リマ経由グアヤキルへ!

リマ空港にて長時間トランジット

リマ空港では寝れるのか?遊べるのか?

さて、ロサンゼルスからは準備編でお伝えしたように、ペルーの首都リマ経由でエクアドル最大の都市「グアヤキル」へ。ロサンゼルスでも10時間のトランジットがあったが、街へ出て遊んだので退屈はしなかった。しかし、問題はリマでの9時間トランジットである。ネット検索すると、皆さんリマ空港で寝る場所を探してるのねw そんな方々のため、ラウンジとロビーをこってり探索してきたよ!

Vip Lounge「HANA」

リマ空港は思った通りこじんまり。トランジットの荷物検査を抜けたら、お約束通り強制的にデューティーフリーを通り、出発ロビーへ。長い長い一本道にゲートがずらっと並んでいる。

その道の途中には、カフェやなんちゃってペルー料理レストラン、アルパカの土産物などが並び、ちょっと奥まった通路「Vip Lounge」と示された先に「HANA」というラウンジ発見。

ここが唯一「プライオリティパス」を使えるラウンジらしい。ネット情報と違うな~。入る前にチェックがあり、4時間までだと告げられる。ただし退出チェックもないので、実際は長居もできそうである。

トイレに行ったら南米の洗礼を受けた。紙は流してはいけないそうだ。エクアドルもダメである。慣れておかないといけないが、けっこう難しい。

内部はけっこう広々。いくつかのコーナーに分けられ、フードコーナーも2か所。皮ごと絞るジューサーで作るオレンジジュースは絶品だったが、あとはまあ普通。見慣れない小さなじゃがいもは、ペルーだけにインカのめざめ系だろうか?

このラウンジのありがたい所はシャワーがあること。早速申し込んだが、ボードに名前を書き順番待ち。結局1時間ほど待ってようやく呼ばれた。でも待ってよかった~~!すごくゴージャスなバスルーム。たっぷりお湯が出るし、タオルと石けん、シャンプー付き。洗面台にはドライヤーもある。いやー、こりゃおすすめですたい!

結論から言うと、余裕で寝れます

そして多くの人が気になる「リマ空港で仮眠できるか」の問題。空港周辺の治安が良くないため出たくない人も多いだろう。

空港向かいのホテルは激高いし、第一空港から出るとき4000円近い入国税が取られる。ならば空港内で…となるが、結論から言うと「寝れます!」

このような肘掛けのないベンチが至る所にあるので、足をのばして横になれる。ネットでは床に寝てる人がいるとの情報だったけど、みんなバッグを枕にベンチでゆったり寝てまっせ~。ただし少し寒いので、上にかけるジャケットやストールはお忘れなく。

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ようやくグアヤキルに到着!

リマから北へ戻る形でグアヤキルへ。首都ではないがエクアドルで人口最大にして治安最悪の街と聞き、かーなーりー緊張して搭乗。短いフライトだがサンドイッチの軽食が出た。

やがて、国内線と国際線、いちおう別れてはいるが小さい建物が並んだだけのシンプルな造りのグアヤキル空港(正確にはホセ・ホアキン・デ・オルメード国際空港)が見えてきた。街の明かりがきれい。少なくとも都会ではあるようだ。

荷物が出てくるの遅いよ

入国はあっさり。しかし荷物がなかなか出てこない。ここでロスバゲだったらえらいこっちゃと思いつつ、辛抱強く待ってようやく荷物とご対面。あー、いつもながらほっとする。

入国したら普段はまっすぐ両替またはATMだが、エクアドルの通貨は米ドルである。なので日本から持ってきたドルがそのまま使えて便利。

空港でのSIM価格は2GBで50ドル

なお、バゲージの前に南米では有名な通信会社「Movister(モビスター)」のブースがあったので値段を聞いてみたら、確か2ギガくらい使えて50ドルと言われ「ええっそんなに高いの」とビビって買わず。しかし後日、街で購入したSIMとデータのポンコツぶりに「ああ、空港で買っておけばよかったか」と後悔した。たぶんこの次の記事で登場するはずなので、南米SIMが欲しい人はそちらをご覧あれ。

名物、鯉の泳ぐエントランス

さあ、空港を出るぞ、怖いぞw 初めていく土地に夜到着しないのは鉄則で、治安に難があるならなおさらなのに、もう21時を回りそう。めっちゃビクビクしながら進むと、通路が池にかかる橋になっていて異常な数のニシキゴイが!怖い、治安も怖いけど鯉も怖いww

そしてその横にデーンと置かれた昭和の香りただようエサ販売機。

これで一気に脱力、さらに地元の子供が夜にもかかわらず走り回るのを見て安心した。ここで生活してる人がいるんだもの、十分に気をつけて楽しもう、と。
空港からは評判の悪いタクシーで

ホテルへ向かう。ニシキゴイの池を渡り切った左側が乗り場である。黄色の公式カラーで、国の許可番号がボディに書いてある。空港からの交通は、このタクシー一択。コレクティーボと呼ばれるローカルバスもあるにはあるが、離れたところに停留所があり、言葉も勝手もわからぬ旅人が乗るものではない。

しかしそのタクシーも、「グアヤキル、タクシー」で検索するとわかるように、数年前に邦人がタクシー運転手に殺害される事件があり、グアヤキルのタクシーは恐ろしいというイメージがあった。

