら、約15分かけて最も人気の高い「サピ島」へ。ここでは魚と一緒に泳ぐのが目的。運がよければ大トカゲも見られる。服の下には水着も着てきた。胸が高鳴る。早く島が見たい。

まずは人気のサピ島へ

サピ島に到着!長いデッキを通って島の通行事務所で税金の支払い済み証明書を見せたら、ビーチへまっしぐら。天気が悪いので寒いかなと思ったが、さすが熱帯。砂の温度が地面の底からホットというか、蒸し篭に入れられた小龍包の気分とでもいうか(笑)

泳いでる周囲は魚だらけ!

ビーチの端っこに切り株があったので、そこに陣取り、シャツを脱いで水着に。おひとり様なので近隣のバカップルがうざいが、気にせずアザラシごまちゃん状態の丸々としたバディにライフジャケットを装着。スノーケルを調整して、いざ海へ。

足をちゃぽん、とつけたら「ぬるいお風呂」状態。昔、バリでも泳いだことがあるが、まさに赤道直下の海水温だ。そのままザブンと体を投げ出し、海にただよってみた。ああ、この気持ちよさはプールでは味わえない。やっぱり海は素敵だと、元サーファーの記憶が全身に蘇った。

それにしても、この魚の数!マスクごしに見える海中の様子は、推して知るべし。

次はおしゃれなマヌカン島へ

サピ島でゆったりとスノーケリングを楽しんだ後は、ちょっとリッチなマヌカン島へ。この島はリゾートホテルが開発に着手しているので、設備はサピ島よりも充実している。オサレなレストランもあるし、ボートを格納する施設や別荘のような建物も。ところが、シャワールームや着替え設備の看板を見つけたので行ってみたが「ない」(爆)

売店のおねーさんに聞いてみても知らないという。ここらへんがKKの素晴らしいところだ。仕方がないので海水をかぶったまま昼ごはんとする。

はい、またもやナシチャンプル。ご飯(ナシ)か麺か、適当に選んで指さして完了。卵は譲れない。これで10RM(約270円)だ。雨が降ってきたので木陰のテラスでいただく。非常に気分がよい。

ここもやはり魚だらけだった

この島では、ゆったりベンチに寝そべって本を一冊読んだ。そして帰りの桟橋にも、やはり魚が(大群)

魚の種類が描かれたボード。こんなにたくさんの種類の魚類が島で見られるなんて。サメとかエイとか、危険なものも多いけど。

これにて島にはバイバイ。ジェッセルトンポイントに戻り、用具を返して解散。ものすごく満足感の高い島巡りだった。