千秋公園と秋田土産さがし

駅で自転車を借りてみたよ

最後の朝。飛行機は夕方なので半日ほど時間がある。秋田市内で観光したいところはもう行ってしまったし、かと言って郊外まで足を延ばす時間もなし。なので、自転車で市内を流してみるとこにした。秋田駅の観光案内所には、無料のレンタサイクルがあるのだ。晴れてるし、ちょうどいいかも。

駅ナカの観光案内所で申請

観光案内所は秋田駅構内。中央改札の向かい側にある。でっかいなまはげとか秋田犬とか並んでる通路のところ。自転車の貸し出し要件は以下の通り。

秋田市観光案内所のHPより

4月~10月 9:00(貸出)~18:30(鍵の返却)
11月(冬季休み) 9:00(貸出)~17:30(鍵の返却)

・秋田市を訪れた市外からの観光客の方で、安全上支障が無い方。
・当日案内所での申請が必要です。事前予約はできません。
・申請の際、本人確認を行うため、身分証明書の提示が必要。
・18歳未満の利用対象者については、保護者の同伴が必要です。
・在庫(計10台)がなくなった場合は、貸出できません。
・雨天時や降雪時、荒天時などには、貸出中止する場合もあり。

などなど、当たり前だけれど自転車は道路交通法上「車両」になるので、事前チェックあり。利用は無料だが、故意の破損やカード・鍵の紛失の際は弁済費用が発生する。

くわしくは公式へ>秋田観光コンベンション協会

なお、レンタサイクルとは別に「あきた手ぶら便」というサービスがあり、これは素晴らしいのでぜひご紹介したい。駅の改札を出てそのまま観光案内所に行き(徒歩30秒)スーツケースなど荷物を預ければ、その日の宿泊先に午後17時までに届けてくれるサービスで、なんと料金は650円!(税込)着いたらそのまま観光ができて、コインロッカーみたいに取りに戻らなくてもいい。申し込みが午前中という縛りはあるが、条件が合えばめっちゃらくちんだ。

駐輪所は駅から歩いて5分くらい

カウンターで「自転車を借りたい」と申し出ると、まずは身分証明書の提示などがあり、その後に使用方法の説明、最後にカギと地図の入った袋を渡される。「ここへ行って、管理人さんに番号を伝えてください」とのこと。歩いて5分くらいのところに駐輪所がある。

途中「末廣ラーメン」を発見!ここは実は京都が誇る「新福菜館」の暖簾分けなのだそうだ。あの真っ黒い濃厚ラーメンが秋田で?けっこう人気で支店もいくつかあるらしい。そして24時間営業なので、朝ラーもできる。

「千秋公園」へ行ってみた

借りたのは普通のママチャリ。風を切って走ると少し寒いけど、市内の道路はよく整備されていて走りやすい。とりあえず、徒歩で回るのは体力的にどうかと思っていた「千秋公園」へレッツゴーしてみた。お堀には蓮がいっぱい。開花の時期はきれいだろうな。

「佐竹史料館」で秋田の歴史を学ぶ

秋田といえばお殿様の「佐竹さん」。その歴史を集約した史料館が、公園の中にある。園内は自転車で乗り入れられない感じの道もたくさんあるけど、ここまではなんとかチャリで行けた。ただし駐輪場がなく、受付で断って前に停めさせてもらった。

中は二つの部屋に分かれていて、秋田の武家の歴史に特化している。おじいさんたちが多かった。刀とか姫様の嫁入り道具とか、渋い展示。

秋田わんこにも会いに行く

そのすぐ向かい側、広場の一角に秋田犬に会えるコーナーがある。もちろん行く。わんこさんに会うのは無料。最初に手と靴の裏をアルコール消毒するよ。日替わりで出勤なさるわんこさんたち、今日は真っ白な美人わんこの「華蓮ちゃん」ひゅ~ラブリー♡

この毛の美しさよ!飼い主さんの手入れの良さがわかるよね。はぁ、もふりたい・・・

「秋田比内地鶏や」でランチ

お城の跡に行こうと思ったけど、自転車では入っていけない道だったので断念。また駐輪場に戻って自転車を停め、カギを観光案内所に返してさあランチ。駅前はいろいろ店があるけど、どこにしよっかな。まだ食べてないアレかしら。

比内鶏の親子丼を食べてみた

比内鶏をまだ食べてなかったので、専門店に行ってみた。普段ではデパ地下でないと手に入らない高級鶏肉。さぞや市内には焼き鳥屋が多いのかと思ったら、そうでもなかった。あれこれ地鶏料理がある中に鍋も焼き物もある、というような業態の店が多い。そしてランチは親子丼がメイン。

訪れたのは「秋田比内地鶏や」。駅ビル「トピコ」にあるお店だ。「田沢湖冷麺」というオリジナルの麺とセットにしてみた。量は普通のハーフサイズくらいで、味は韓国冷麺からキムチと酢と梨を抜いた感じ。とんぶりが乗ってるけど、汁の底に沈んでしまった。さすが日本一深い田沢湖(涙)

親子丼はけっこうお肉が多くてお腹にがっつり。東北だからしょっぱいのを覚悟していたが、思ったより今回の秋田ではしょっぱいものには当たらなかった。美味しく比内ちゃんをいただいたところで、本日最後のビッグイベント「お土産さがし」に参ろう。

秋田土産はエキナカが便利

市内の普通のスーパーに入ってみたけど、秋田名物というのはさほど見つからず。観光客ならさくっと駅の中で済ませるのが時間の節約になると思った。おすすめは2軒。西武デパートとトピコ地下だ。

駅ビル「トピコ」の地下がねらい目

西部デパートは駅につながっていて、ごく普通のデパ地下とスーパーが合体したような雰囲気。こちらでは冷蔵のものをいくつか購入。調味料なども品ぞろえがいいので「お土産品ばりばりのしょっつるじゃイヤなの」という人はどうか突撃してほしい。

でも、一気に秋田名物を総ざらえしたい人は、トピコの地下へ。駅ビルのトピコは1階にも小ぎれいな土産物屋さんが軒を連ねるが、地下に降りるとぐっと民芸度が高くなる。道の駅っぽい感じの売店がずらっと並んでいて、ほぼ欲しいものがここにあった。

生もの、野菜、工芸品、そして稲庭うどん。贈答品から家庭用まで、あらゆるタイプがそろっている。このどでかい家庭用の袋が650円。いぶりがっこも味噌もハタハタの干物も一気に揃う。そしてエスカレーターで上がったところが空港バス乗り場だ。

秋田空港、リムジンバスと売店

たんまり土産物を買いこみ、重くなったキャリーを引っ張りながら地上へ。すぐ目の前に広がるバスターミナル。わかりやすく大きな看板の「空港リムジン」乗り場をめざす。

バス乗り場は「1番」で前払い

ほい来た。間違いようがない。まずこの中にある券売機で切符を買うよ。そしてむこうにちらっと見えている長い長い木のベンチに座ってバスを待つ。あとは空港まで一直線だ。

空港の売店の品ぞろえが素晴らしい

空港につき、チェックイン。最後にビールでも一杯、と思っていたら!あらまあ、空港の売店がよすぎてそんな暇はなくなったじゃないの。

酒!日本酒もビールも!秋田だけじゃなくて東北一円の酒と銘菓が集結している。ここは最後に財布の紐が緩むわ、チョイスがいいから買わずにいられない。そして、お菓子は1個売りしてるのがたくさん。あれもこれも買っちゃうよね。買い物が好きな人は、30分くらい早めに来て売店チェックがおすすめ。