歓迎光臨!真夏の台湾へ

夏の台湾、おんな一人旅

この旅行記は2012年の記録です。そのまま再掲してますが、今と少し情報が異なる部分があることをご了承ください。

台湾旅行、暑い時期はちょっとねと思う人も多いはず。しかしこの時期は果物が美味しく、ホテルも航空券も安いので、暑さに強い人ならおすすめだ。暑さに強い夏女の私が台北を歩き回ってみた。

福岡→桃園、チャイナエアでGO

旅行の期間は2012年6月30日~7月3日(3泊4日)、2月のロンドンが寒かったせいか、暖かい場所へ行きたくなり、ふらっと台北へ。

福岡からはチャイナエアライン(中華航空)とエバー航空が出ているが、エバーのほうは帰国便が朝8時ごろなので、ちょっと実用的でないとみて、チャイナの福岡午前発・台北午後発の、最も長くステイできる組み合わせを選んだ。

台北までのフライトは約3時間。あちらが1時間遅いので、10時10分に離陸して11時15分着陸となる。台湾に梅雨はないというが、台風と地震で大騒ぎの時期。天候だけが最後まで気がかりだった。

うどんをしばいて出発ゲートへ

ウェブチェックインを済ましているので、福岡空港へは1時間ちょい前に到着。(本当は2時間前推奨)地下鉄の終点である国内線ターミナルから、連絡バスで15分くらいかかるのが、いつもながらうんざりする。

しかも福岡発は朝早い便が多いのに、まともな朝ごはんないし。仕方がないので、いつものごとくおうどんにした。博多名物「ごぼ天うどん」。

これ香ばしくて美味しいんだけど、山口県から東側は見かけない。関西のきざみうどんみたいなものだろうか。

食べたらもう搭乗時間ぎりぎり
うどん食べたらもう搭乗。もう少しゆっくり来ればいいんだが、慣れるとつい横着してしまう。搭乗口に行くと、外に誘導された。私の乗る便はブリッジではなくタラップからが多い。普通の人はだるいな~と思うのだろうが、地上から駐機場が見えるチャンスなので、航空ヲタにとっては、嬉しくてしょうがない。めっちゃ写真撮りまくり!(本当はいけない)

本日の機材はエアバス330。オンラインチェックインで翼前方窓際を押さえていたが、後部がすいていたのでチェンジして2列をひとりで占有した。CIはエコノミーの一部が、24時間前からしか座席指定ができないので、そこが少し不便。設備は可もなく不可もなく。CAさんは日本語が喋れるが、台湾の方ばかりのようだった。

黒ラベルを飲みながら機内食

最近の傾向に従いドリンクタイムは省略。機内食と一緒に飲み物を聞かれる。ビールと言ったら台湾黒ラベルが出たが、台灣啤酒(台湾のビール/ピーチュー)も頼めるようだ。

機内食はホームページの記載と全くちがい(笑)「タカナパスタかティキン」だったので、台湾名物の高菜かと思ってパスタにしたら「タカナ」ではなく「サカナ」だった(没)

お味はすごいユニーク(爆)なんでこんなに変な味にするんだろう。だったらおにぎりとかでいいのに。

入国審査はがらがら、ショップで30分待ち

いよいよ町が見えてきた。桃園の田園地帯だ。ずっと雨の予報だったし、大きな地震があったので心配だったが、着いてみたらまさかの快晴。結局、滞在中一滴の雨も降らなかった。雨女、卒業か♪

入国手続きはガラガラで、機内で配られなかった入国カードを書く手間さえなかったら、まっすぐ通過できたくらいだ。まあ、これは降りてからゲートまでの長い道のりを、けっこうなスピードで歩いたからもあるだろうが。

入国後は、ゲート外に両替がいくつか。市内ではあまり見かけなかったので、ここで替えておくのがいいだろう。右へ行けば市内へのバスだが、私はモバイルwifiルーターを借りるため左へ。しかし台湾的というか、窓口オープン時間過ぎてるのに、待てど暮らせど係員が来ず、ここで思わぬ30分のタイムロス。ちなみに桃園空港のフリーwifi、接続してるのに使えなかった。

台湾新幹線で市内へ

桃園から市内までのルートは二つ。一般的にはリムジンバス利用者が多いだろう。(この後、MRT空港線が開通)

いくつかのバス会社が市内各ホテルを回るのだが、最寄りの降車地から今回の宿泊ホテルが少し距離があり、どうせタクシーを使うのならと、もうひとつのルート、台北駅まで高速鉄道で行き、そこから車のルートにした。

台鐡にどうしても乗ってみたくて

これは鉄ちゃんの間で「台鐡(タイテツ)」と呼ばれる台湾の国鉄で、空港から連絡バスで15分くらいの所にある桃園駅から、日本の新幹線を採用した高速鉄道が台北、台中、台南へと走っている。

白状しよう、これに乗ってみたかったのだ(爆)

