王宮近くでランチを食べてみた

タイ王宮に行ってみた……が。

「ワット・アルン」から渡し船でターティアン船着き場に到着し、えっちらおっちら王宮へ歩くこと約10分(けっこう遠いな)。ようやく入り口を見つけた~と思ったら、何だか様子がおかしい。入り口には行列ができていて、最終尾はそこにあるものの、その中間部はうねうねとはるか彼方にまで続いている。えっ、なにこれ、入場制限?取りあえず並んでみたものの……

春節をなめてはいけない、この行列!

どのくらい並んでいるかというと、この写真の右手に見えるのが普段は普通に入れる王宮入り口。そこからずーっと先にある、王宮の敷地と国防省が交わる交差点で左折し、さらに数十メートル先をヘアピンのように折り返し、その先の公園に沿うように列が続き、ようやくはるか彼方で折り返して王宮の入口へ向かう。

よくわからんでしょう?要するに辺り一帯が通行止めになってて、そこにウネウネと並ばせているのだ。私は用心深いので、まずはどれだけ並んでいるか確認してみたが、何も考えず最後尾に並んでいたら、たぶん数時間はかかっていただろう。炎天下だし帽子ないし、そんなのイヤッ!というわけで、今回は見送り。

今後行く方のために、王宮&ワット・プラケオの見取り図だけ載せておこう。紫色の円が入口。赤い丸がチケット売り場。緑の丸がワット・プラケオで、寺院関係はこのエリアにまとまっている。王家専用の仏教儀式用の寺であり、ここにはお坊さんがいない。

オレンジ色の丸が王宮。ここを中心に左右にも王室にまつわる建物がある。南側は観光客はいけないエリア。ピンクの丸は「クイーン シリキット テキスタイル博物館」。ドレスがいっぱい展示されているのだとか。普段はそんなに混んでないはずなので、行くなら春節以外がおすすめ。

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ランチは船着き場の裏路地で

王宮とワット・プラケオを諦めて、ランチへ向かう。ここらはターティアン船着き場の界隈か、うーんと足を延ばして旧市街(北側)にしか食べ物屋がないと思った方がいい。国の省庁が固まっているせいか、ごみごみした店が営業できないのかもしれない。特に王宮の周辺はクリーン。北側の道に土産物屋と観光客向けのカフェがあるくらいだ。

ターティアンアレイに食堂が並ぶ

そこで、一旦ターティアン船着き場まで戻ることにした。午後から見学するワット・ポーにも近いし、たくさん店がある。ここらは最近二分化しているようで、バンコク全エリアでぶいぶい言わせている「スパンニガー・イーティングルーム」や高級感あふれる「ザ・デッキ」、青いドリンクでインスタ女子に人気の「ブルーホエール」など、お洒落でお値段お高めレストランがいっぱい。

一方、観光客向けではあるけれど地元民が細々とやってる飯屋も健在で、もちろん私はジモティな方へ行ってみる。上の地図、赤い円が船着き場、青で囲んだ路地が食堂の多い界隈。ここに5軒くらい並んでいる。最初は「The 6th」という店に行きたかったけど、満席のようで他の店にした。

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All Meals Sawasdee

地図にはないけれど、この路地の真ん中あたりにある「All Meals Sawasdee」という食堂。店の前にも1席だけテーブルがあり、お約束通りに西欧カップルがキープしておられた。中に入るとほぼ満席で、奥の厨房出入り口のテーブルをばらして1席作ってくれた。

まずはビール。シンハーかチャーンしかなかったのでシンハーを。グラスをもらえず、厨房へ取りに行く謎の外国人は私だ。

注文したのは「マッサマンカレー」。タイ南部のカレーで、マッサマンとはムスリムのこと。グリーンカレーなどよりマイルドで日本好み、世界で最もおいしいとも言われるので期待して待つ。

きた。具材はスタンダードにチキンと玉ねぎ、じゃがいも、炙ったピーナッツとココナツミルクたっぷり。ちょっと知ってるマッサマンより色が薄い。スープはさらさら。

お味はあっさりマイルド……というか、あんまり味がない。辛味もない。カレーのルーとしては辛いので、そのまま薄味のスープとしていただいた。調味料のポットも置いてなかったので、自分で味付けすることもできず。うーん、ごめんなさい、これはあんまり好みじゃなかったかも。お客さんは多かったので、その他のメニューはきっと美味しいんだと思う。