グアヤキル初日、プリペイドSIMと郷土料理

カサ・ロメロのすてき朝ごはん

手作りジャムやクリームチーズが美味

なんとか4時間半ほど寝て、無理やり現地時間に体内時計をセッティング。6階のホールで7時から朝ごはんなので、昨日の機内食から何も食べてないペコ腹を抱えて行ってみた。

テーブルの数を見ると、廊下では誰とも会わなかったがけっこうな人数が泊まってるようだ。オーバーブックするくらいだから当然か。しかし早い時間だったので、まだ私ひとり。

キッチンのおばちゃんに「ブエノスディアース!」と歓迎され、スペイン語わからないと言ってるにも関わらず弾丸みたいに話しかけられた。どうやら歓迎されているみたい。とりあえず「ウエボス」と聞こえたので「ああ、卵の調理方法か」と判断し「フリト」と言ってみたら通じた!

玉子が焼きあがる間に、カゴからパンをつまみ出し、ホールの端にあるトースターへ突っ込む。ちびっこいパンだから2枚は軽い。

テーブルには茶碗に豪快に盛られたバター、パイナップルジャム(これが絶品)、クランベリーのようなソースはエクアドルのベリー「モラ」という果実なのだそう。白いのはクリームチーズ。ちょっとしょっぱいが濃厚でうまい。トーストがあんまり得意でない私も、これだけあれば飽きずにいける♪

大きなコップにフルーツジュース最高

そして何よりハッピーだったのは、毎朝日替わりで出てくるフレッシュジュース!

この日はスイカのジュース。少し砂糖が入っていて甘いけど、朝のフルーツ最高。大きなコップに並々と注いでくれる。

緑のカップは、トースターの横にあったミロみたいな麦芽飲料?ホットチョコレート味の飲み物。これらドリンク類はおかわり自由みたいで、コーヒーもキッチンに行けばどんどん注いでもらえるようだ。

スポンサーリンク

プリペイドSIMを買いに行く

ClaroにするかMovistarにするか

お腹いっぱいになったし、街へ出よう。まずはSIMカードをゲットしなくては。南米はSIM情報で苦労してる人多いんじゃないかな。私も事前に調べたけど、なかなか旅行者向けのプランが見つからなかった。

宿の人情報では、やはり「Movister(モビスター)」「Cralo(クラーロ)」が二大勢力みたいで、どっちがいいとは言えないとの事だったが、のちにガラパゴスに行った際、リカルガ(チャージ)しやすいのは圧倒的に「Cralo」だった。ただしサンタクルス島での話。他の島にはチャージできる所がほぼない。

私が訪れた店は「Cralo」の10月4日通りショップ。ここは街のメインストリートで、数軒隣に「Movister」もある。

※地図では9月4日通となっていますが10月4日通の間違いです

Googleで検索したらMovisterもCraloもショップがあちこちに出てくるが、雑貨屋の中にSIMが置いてあるような状態の所も多く、そういう店ではナノSIMを扱っていない。しかし逆に無名な安いSIMも販売されているので、自分でアクティベーションできる自身のある人にはいいかもしれない。私は無理なので規模の大きいキャリアショップへ。

写真は上が角地にある「Cralo」を側面から見たところ(入口は10月4日通り沿い)。大きなショップだ。下は川の方角に数軒いったところにある「Movistar」こっちの方がやや小さ目。

「Claro」のSIMカードを買うことに

「Cralo」入店。まず最初にアテが外れた。なんと英語が通じる店員さんが誰一人としていない。エクアドル最大の繁華街、メインストリートのショップなのに。がーん、この後もさんざん苦労したが、エクアドルでは日本より英語の普及率が低いと覚悟して行こう。ホテルでようやく通じる程度だ。

仕方なく知ってるスペイン語を並べて「プリペイドSIMが欲しい」と言ってみた。カタカナで書くと「チップ・プレパゴ、ポルファボール」である。南米ではSIMはチップ、プレパゴがプリペイドである。そこまでは何とか通じて、受付の順番待ちの列に並ばされた。しかし順番が回って来ても話が通じない。チップ、チップを連発し、ようやく店のいちばん奥にある自動販売機に連れて行ってくれた。

買えたけど、こんどはつながらない

そこで機械を操作してもらい、5ドル入れてちょびっとお釣りとSIMが出てきた。ちゃんと3サイズ対応。おお、こんな文明の利器があるのに英語が通じないとは日本のようじゃないかw

