濃いエクアドルを堪能する美術館

人類学博物館及び現代アート美術館

マレコンの北端にある、ユニークな美術館

グアヤキルは観光名所が少ないが、美術館や博物館はけっこう多いと思う。ガラパゴスに行く前に立ち寄った国立博物館、そして「MAAC」と呼ばれるマレコン北端にある美術館。正式名称は「Museo Antropológico de Arte Contemporáneo 」である。

この美術館、遠くからよく目立つ建物なのだが、入り口がわかりにくい。階段横の看板には2階へ誘導する内容が書いてあるが、実際は最下層が入り口。四角い建物の北側1階にひっそりとエントランスがある。

入場は無料。しかし、入って少し先にある受付を通らないと展示は見られない。どこから来たかなど聞かれて「奥が歴史的展示コーナー、手前がコンテンポラリーアート」と説明を受けた。いちばん入り口に近い展示室では小さな企画展も行われていた。

エクアドルのアートに触れる

まずはコンテンポラリーから見てみよう。フロアは誰もいなくて静か。2階もあるようだがこの日はロープかかっていた。

 

現代美術のコーナーは、まあビックリするようなものもなかったんだが、そのあとに除いた歴史的なアートというのが、小躍りするほど素晴らしかった。

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ザ・エクアドルの世界を満喫

ここからじゃ~~、濃ゆくなってくるのは(笑)古代からの民族アートがぎっしり!ニポンジンにとっては、これぞ異文化。

「エクアドル」と聞いて思い浮かべるイメージは、木彫りの工芸品だったり、見たこともない爬虫類や動物、少なくとも私はそうだったんだが、ここに来ればそれらが大挙して待っている。初めて日本に来た外国人が、江戸東京博物館に行ったときのワーオ感に近いものかもしれない。

テレビで見たエクアドルのイメージ

テレビの旅番組で見たことあるよ、なんかすごい、色がエクアドル(意味不

これは鹿?奈良の置物とは全く違う。足のひづめが微妙にかわいい。

かわいくてシュールな水差しが気になる

リアルなかぼちゃ型の水差し?これ作った古代人のセンスに拍手したい。

土偶の一種だろうか。日本の出土品と似ているということは、やはり宇宙からの(おっと誰か来たようだ)

たぶん…リス?カゴ背負ってとうもろこし齧ってるのシュールすぎるw

この時代は「水差しは動物の形でないといけない」という法律でもあったのか。

潜水用の「抱き石」はじめて見た

これ何だ。正解は海に潜るときの抱き石。館内のビデオで、どうやって使ったかが上映されている。海の底のアワビ?など献上品を採取したんだとか。

おおっ、カニを食べるならこの器!この水差しまじで欲しい・・・

このようなエクアドル満載の展示がどっさりあるので、お好きな方はちょっと時間をたっぷりめに取って行ってみて欲しい。

この日は美術館の周りにたくさんの模擬店が出ていた。これはチョコレート屋さん。スーパーにはエクアドル産のチョコが少ないので、クラフト系が欲しい人はこういう所を狙った方がいい。

ちなみに右側の黄色いの、これが生のカカオ。この中からカカオ豆を取るのね。アマゾンにしかない原種カカオもあるそうで、どんな味がするんだろう。

Rincon del cafe

お腹が空いた!ランチに行こう。今日は街のど真ん中「Rincon del cafe」にやってきた。ホワイトボードに今日のランチメニューが書いてあるよ。

場所はここ。マレコンからも歩いて近いので観光客にも便利だが、ご覧の通り昼どきは見事にローカルに埋め尽くされているw

おおっ、ランチセット2ドル50!

今日のランチメニューを見てみよう。2ドル50セント!やっすー!

いちばん上がチキンの何かとポテサラ、真ん中が魚のフィレの何か添え、下が牛ステーキだろう。チキンにしてみた(無難)

これは店内にあるグランドメニュー。ここからも注文OK。でもスペイン語しか通用しなくて、ドリンク頼むの大変だった(笑)

チキンはひときれだったが美味しかった

ランチセット。手前のスープがカルネのカルド、奥がチキンとポテサラ。手前のはお約束の揚げバナナ。おーいチキンこれだけかいw

たぶんこれもガラパゴスで食べた「コーラ煮」に近いものと思われる。

スープの中に、すね肉と思われるタフな牛肉が入っていたが噛み切れず。

もちろんJugo(フーゴ)もついてくる。桃味?なんだが色がグレープw 一緒にボトルの水も頼んだので合計で4ドル弱払ったが、グランドメニューの値段と違うような…でも確認できるスペイン語彙力はない。しゃないなー

本当は朝ごはんが有名なお店です

今日はランチを食べたけど、本当はこのお店、朝ごはんで有名。伝統的なエクアドルの朝食が食べたい人には貴重なお店だと言える。

お昼に行ってもショーケースの中にあった。トウモロコシの皮で包んであるのは「Humita(ウミータ)」と言って、コーンの粉にあれこれ混ぜて蒸した、この店のスペシャリテ。そしていちばん奥に見えるのは「Bolon(ボロン)」。調理用のバナナをつぶした団子で、コロッケみたいなものらしい。ホテルにレンジがあるなら、持って帰って食べるのもよさそう。