ガラパゴス最大の島「イサベラ島」の歩き方

Isabela Island

皆の者、入島税を支払うのじゃ

イサベラ島に着くと、まず「入島税」を支払わないといけない。ひとり10ドル。

降りた正面にこのカウンターがあるので、お金を払ってレシートをもらう。他の島にはない、イサベラだけのシステムである。なお、このカウンターは船に乗るときには船舶会社のカウンターにも早変わり。港の事務所みたいなものだろう。

ここで地図。イサベラ港のクローズアップである。

下側、緑の船マークが上下船する場所で、税金カウンターもここ。そのすぐ北側ピンクのマーカーの場所に海水浴場「プラヤ・イサベラ」があるが、せっかくなら東側の林を抜けたところにある「Pearl shell(パールシェル:真珠貝)」というスポットへ。ここはまた後述するけど素晴らしかった!スペイン語では「Concha de Perla(コンチャ・デ・ペルラ)」。現地ではその名でしかわかってもらえないようだ。

街までのタクシーは1ドル

話が飛んだが、イサベラ島の港から「プエルト・ヒジャミル」の街までは少し距離があるので、荷物があるなら地図の水色の丸の場所(写真左)へ行きタクシーに乗ろう。

タクシーと言っても村の人が船の時間に合わせて自家用車で待機しているだけだが、1回1ドル。気軽に乗れるので私は何度も利用させてもらった。

なお、船を待つ間のトイレは赤い丸の場所(写真右)。ここらではそこしかない貴重な公衆トイレである。

再び地図である。今度は街の全体図。

赤い丸が港で、黄色い海岸線から「プエルト・ヒジャミル」と書いてある辺りくらいにしか店がない。私の泊まったホテルは赤い四角の場所だったが、やや村はずれであった。

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Hotel paraiso de Isabela

予約が通ってなくても気にしちゃだめ

港からホテルはタクシーで5分くらいだっただろうか。一階が雑貨屋になっていて、二階に続く階段横に「Reception」と書かれた紙を貼ったデスクが。ここが受付か(笑)一応、鉄筋でエアコン付きのホテルを予約したんだが。ここでも「ネットの写真と違うガラパゴス」の実力を思い知る。

薬の影響で朦朧としていたので、まだ朝早くではあったが「チェックインさせて」と言ったら、人のよさそうなお姉ちゃんが「アナタの予約ないよ~」と。またか、もう何があっても大丈夫w

とりあえずほぼ英語が通じないので、バウチャーを見せて身振り手振りで部屋をお願いし、現金で支払いをしてベッドに倒れこんだ。その後、1時間ほどぶっ倒れていたようだ。おそろしきガラパゴスフェリーの破壊力。

一階に雑貨屋があるのは便利ね

さて、起きてホテルをチェックしてみた。

一階のスーパーというか雑貨屋。値段は高いけど、水やビールがすぐ手に入るので便利だった。受付のある階段ホールは向かって右側。一応wifi完備だが、やはりここもサンタクルスと同じく非常に不安定。たぶんひとつの回線を客全体で分け合っているんだろう。みんなが外出している日中は、比較的つながりやすかった。

客室は2階、3階で、屋上がレストラン。予約したら何か作ってくれるみたいだが、普段は朝食会場としてのみ使われている。

写真左は部屋のベッドに寝て撮影。天井近くにしか窓のない不思議な部屋。家具は粗末だが、一応ツインで広かった。シャワーは、サンタクルス島が海水まじりだったのに対し、こちらは真水に近かった。そして特筆すべきは屋上からの眺め。すんばらしい青空!泳いだ後、ビール片手にのんびりした。こんな雲を日本ではなかなか見られない。

ホテルの前にある素敵な洋品店。なつかしの昭和を見た気がする。

正午ごろの街。みごとに誰も歩いていない。本当に人口が少ない。

このピンクの建物は魚屋さんだが、昼はほぼ閉まっていて夜はおっちゃんたちが集まる居酒屋に変身する。この調子で、とにかく人がいない。海の方に行くと観光客がいるけど。

EL TOQUE DE MELIDA

ローカル食堂に突撃してみた

ようやくフェリーのダメージが回復したので、ランチを食べに行くことにする。何もないことで有名なイサベラ。自炊する人も多いだろうが、今回はホテルにキッチンがないのでせっせと店探し。

「EL TOQUE DE MELIDA」は、ほぼ空き地にキッチンを置いただけのような、風通しの良い造りの店で、お客はローカルの常連ばかり。もちろん英語は通じないので、黒板に書かれたスペイン語を解読して注文しよう…としたら、まだ時間が早くてメニューが出ていない。じゃあ口頭で聞くしかない、がんばれ自分。

厨房のおばあちゃんが見慣れない東洋人におどおどしているので、満面の笑みで「ブエナ~ス」と挨拶したらようやく出てきてくれた。

「デルディア?」今日の定食は?と聞いたつもりだが、合っているのかどうか定かではない。しかし「ポヨ」という単語が聞こえたので、ポヨにする。こちらの言葉でチキンである。迷ったらチキンにしておけばだいたい間違いない。

最初にJugo(フーゴ)がやってきた。ぶどうっぽい味。そしてピッカンテ。唐辛子ソースである。目の前に壁がないのがわかるだろうか。もちろんドアもないのであるw

料理がきた。最初はスープ。これがボリュームたっぷりで、野菜がとろとろに煮込まれたやさしい味。中にはチキンと麦が入っていた。こういうの食べると元気が出る。

そしてメインの「ポヨ」は、どうもこれが謎の「コカ・コーラ煮」らしい!甘辛い、日本人好みの味付け。ごはんにタレが絡んで旨い。添えのパスタはジェノベーゼっぽくて、こいつが意外とおしゃれな風味なのよ。お腹いっぱいいただいて、お値段は5ドル。いいんじゃない~

アイスは「エラード」といいます

ランチの後は宿に帰って休憩。一階の店で「エラード」(アイス)を購入。


島にはこのメーカーのアイスしかない。味は日本で売ってるアーモンドチョコのアイスと変わらないが…しかし…これと水とビール1本で11ドルって!イサベラの物価はめちゃ高いぞっ!