 

しかし、このままではどうしようもないのでアクティベートまでお願いしたいと身振りで訴える。目を潤ませ、あなたが頼りなのとすり寄る怪しげなガイコクジン!店員さん渋々とやってくれたが、私のスマホが日本語表記なので操作ができず、スペイン語に設定を変換してようやくSIM覚醒。

そこからよ、苦悩は。つながらないの、チャージしないと。通信会社のくせに店内にはwifiも飛んでない。翻訳アプリも使えないので「2週間くらい使えるプラン欲しい」と英語で訴えてみるが、店員さん「ファルマシ(薬局)、リカルガ(リのRが思い切り巻き舌w)」と言うばかり。

南米では不思議なことにチャージはキャリアのショップでなく、ファルマシ(薬局)、キオスク(雑貨屋)、スーパーなどで行うのだ。キャリアのショップではSIMの販売やプランへの加入、端末の販売などに限定される。

薬局で番号を見せて5ドルチャージ

まあ、言葉が通じないなら仕方ない。上の地図の青い●のところに「Cralo」のステッカーが貼ってある薬局があったので「リカルガ、シンコダラ(5ドル分チャージして)」と言って、さっきSIMを購入したときのレシート(SIMの台紙でもOK)を出す。そこに電話番号が書いてあり、レジの人が専用の機械でパパッとリカルガしてくれる。レシートもらうの忘れずにね(後でいつチャージしたか確認するため)

ちなみに、日本に帰ってから「Cralo」の公式ページでプリペイドだと思われるプランを見つけた。これをプリントして持っていけばよかった。もしかしたらプリペイドではなく、居住者専用プランかもしれないが、意味はわかってくれるはずだ。

5ドルのチャージ、いったいどれくらいの量なのか。なんと、翌日にはもう底が尽きた。調べたら5ドル=50MBしかないのよ!!!!その後はあきらめてwifiのみで過ごしたけど、皆さんはどうにかしてプラン購入してね~~

 

治安を気にせず歩けるマレコン2000

鉄格子に囲まれた安全地帯

なんとかSIMをゲットして、ようやく観光スタート。この時点ではまだ治安にビクビクしていたので、最も安全と言われる観光地「マレコン2000」を目指すことに。「Cralo」からは歩いて5分くらい。10月4日通りをまっすぐ行けばよい。

途中、このような歴史的建造部物を見つけるも、スマホを出したら襲いかかられるのではとドキドキし、一応めっちゃ古いデジカメ(もちろん紐でバッグに縛ってる)を持ってきたのでそれで撮影しようとしたら…あれれ、みんな普通に歩きスマホしてる?

日本ほど多くはないが、おっちゃん兄ちゃん、たまに女子もスマホを普通に使用している。なので私もおまわりさん(そこら中にいる)の近くでこそっと撮影。逃げるようにその場を後にしたのであった。

グアヤス川のほとりを散歩

「マレコン2000」についた。どうですやろ、この平和な風景。ここまで来たらもう大丈夫~。

というより、マレコン2000という川沿いの遊歩道が、まるっと鉄格子の中なのよ!途中、何か所か出入り口があって警備員さんが立ってる。そうか、ここは作られたセーフゾーンなんだね~。でも、観光客にはありがたい。さっそくグアヤス川に沿って散歩してみるよ。

ちなみに「Malecon=マレコン」とはスペイン語で湾岸通りという意味合いを持ち、グアヤキルだけでなくあちこちの都市でその名が見られる。グアヤキルは海でなく川なので、景色はいまいち…かな。グアヤス川がカフェラテみたいに濁ってる…。

そしてそこに何があるかと言えば、ベンチ、植物、ちょっとした出店、カフェ、あとはイベントやってるブースとかが少々。要するに遊べる場所ではなく、憩う場所。無料のwifiが飛んでいるので、ベンチに座ってのんびりするにはもってこいだ。

ただしwifiを使用するには最初に登録が必要で、全てスペイン語。メールアドレス、下の名前、苗字、年齢、国籍、性別を入れてコンティニューでOK。私のスマホ画面ではコンティニューとアドレスの欄が重なってしまい、ポチっとするのが難しかった。がんばってみて欲しい。

