秋田で温泉と美味いもの三昧

今年の東北旅は、初の「秋田」

赤い方の航空会社から「マイルの有効期限が切れまっせ」と連絡が来たので、「どこかにマイル」で秋田へ行ってきた。秋田は初…、というか正確に言うと仕事で30分ほど滞在したことがある。でも、観光するのは初めてで、めっちゃ楽しみ!ちなみに「どこかにマイル」は伊丹を選んで平日の午前発、平日の午後着にすれば割と高確率で秋田が出る。あとは運しだいだ、グッドラック。

台風19号で予定を1日ずらした

■航空券の変更に興味のない人はすっ飛ばし推奨■

実は今回、大型の台風19号が旅程にかぶってしまい、秋田到着はぎりぎり台風が過ぎた後かと予測されたが、東北地方や北海道は強風で着陸できないことが多い。そのため大事を取って1日旅程を後にずらした。

「あれ、どこかにマイルは旅程変更できないよね?」と思う人もいるだろうが、台風などの場合は、JALのホームページに「この空港は離発着できないかも」という空港リストが出て、その時点からキャンセルまたは変更が可能になる。ただし、このタイミングではまだ電話受付のみ

ウェブから自分で変更できるのは、操作した当日を含め3日。例えば10月1日に操作できるのは、10月3日までの便を予約している人だけ。しかし、上記の空港リストが出るのはその1日前または2日前。慣れている人たちはウェブが解禁になる前に「電話で」コールセンターに変更を申し込むので、いざウェブで便の振り替えをしようと思っても、席が残っていない危険性がある。

案の定、私が振り替えてもらった1日遅れの便も、あっという間に満席になってしまった。この電話受付とウェブ受付のタイムラグを甘く見ていると、いざというリスケに対応できない。

秋田は広い。まずは目的地を絞ろう

さて、話を秋田に戻す。秋田というと「なまはげ」とか「きりたんぽ」とか、秋田音頭の歌詞にあるものが色々と思い浮かぶが、最初にざっくり言うと「広い」、そして「交通の便が悪い」。秋田の見どころを全部公共交通機関で回ろうと思うと、たぶん1週間くらいはあったほうがいいだろう。

よく「2泊3日で秋田を満喫♡」的な旅のプランを見かけるけど、知らない土地でレンタカーを乗り回して1度も道に迷わず、観光スポットの滞在時間は30分、飯は15分で食え、的な圧を感じるのは私だけだろうかw

とりあえず公共交通機関で秋田を旅行したい人向けに、ざっくりと私がチェックした観光エリアをMAPにしてみた。これでなんとなく行きたいエリアをつかんでほしい。ちなみに赤い飛行機(✈)マークが空港。

A 秋田市 空港の北側。海沿いではあるけど市内から港まではけっこう遠い。冬もあんまり雪は積もらないらしい。お土産を買ったり秋田グルメを手軽に楽しむなら、駅前エリアは便利。ごく狭い面積に街が集約されている。中心地に観光ポイントは少なく、名所は郊外に散らばっている。
B 角館 東北の小京都と言われる美観地区。角館の武家屋敷エリアは歩いて数時間で足りる。少し足を延ばして田沢湖は定番。乳頭温泉などへもバスでアクセスできるが、交通の便はあまりよくない。秋田内陸縦貫鉄道という、マニアックなローカル線の発着地でもある。
C 県南 焼きそばで有名な横手があるエリア。増田の内蔵は有名。冬はがっつり大雪が降るので、交通機関のダイヤに気を付けて。よい温泉もたくさんあって、秘湯っぽいひなびた感が味わえる。
D 男鹿 日本海に突き出た半島。冬以外は一応バスで回れるけれど、やはり車が欲しいエリア。素晴らしい海の眺め、寒風山の風穴、焼き石を入れる鍋をはじめ美味しい魚介類、水族館etc…、見どころは多い。もし行くなら時間をたっぷり取るべし。
E 八幡平 岩手にも同じ地名があるけど、こっちは秋田の「はちまんたい村」。秋の紅葉は素晴らしく、温泉の湯質の良さでも知られる。山の中なので、もちろん交通の便は非常に悪い。しかし奥羽山脈の大自然には感動する。
F 十和田湖 秋田には二つの大きな湖があり、南は田沢湖、北は十和田湖。青森県にまたがる観光地で、近くには大湯のストーンサークルや電車の宿「ブルートレインあけぼの」、まげわっぱと秋田犬で有名な大舘市がある。
G 白神山地 世界遺産白神山地は、青森県として知られているけれど、秋田側にも豊かな森がある。日本海側を走る特別列車JR「リゾートしらかみ」からは、日本海の雄大な景色が眺められる。

私は今回3泊4日で、AとBとEを回ることにした。こうやって観光スポットだけ取り上げると、少ないかなと思うけど、秋田県は「重要無形文化財が日本一多い」県である。できるなら、祭りや伝統行事の時期を狙って行きたい。

空港からのアクセスは多少不便…

では、空港からのアクセス。とりあえず寒い。10月の中旬で大阪とは体感温度が10度くらい違う。特に朝夕は5度くらいまで冷える日もあり、厚手の綿のジャケットを持って行って正解。山の中ではストールも巻いた。さすが雪国。

ちっちゃい秋田空港を出ると、横断歩道がある。(写真は横断歩道を渡って空港を見上げたところ)秋田市内行きのリムジンバスに乗る人は、ロビー内にある券売機でチケットを買って、写真の道路の身障者マークあたりにある「秋田市内行きリムジンバス乗り場」で待とう。JALとANAの到着後15分目安でバスが出る。市内からの降り場は写真にちらっと写っている看板のあたりだ。

目的地直結「エアポートライナー」

私も当初、秋田市内からアクセスするはずだったが、順番を変えて角館から回ることにした。利用したのは「秋田エアポートライナー」。乗り合いタクシーである。角館までは大人一人4,000円。前日までに予約が必要だが、利用者がたった一人でも運行してくれる。この日は女性二人だったので、小型タクシー。人数が増えるとジャンボタクシーになったり、フレキシブルに対応するらしい。

さて、この4000円、高いとみるか安いとみるか。秋田空港から角館まで市内回りで行くとしても、エアポートリムジン950円→乗り換えて→新幹線3000円くらい→駅から武家屋敷までタクシー、となる。しかしエアポートライナーであれば、空港から角館エリアの目的地まで連れて行ってもらえる。荷物を持っているならこっちの方が便利なのだ。

ちなみに、以下が申込時に出る角館方面の「行先リスト」。ほかのエリアもある。まあ、実質がタクシーなので自由自在というわけだ。たぶん車内で「ここで降りる」も行けると思う。この日は40分少々で角館に着いてしまい、同乗の地元女性と話が盛り上がっていたので名残惜しかったw

乗り場はここ。空港を出て横断歩道を渡って左折。駐車場に看板が出ている。

この看板。そして白いタクシーが私の乗った車。めっちゃ楽だった。もうちょっとお安い交通手段があればいいけど、JRローカル線の数が少ないからなぁ。

秋田エアポートライナー >