バンコク三大寺院:その2「ワット・ポー」

寝釈迦で有名な「ワット・ポー」へ

ランチの後は、いざ午後の部へ。王宮の南側にある「ワット・ポー」で有名な寝釈迦(涅槃仏)を拝みに行くのだ。ここは寺院内でマッサージが受けられる事でも知られている。ワット・ポーとは「菩提の寺」という意味で、正式名称は「ワット・プラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム=ラーチャウォーラマハーウィハーン」長げぇよwww

拝観料は200バーツ@水つき

入口の右手にある券売所にてチケット購入。ワット・アルンは50バーツだったが、ここは200バーツ。昨年、100バーツから一気に倍になったそうだ。ただし水のボトルがついている。身長120㎝以下の子供は入場無料。発育のいい子は損だな。

チケット売り場を背にした正面が入場ゲート。すぐ近くに「これはダメよ」の看板が掲げてある。この子、ずーっと眺めてたから後ろ頭ごめんやでw 肌見せファッションや施設に登らないでね警告と同時に、仏様をシンボルにしたバーのデコレーションやタトゥーなども禁止。基本的にブッダの頭部はいかなるデザインにも使用できない。「それは不敬に当たります」とのこと。

内部の見取り図。紫の円のところがエントランス、赤い丸がチケット売り場。緑の丸がでっかい涅槃佛がおられるところで、青い丸がご本堂。奥にある茶色い丸がマッサージスクール。涅槃佛と本堂の中間くらい、小さい茶色い丸のあるところがお水を配っているところ。

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ここね、お水の配布所。チャーンビアのマークの付いた水だった。ボランティアの学生さんが働いているのかな? チケット半券と引き換えなので、なくさないように持っておこう。

このような案内板があるのでわかりやすい。トイレもたくさんあって大助かり。土産物屋には仏像グッズがたくさん……あれっ、入り口に仏像モチーフはダメですよと書いてあったのにな、あれれっ(笑)

グリーンとブルーが美しい境内

ワット・アルンは白を基調にした色彩が印象的だったが、ワット・ポーはグリーンとブルーが目に飛び込んでくる。深く涼し気なその2色を華やかな金色が引き立てて、上品ながらゴージャス。とても建物が美しいので、隅々までじっくり見て欲しい。

そして、ここにも人懐こいぬこ様がいる。この子は「なでろ」と要求してきて、さんざんもみもみさせられた。すぐそこにマッサージスクールあるよw

ワット・ポーで一般公開されているのは、北側のみ。朝はタイ式の健康整体ルーシー・ダットンが行われているんだとか。ここはもともとタイで初の市民大学としても機能しており、医学にも深いかかわりを持つ。

とんがり仏塔があちこちに。どれもすごくきれい。これは中国とタイの混合様式なんだそうだ。中国製の陶器の破片が埋め込まれている仏塔もある。

この細工の緻密さよ。これがお寺の中あちこちに配され、ゴージャス感が漂う。昔は機械もなかったのに、よくこんな細工をしたもんだ。

いざ、ご本堂へ入ります

では、ご本堂へ。まずは回廊の仏様にご挨拶を。ここもキラキラできれいやね~。台座の装飾もワットポー色というか、統一されていて素敵。

こちらは少しデザインが違う。このイスとテーブルはなにするものかしら?何か授業があるのかな。学校みたいに並んでる。

靴を脱いでご本堂へ。ここはご本尊様の撮影がOKだった。きらきらで素晴らしいお顔。この台座の装飾も目がくらむ。残念だったのは礼儀を知らない観光客が怒られていたこと。遊興施設ではなく参拝する場所だからね、マナーはちゃんと守ろう。立ったまま眺めたりせず、すぐ座る。大声で騒がない。

大仏塔にもにじり寄ってみた。このデザインは本当にかっこいい。

クローズアップ。この花柄、かわいくて悶える。デコ魂発揮されてる!