マレコンを北の方へ進むと、有名な「ラス・ペーニャス」の丘が見えてくる。昔はスラムだった場所を、カラフルな建物が並ぶ観光地に作り替えた。今もその奥にはスラムがあって観光客は行ってはいけないそうだが、カラフルなエリアはしっかり治安がコントロールされている。

また、北側にはちょっとした遊園地コーナー、美術館もある。どうせなら足を延ばして北側に行ってみる方がマレコンは面白い。

郷土料理「エンコカド」にトライ

Corozo El Verdadero

歩き回ってお腹が空いた。ちょっとだけ「行ってはいけないエリア」に片足を踏み込むが、マレコンの近くだし真昼間だし、エイヤッと勇気を出してやってきた、ガチのローカルフード「Corozo El Verdadero」。メニューがまったく読めねぇぇぇ(涙)

しかし、ちゃんと予習してきた。ここの名物は「Encocado(エンコカド)」というココナツ煮込みで、その全部乗せゴージャス版がおすすめなのである。スマホに保存していた写真を見せたら、ウェイターのお兄ちゃんが「コレや」と指さしてくれた。どうでもええけど、ホテルのおばちゃんといい、この兄ちゃんといい「スペイン語わからん」と言っているのに、ガンガン喋ってくるのはなんでやw


これがメニュー。左側にずらーっと「エンコカド○○」というメニューが並ぶ。エビ(Camaron)とか魚(pescado)とか、好きな具材を単品でもいいし、何種類か盛り合わせにしてもいい。どれを頼んでもご飯の上にドヒャーとぶっかけるのは同じである。

ちなみに、よほどお高い店かホテルでないと英語のメニューは見当たらないので、エクアドルに行くときは最低でも肉や魚のスペイン名をメモしていくといいと思う。

ココナツ煮込みのぶっかけご飯

来たよ、ゴージャス全部乗せエンコカド。正式名称は「Bollo Corozo( Encocado Pescado・Camaron Y Guatita + Porcion de Arroz」という。

訳すると「ボロ・コロゾ(魚・エビ・牛モツのエンコカド、ごはん添え)」みたいな感じか。Bolloというのはパンみたいなものを言うらしいけど、この料理に関しては不明。ポジョ(チキン)のことかな?

お値段は10ドル。エクアドルの食事(特に外食費)は、国民の所得に比較するとめっちゃ高いが、それにしても強気の価格設定。いちばん安い一種盛りでも5ドル。店構えは庶民的だが、周りのお客さんを見てもけっこうな高級店であるのだろう。

内容としては、真ん中にご飯がどーん。インドのバスマティやタイ米までの長粒種ではないけど、日本の米のような粘りはない。周囲にはココナツ煮込みのエビ、チキン、魚、モツ、貝が盛り付けられている。

右側のかたまりは甘くない調理用バナナ。固いサトイモに近い食感。ソースの味はみんな同じだが、素材によってかなり風味が違う。自分的にいちばん美味しかったのは魚、次にエビ。さらに向こう側にある黒いものが貝で、これが最もクセが強かった。ソースの味は香りと辛味がないカレーのような?思ったよりあっさりさっぱり。

薬味は玉ねぎとライム

こちらは、付け合わせで出てくる玉ねぎのマリネとライム。これらを加えると、さっぱりして食べやすくなる。

もう一皿、アボカドもやってくる。どうやって食べるのかわからなかったので、ご飯の上に乗せて混ぜてみた。まあ悪くないが、いまいち存在理由がわからん。

ベビダ(ドリンク)は、Valle(みかん)のJugo(フーゴ=ジュース)を。こちらでJugoと書いてあるのはジュースといっても100%ではなく、水っぽいフルーツドリンクである。水が欲しい時は「アグァ(またはアグァシンガス)」、炭酸水なら「アグァコンガス」。「シン」が「without」で「コン」が「with」である。けっこうコン&シンは使うので覚えておいて損はない。

なお、こちらの店はグアヤキルに2軒あり、もう一軒はかなり北側なので観光客はあまり立ち寄らない(というか行かなほうがいい)エリアになる。営業時間は朝の7時半からで、伝統的な朝食も楽しめる。ただし夕方は16時クローズ、夕食利用はできない。日曜が休み。(変更があるかもなので以下のホームページ参照よろ)

公式サイト(英語)>>