空港から桃園駅はU-busという緑のバスで30元。到着ゲートを出て右へ進み、突き当りを右に行けば左手に「新幹線/HSR–High Speed Railway)」というサインが目に入る。そこを入れば待合室だ。

左手に各バス会社の券売り場があるので、桃園駅と書かれたブースで券を買い、外のバス停にいる係員にそれを渡して乗車。必ず半券をもらうこと。

桃園駅についた。南国の空。

ここからは350元の商用(グリーン車)に乗る。普通車なら160元でめっちゃ安いのだが、窓口がけっこう混雑してる。方や商用は窓口も車内も混雑していないので快適だ。しかも日本円で1000円程度なのに、ドリンクのサービスまであるらしい。だったら乗ってみるべ、グリーン車(日本では使わせてもらえないし~)

切符はカード式。字の書いてあるほうじゃなくて、裏の矢印の面を上にしないと自動改札に通せない。でも商用のお客さんは係員がかわりにやってくれるし、改札の真横に専用エレベーターがあって、ホームまで直行できる。もちろん、降りた場所が乗り口だ。

ちなみにプラットフォームは台湾語で「月台」。ちょっといい感じ。ホームの雰囲気は日本の国鉄を真似しただけあって、なんか日本にいるみたい。外国では初めて定時に来る電車も日本的w

さあ、新幹線きたよ!鉄ちゃん撮るよ!連射!おおお700系か?!とか大喜びしてる間に乗り損ねそうになった。ボディカラーはベージュとオレンジ。日本の車体より、ちょっとだけ小さいかな~。でも座席はいろいろ装備がついてた。

まずシートの背はこんな感じ。フットレストがついてるのわかるかな~。JRでも特急の一部についてるのあるらしいけど、こっちはフル装備。でも少し角度が使いにくい…

車内の雰囲気はこんな感じ。

商用はガラガラ…。とっても快適♡でも、たまに別の人が座ってることがあるそうで、そういう場合は「ここは私の席です」と言うと、すぐどいてくれるらしい。人がいなければ座っちゃえという、大らかなお国柄なのだろう。

座席ひじかけ部分には何やらラジオ的なものが。でも、イヤホンないだよ(涙)なんだろう、これ。さわったけどわからんかった。そして出た、ドリンクサービス。

ワゴンを押したおねーさんが、新しく座ったお客さんにサービスして回るシステムのようだ。まずペットボトル(台鐡ブランド)の水が出て、あとドリンクの種類を北京語で言われたので、とりあえず聞き取れた「烏龍茶」と「コカコーラ」のうちから、無難に烏龍茶をチョイス。

そしたら熱々なのよ!しかもお菓子までついてて。ありがたいけど乗車時間20分ではいらんサービスじゃろ(爆)

そしてあっという間に列車は台北駅へ。読んでくださった皆さん、鉄子が熱心に語りすぎましたことお許しください(笑)

福容大飯店(Hoorong Hotel)

去年の香港でゲストハウスに泊まってうんざりしたので、今回の旅ではデラックスホテルにした。(ほんとにひどかった)

台北はアジアでもホテル代が高いエリアで、日本のホテルと変わらない値段だ。こっちの知り合いに「ここは新しくてきれい」と紹介されたのが、「福容大飯店(フーロンホテル)」。いちおう5つ星。

公式ホームページ(日本語)
http://taipei-jp.fullon-hotels.com/

ここは北投などの保養地にリゾートホテルを構える福容グループが、初めて台北市内に展開した高級(ビジネス)ホテル。

ロケーションこそMRTの駅から不便なものの、部屋は非常にきれい。なによりプール&ジムに加え、北投からトラックで温泉水を運んできて、スパとして宿泊客に開放しているというのに惹かれた。

ややホテルの案内サイトに比べ高級感は落ちるが(笑)、車回しに真夏でも制服姿のドアマンが立ち、お行儀よくエスコートしてくれるレベルではある。同じく色違いの制服を着たベルボーイ君はえなりかずきに似てて可愛い(笑)

ちなみに台湾ではチップは不要。何かリクエストをしたら心付けを払うケースもある、というのは日本と同じ感覚だろう。何%という計算が苦手な私には大いに助かる。ただし星が多いホテルではそれなりに…
部屋はいちばんコンパクトなプランにした。それでも日本のビジネスの2倍はあるだろう。アメニティはひととおり揃ってる。バスラインはロクシタン。バスローブ、スリッパ、ティーセットは合格。ウェルカムフルーツはいまいち(贅沢ぬかせ)
眺めがパッとせず、バスルームも外が見えるラッキールームではなかったけど、私はあまりリクエストを押し出すタイプじゃないので、さっさと荷物を出して街へ出ることにした。
例のカードでタッチしないと動かないエレベーターでキーッとなりつつ、しっかり長袖&日傘で外へ。まずはホテルの正面で開催されている、週末名物の「玉市&花市」に行ってみる。