さよならガラパゴス~再びグアヤキル

ガラパゴス、夢のような日々だった

サンクリストバル空港にて

つい数日前に来たばかりの気がするけれど、もう10日近く経過していた。それほどガラパゴスで過ごす日々は魅力的で心癒されるものだったのだろう。今はイグアナが目の前にいても「おう」という感じだが、日本に帰るとどうなるのだろう(そもそもイグアナがいないw)

おっちゃんにタクシーを呼んでもらい、サンクリストバル空港に着いた。予約サイトの宿説明に「空港送迎無料」と書いてあったが、言葉が通じないので自腹である。なんかもう、いいやという気にさせるガラパゴスマジック。ちなみにタクシー代は2ドル。5分くらいで着いてしまった。

ちっちゃい空港である。ちょっとした学校の体育館ぐらい。wifiはない。あってもこの島ではつながらない。

最後までオブジェで攻めてくるサンクリストバル。クジラもいるのかな。

空港の外に無料の充電機を見つけたよ

空港から出た正面に小さな公園があり、その手前にこのような看板だかベンチだかわからん何かがあったので、チェックしてみた。そしたら!

おお~、充電できるじゃないか。ちょうど電池が少なかったのよ。

USBもあったけど、こっちの方が早いわな!めっちゃ座りにくいけどベンチもあるので、バッテリーが危ない人はここで待ち時間を過ごそう。

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お久しぶりねのグアヤキル

グアヤキルってこんな都会だったっけ

空港からはまっすぐタクシーでホテルへ。最初はあんなにビクビクしたのに、もう何度も来てる空港なのでスイスイと動ける。もちろん気は抜かないが、必要以上に固くなる必要はない。

ホテルに帰るとスタッフが私の顔を見て「ハーイ!ウェルカムバック」と迎えてくれた。やはり良い宿だ。そして都会の香りがする。日本から来たときは昭和っぽいと思ったが、ガラパゴスと比べるとグアヤキルは大都会に見える。

前回と違う部屋。英語が通じる、wifiが飛んでる、ドアがちゃんと閉まるw シャワーを浴びてひと眠りし、今夜は美味しいものを食べに行くのだ。

さすが地元民推し、ホテルパレス

街でいちばんの「セビチェ」を求めて

ホテルのスタッフに「セビチェが食べたいんだけど、どこがいいかな」と聞いたら「ホテルパレスがいいよ、他のエクアドル料理も美味しい」と即答が来た。ネットの評価では中くらいなのだが、地元民の推しなら信じてみよう。

ということで、ホテルから5分くらい歩いて「ホテルパレス」に来てみた。夜の外出は極力控えたいが、スタッフが「ここらの大通りを歩くぶんには大丈夫、声かけられたら走って」ということだったので、ちょっと速足で。

場所は赤い丸のところ。紫の丸がホテル。夜8時ごろでも人がたくさんいて、女性も普通に歩いてる。でも、オレンジっぽい街灯がこわいw

まずはエクアドルのビールで乾杯

ホテルの場所はすぐわかった。レセプションに入って左のドアがダイニング。ホテルの外からアクセスするデリ&ベーカリーもあった。ちょっと古めかしいインテリアだが、地元では長年愛されてきたホテルなのだろう。接客ですぐわかる。華美ではないが、とても慇懃できちんとしたイメージ。

英語のできるウェイターさんがメニューを持ってきてくださった。スぺイン語と英語とダブル表記だ。まずはエクアドルを代表するビール「Pilsener」を注文し、うまそうな料理写真をながめまわす。

同じ料理でも伝統的な調理方法によるものと、モダンなレシピによるもの、それぞれ分けてあるのが面白い。私はやはり伝統的なエクアドル料理がいい。もちろんスタートは「セビチェ」だ。

オーダーすると、まだ温かいパンとバターが運ばれてきた。パンは好きなものをチョイスできる。塩気がきいててうまい。これだけでもビールのつまみになる。

お世辞抜きでうまい、セビチェ・ミクスト

最初の料理「セビチェ・ミクスト」がやってきた。セビチェはペルーが発祥と聞いたことがある。世界のあちこちでアレンジされて愛されている、魚介のマリネである。私はこれが大好物で、南米に来たら絶対にトライしようと決めていた。今回はエビ、イカ、タコのミクスト。伝統的なアレンジで。

おおお~!でかいエビが見えるだろうか、すごいボリュームだ。サクサクの生玉ねぎ、コリアンダーなど複雑なハーブ、そして絶妙な酸っぱさのマリネソース。スプーンですくって口に運ぶと、まず鮮烈なライムの香り、次に魚介のぷりぷりした歯ごたえとともに、あふれんばかりの旨味が注ぎ込まれる。

ゆっくり食べた方がエレガントだが、そして女性が前菜として食べるには多すぎる量だが、あっという間に空っぽになった。それほど衝撃的に美味しかったのだ。どうしよう、日本に帰って同じものが作れるだろうか。

さらに、アロス・マリスコスが攻めてくる

セビチェを食べ終わって放心状態の私に、さらに追い打ちをかけるようにメインディッシュが運ばれてきた。こちらもエクアドルを代表する料理「アロス・コン・マリスコス」である。

言うなれば「海鮮ごはん」。炒飯でもなく、ピラフでもない。長粒種の米なので、湯取りで調理した後、炒めてるのかな。とにかく、こちらも魚介がぎっしり。

色は濃い茶色。なんのソースかは不明だけど、「醤油か?」と思ったら全く違う。すごく香りがよくて、魚介のうまみを凝縮した味がする。決してしょっぱくはない。要するに、これでもかと美味い。

ほぐしてみた。中身もびっしり魚介。そして玉ねぎやパプリカが良い仕事をしている。かなり量が多くて半分は持ち帰りにしたけど、二人で来ればセビチェをそれぞれ一皿食べて、これをシェアすれば最高だと思われる。

なお、セビチェのお供についてくる「Chifle(チフレ)」というバナナチップス。スーパーでも街頭の屋台でも手に入る、エクアドルの国民食。ぜひ見かけたら食べてみてほしい。厚切りポテチを微妙に甘くした感じでいける。

 

ちなみにお会計は、ビール飲んで、魚介をしばき倒し、丁寧なサービスを受けて、30ドル少々。ローカル飯が3回食べられるが、私は大満足だった。