しかし実際に何度も乗ってみたが、車内は清潔で、特に空港からホテルへの運転手さんは英語の話せる方だったので、あれこれと旅情報を教えてくれたり、ちゃんとホテルのドアに着くまで見届けてくださった。

もちろんそれが全てに当てはまるものではないが、私の感想からすると空港やホテルで手配するタクシーは思っていたより怖くなかった。

市内までの料金はシンコ(5)ドル

料金は、乗り場係員のお姉さんに聞くと「シンコ!」要するに5ドルである。ネット情報では4ドルとか6ドルとか、あるいはそれ以上にぼったくられたとかあるが、私は4回乗ってすべて5ドルだった。

車内にメーターはなく「シンコ、グラシアス」とお金を渡し、相手も「グラシアス」で終了、ってな具合である。所要時間は15分(夜中は10分)、地図のオレンジ円が空港で、緑の円が繁華街となる。

地元民による危険エリアのお知らせ

その繁華街の地図をアップ。ホテルに着いて真っ先に教えられたのが「行ってはいけない場所」であった。空港からスムーズに来れたのでちょっと安心していたが、そう言われて再び治安の悪さを実感する。

上の地図は右が北、左が南になっている。グアヤス川沿いに広がる街なので、このレイアウトの方が見やすいのだ。右側(北)オレンジ色の円が「ラスペーニャス」という小高い丘の上の観光地。青い円が「マレコン2000」という川沿いの遊歩道、そして赤い円がホテルやレストランの集中したセントロ(センター)地区。右の地図がホテルの場所(赤●)とイグアナ公園の位置関係。

青と赤の交差するあたりを上下に通る「10月4日通り」(上の地図:黄色い線)が、街のメインストリートで「この通りから北、そして通りの突き当りのパルケセンタナリオ(中央公園)から先には行かないでくださいね、絶対」と注意を受けた。

円で囲んだ地区は警官が街角ごとに配備されているが、それを出ると治安が一気に悪くなる。観光客がウロウロできるのは、円のゾーンだけと思っておこう。

スタッフ最高、「カーサ・デ・ロメロ」 

ビルの2フロアを改装したホステル
今回の宿に選んだのは「Casa de Romero(カーサ・デ・ロメロ)」。場所はセントロ地区だ。マレコンや美術館、イグアナ公園に近い地の利が魅力である。
下の地図で言うとピンクのマーカーがホテルで、道向かいにあるオレンジ色の円が大きなスーパー、赤い●の部分が右の写真。大きな「SOS」というテナントが同じビルの一階角に入っている。ホテルの入り口がわかりづらいので、これを目印にするといい。

このホテルは場所だけでなく、スタッフの心遣いも素晴らしい。実はここへ到着する直前、リマの空港から送ったメールに15分で返事をくれたことに感動した。ホテルの場所は調べていたが、「ビルの中にあるホテルだし、もし夜のグアヤキルで入り口がわからないとパニックになる」と不安になった私に、それは親切に場所を教えてくれたし「What’s upのアカウントがあるならチャットしますか?」と呼び掛けてくれた。

とにかくどのスタッフも返事が早くてフレンドリー。海外のホテルでメールを送って返事が来る可能性なんて、たとえ星がいっぱいついていようが期待できないだけに、この暖かさには救われた。しかも私なんてガラパゴスに行く前後2泊ずつという、わかりやすい「通り道利用」の客なのに。ほんと、ありがとう!💛

「カーサ・ロメロ」の入り口はここよ

で、肝心の入り口だが、これである。SOSの隣。少し上の方を見ると「Familia Romero」というプレートがある。名前が違うがこれが看板。昼間はこの鉄格子が開いていて、中に警備員さんが座っているので「カーサロメロ」と言ってエレベーターで7階へ。

私みたいに夜に到着した人は、閉まってる鉄格子の隙間から手を入れて、インターホンをポチっとな。すると応答があるので名前を告げよう。親切なスタッフが降りてきて開けてくれる。

お部屋は4人泊まれる仕様だった

7階と6階がホテルのフロアで、レセプションは7階。まずは部屋代の支払いを済ませる。エクアドルの中級以下のホテルでは現金で当日払いが一般的であるらしい。

もちろんクレジットカードの使えるホテルやレストランもあるけど、なななんとカード払いだと12%の税金がかかると言われた。そりゃみんな現金で払うよね。

※後日、エクアドルの消費税が12%と聞いた。もしかして現金だと税金が計上されないのか?それって…脱z(省

とりあえず部屋へ。実は翌日がオーバーブックで、違う部屋に移らないといけないが、親切なR君がめっちゃ丁寧に謝ってくれて、かなり値引きしてくれたのでヨシとする。レセプションで水を2本購入。1本50セント。冷え冷えの水がいつでも安く買えるのが嬉しい。
バスルームの内部。ぶっちゃけ場所はいいけどビルは古くて設備もガタがきている。さらにシャワーはタンク式なのか、ゆっくり使っていると途中で水になってしまう。

しかし、そのガタガタをマイナスしても人の暖かさで勝利できる宿である。グアヤキルの高級ホテルは空港近くに固まっていて、ちょっと出歩くにもタクシーの手配が大変だ。その点ここなら街の真ん中にあるし、行きたい場所の情報もしっかり説明してくれるので、時間のない旅には大助かり。

このホテルの話は、また明日以降も何度か登場する予定。