こっちにはブルーもあった。お花が立体的。可愛すぎる。上までず~っとお花♡

最後の〆は涅槃仏さまで

入り口近くにある大きなお堂が、有名な涅槃仏。その前には捧げ物、お参りのコーナーがある。ここにもミニサイズの仏さんがおられるので、全体像を確認したい人にはわかりやすいかも。

靴を脱いでお堂に入る。帽子やサングラスも取るんだが、ここでもまたアメリカンなおっちゃんがもめている。死ぬんかグラサン取ったら。お前は粳寅満太郎か(昭和)お寺は宗教施設なのに、なんでリスペクトできんのかな。

この大きな涅槃仏は、全長46m、高さ15m。ラーマ3世によって建立された。このように寝ている仏さんは、主にタイの寺院で見られるもので、お釈迦様が入滅する様子をあらわしたものと言われている。このお顔の安らかなことよ。

しかし、やはりワット・ポーの涅槃仏といえば、おみ足。この立派な足の裏に回り込んでしっかり御覧いただこう。

仏教の宇宙観を示す108の文様が、きらめく螺鈿(らでん)細工で鮮やかに描かれている。よくわからないけど、すごい圧があるのはわかるw

この足元下にはおばちゃんが座ってて、お金を払うとサターン硬貨というのに替えてくれる。それを壁際に並んだ鉢に入れて行くんだが、この数が108あって煩悩を祓うと言われている。まあ、これが実質のお賽銭みたいなものか。観光客もトライできるので、煩悩を祓いたい方はぜひ。

マッサージスクールに突入

ワット・ポーの〆は、マッサージ。お寺の敷地内に「ワット・ポー マッサージスクール」というのがあり、もみもみしてもらえるのだ。私はあんまり人に触られるのが好きじゃないんだけど、もう足腰が限界だったのでリンパを流さないとヤバいと思い、やってきた。さてどんな感じかな。

なんと、タイマッサージの祖だそうだ

もともとワット・ポーはラーマ3世によって「医学の府」とされており、タイ古式マッサージの総本山がここである。お寺から健康のため広まったものなのね。タイにはたくさんマッサージ店があるので、なんでかなと思ってたら国策として広められたものだったとは。

そんなタイマッサージの頂点に立つ「ワット・ポー マッサージスクール(正式名称:ワット・ポー伝統医学校=ワット・ポー・トラディショナル・メディカル・スクール)」。スクールというだけあって学校なんだが、その学生さんたちにマッサージしてもらえる施設がある。

2020年1月下旬の料金はこちら。学生の実技講習にしては高い印象。アソークの近くにももう一軒あるらしい。タイマッサージというのは全身をストレッチしたり、施術者と一緒に体操するみたいに行うそうだ。フットマッサージは座ったままひざ下をもまれるだけ。タイ古式+オイルマッサージは相当なコリもほぐれるらしいので、時間とお金に余裕のある方はぜひ。

ふふっ、イケメンに当たったぜ

私はフットマッサージ30分をチョイス。受付でコースを告げると、混んでいるときは「待て」が出るが、ちょうど施術椅子が空いたところで、すぐに順番が回ってきた。ぴったりしたパンツをはいていたので、奥の更衣室で半パンにお着換え。戻ってきたら長身ジャニーズ系の男の子がニコニコしながら待っててくれた。また小さな運を使ってしまったぜ、フッ

下準備はウェットティッシュで足を拭くだけ。ええっ洗わなくて大丈夫? と思ったけど、イケメン氏どんどんクリームを塗っていく。薄いブルーでミントの香りの専用クリーム、受付でも売ってる。足を触った素手を突っ込むのはどうかと思ったが、なかなか気持ちいい。

片言の英語で「グッド?」「オーケー?」と聞きつつ、これは痛いやろというポイントでニヤリ。隣には2mくらいのマッチョな白人男性。それを見てニヤニヤしつつ「イージー」と言うので、たぶん私のたぷたぷ足はもみやすかったんだろう。そりゃアジア女性は世界最小クラスだからにゃ。

終わって着替えをしたら、更衣室の外でイケメン氏が待っていた。ここでチップを渡すとこのお茶をくれる。甘くないマルベリーティー。きっと健康にいいのだろう。ちなみにチップは50バーツでいいらしいが、ニコニコ感じがよかったので100バーツにした。「おおっ、サンキュー!」と言っていたので100は多めなんだろうな。普通は50でいいと思う。