全力でおすすめ「コタキナバル」@ボルネオ

2011年、ボルネオ島へ

こちらは2011年の記事を再掲しています。現在とは情報が違う部分がありますので、予めご了承ください。

初めて大型の連休を利用して海外へ飛んだ。普通なら旅費が高騰する時期は外すのだが、たまたまシンガポール航空はこの時期、コタキナバルへ最低価格のPEXを出していて、それを見つけたのはまだ仕事の予定が決定しない時期ではあったが、早々とギャンブルのつもりで券を購入した。

結果は、大成功。まんまと首尾よく休みをひねり出し、よくわからないままに行ってみれば、想像以上に素晴らしいところだった。何より人間がいい。大自然が雄大。ゆっくり流れる熱帯の時間は、まさに本来のバカンスとして最高の癒しを私にくれた。

【行程はこちら】

  • 期間/2011年8月11日より17日
  • 行先/マレーシア・サバ州「Kota kinabalu(コタキナバル)」
  • 経由/シンガポール(途中降機)
  • 航空会社/シンガポールエアライン
ボルネオ島の位置はここ

旅行記の前に、今回は行った場所の説明が必要である。タイトルに、あえてボルネオと書いたのは、その名前のほうが通りがいいからだ。みんなに「コタキナバルに行く」と言うと、90%は「え、それどこ?」と帰ってくる。知っているのは第二次世界大戦下の日本軍に詳しい向きか、熱帯大好き人間くらいだ。それほどまだ日本ではリゾート地としては知名度が低い。

しかし世界基準では、この一帯の東南アジアの島々は、エキゾチックでロマンチックな人気のリゾート。私が行ったときにも、オプショナルツアーでは中国や韓国の方々が半分、あとの半分はヨーロッパからのビジターという構成だった。

ボルネオ島には3つの国がある

ということで、まずは日本とボルネオ島の位置関係から。成田からの直行便なら約6時間と、それほど遠くもないが、福岡からはシンガポール経由で長いトランジットを経て、まる1日。それを利用して今回はシンガポール駆け足観光も楽しんだ。

ボルネオ島の地図を拡大したものが、上の図。東南アジア海域で最大のこの島は、北側がマレーシア、南側がインドネシア、そしてマレーシア側の北西部のごく小さなエリアにブルネイという、三つの国によって分割統治されている。世界でも非常に珍しい島だ。

コタキナバル(通称KK)は島の最北部、マレーシア・サバ州の州都である。人口約47万人の他民族都市で、マレー系、インド系、中華系が三大勢力。漁業と農業、観光が主な産業だ。

大人気の宿「Hotel Eden 54」

KKでの宿を選ぶにあたり、Trip Adviserを参考にした。すると、KKでぶっちぎりに評価が高い宿があるではないか。それが今回お世話になった「ホテル・エデン54」である。

レスポンスが早い!めっちゃ親切

KKには自然の景観を贅沢に取り込んだ、熱帯ならではのリゾートホテルが数々あり、大抵は海沿いの一等地に建てられ、ダウンタウンとは専用のシャトルで往復する。日本人なら、まずこのタイプの中から選ぶのが一般的と思える。

しかし私の場合はゴージャスなバカンスを目指しているわけではないので、便利で経済的で快適な宿がいい。ということで、ブッキングサイトに登録されていない(※)この宿に、メールでコンタクトを取ってみることにした。

※:現在はブッキングサイトで予約が可能

すると、数時間後に実に丁寧かつ親切な返事が返ってきた。さらには「お一人でいらっしゃるなら、サイトには掲載していませんが、一部屋だけ安くてコンパクトな部屋がありますよ」と、すすめてくれるではないか。この正直でフレンドリーな心地よさは、ブッキングからチェックアウトまで、ずっと癒されっぱなしだった。

オーナーはフレンドリーな女性2人

ロジェンヌとリンリン、二人の中国系女性が切り盛りしている「ホテル エデン54」」は、ダウンタウンの北東部、賑やかなガヤストリート(ジャラン・ガヤ)の北端近くにあり、中心部までは20分ほど歩くが、静かで食べ物屋も多い。隣はスーパーマーケット。KKのオプショナルツアーは、たいていホテルまでピックアップがあるので、街中で過ごしたいのでなければ、特に不便なロケーションではない。しかもボートツアーの港が近い。

小さなドアから階段を登り、上がった2回がレセプション。部屋はツインとダブル、窓のあるなしで料金が変わる。私が泊まったコンパクトは、クイーンサイズベッドとクロゼット、窓もあってコーヒーセット、バスルーム、デスク、液晶テレビ、無料のWi-Fi完備で一泊119RM(RM =マレーシアリンギッ=約27円)。


部屋は女性らしい細やかな気配りがされ、古い建物を何とかお洒落にしようという、精一杯の頑張りがひしひしと伝わってくる。帰り際、リンリンと世間話をしていて、このホテルをブログで紹介していいか聞いたら、とても喜んでくれたので、しっかり宣伝しておくことにする。