東北新幹線「立席」とは
「新玉川温泉」から路線バスで「田沢湖駅」へ。また1時間半揺られてたどり着く。ロビーで待ってたら「バスが来ましたよ~!」と呼んでくださるので、寒いなか外で待ってなくていいのが助かる。
なお、新玉川温泉に泊った人は、旧館(玉川温泉)にも入湯できる。大浴場だけでなく、地面にござを敷いて地熱を利用した岩盤浴も有料で楽しめるようだけど、道具一式借りて小屋の中で汗びっしょりになるなら、けっこう時間が取られそうだし路線バスもなくなるのでパス。車で来ることがあれば、そのときは利用してみたい。
ちなみに、朝からメイクするときにびっくりするほど肌がトゥルットゥルだった!これ本気で毎日入ってたら全身すごいことになりそうだ。
運が良ければずっと座れる
田沢湖駅からは秋田駅に向かう。同じ県内だから交通ルートがたくさんあるかと思いきや、ほぼ新幹線一択。けっこうお金がかかるのね、秋田県。
そこでJRに何か割引券がないかなと思ったけれど、東京を起点とした東北新幹線であればちょっと安くなるものの、秋田~岩手あたりは近距離なので割引が該当しない。仕方ないなと思いつつ、駅でクレジットカードを使うために窓口で券を買ったら(券売機はカード対応なし)「安い方の券でいいですか」と聞かれた。「なぬ??高いのと安いのがあるの???」
実はこれ「立席」といって、本来なら東北新幹線は全席指定のところ、「指定券を持っている人が座っていない席には座っていい」券なんだそうだ。混雑時のみに販売される券だと思っていたけど、普段から売ってるらしい。だったらこれでいいよね。現金だったら券売機でも購入できる。
田沢湖駅のホーム。田沢湖の竜伝説かな?とりあえず新幹線の駅なので盛ってみました感があるw
7両編成、けっこう混んでる
新幹線まではしばらく時間があったので、ガラス張りの待合室で暇つぶし。ホームは寒いのでぎりぎりに入った方がいい。到着15分くらい前から改札に人が立つ感じ。ホームもまさか新幹線が止まるようには見えない寂しさ。
東北新幹線は途中で連結が切り離されるためか、田沢湖駅に停車するのは11号車から17号車。鉄情報だと12号車がいいらしいので、それなら混んでいるだろうと思い、あえてど真ん中14号車に乗ってみた。結果は運よく秋田駅まで座って乗れた。思ったより空席は少なく、大曲以降は立ってる人も多かった。
秋田駅で民謡のお出迎え
秋田駅到着。改札を出たら、民謡のお出迎えがあって気分が上がる。「梅若会」という方々の歌と踊り、お囃子が素晴らしく、何曲も聴いてしまった。
特に踊りがすごい。体幹どんだけ鍛えてるのかと思うほど、草履の足で全く頭がぶれずにターンするし、ダンスやったことある人なら技量のすごさがわかるはず。しかも、ローテーションでしかも全員が歌うし踊るの。これはいつもやってるわけじゃないので、見られたら非常にラッキー。
でっかい「なまはげ」もお出迎え。これは男鹿半島だね。いっぺん生で見てみたいわ~
アキタイッヌもいたよ~。空気が入ってボヨンボヨンしてる。かわいい。
稲庭うどんの生めんを堪能
お腹空いた―――!せっかく秋田市に来たので、美味しいものを食べたい。温泉地は風情があるけど、やはり飲食店の充実度でいうと秋田市内に軍配が上がる。まずは「稲庭うどん」いってみよう!稲庭というと「佐藤養助」が有名だけど、自宅の近所でも食べられるのでパス。秋田に来ないと食べられない店へ。
秋田市内で「生麺」はここだけ
駅から歩いて10分弱。「寛文五年堂」は、稲庭うどんの「生麺」が食べられる貴重なお店。普通は乾麺なので、どんなものなのか期待が高まる。
店に入ると私の前に待ちは一組だったが、座敷ありカウンターありのフロアを一人で回している状態で、かなり待ってようやくカウンター席へ。入ったら中は空いているというもったいないオペレーション。
メニューは温冷、セット物いろいろあるが、ここは「生麺」の食べ比べを。乾麺と生麺、どちらもついているセットに決めた。もちろん、麺の歯ごたえを知るために冷たい麺で。醤油のつゆと、くるみのつゆ、二種でいただく。
個人的には乾麺の一本勝ちw
さて、どっちが生麺でどっちが乾麺でしょう。答えは、左が生麺。初めて食べた稲庭の生麺は「丸い」という印象。乾麺が薄くて平たいので、普通のうどんの細麺みたいで不思議な感じだった。乾麺が「つるつる」なら、生麺は「もちもち」。
私個人の好みから言うと、圧倒的に乾麺の方が好き。生も嫌いじゃないけど、いつも食べてるうどんと変わらない。稲庭は、口の中に消えていくようなしゅるっと感がいいのだよ~。ちなみに、つゆはくるみの方が好きだった。最後にそば湯のように湯で割って飲んでねとのことだったけど、ちょっと好みが分かれそう。
秋田県立美術館でフジタに逢う
ランチの後は「秋田県立美術館」へ。同じ敷地内、斜め向かいにある。入り口が敷地内部にあり、国道側からは入れない。ここにはでっかい藤田嗣二の壁画があるのだ。
藤田嗣二の巨大壁画が鑑賞できる
この美術館のモチーフは三角形。三角形屋根に呼応しているらしい。入ってすぐに壁の支えや柱のない螺旋階段があり、一発で「ああ、安藤忠雄センセ」とわかる。
この日は「キスリング展」をやっていて、一通り鑑賞した後でフジタの大壁画ギャラリーへ。「公益財団法人平野政吉美術財団」が所有している世界最大級の壁画で、テーマは「秋田の行事」(高さ3.65m、幅20.50m)。乳白色の藤田を想像していると、まったくムードが違うのであれっと思う(お察し
千秋公園が見渡せる、ミュージアムショップ&カフェは素敵だった。時間があったら、ここでのんびり読書したい。空の映り込みが最高♪