コタキナバルのファッションとグルメ

KKトレンド発信地「スリア・サバ」へ

こちらは2011年の記事を再掲しています。現在とは情報が違う部分がありますので、予めご了承ください。

今日も天気がいいので、海が見えるカフェにお茶しに行こう。向かったのは、ホテルの近所にある「スリア・サバ」。コタキナバルで最も新しいと言われるファッションビルで、まだ店舗はガラガラながら、エスプリとかけっこう日本でメジャーなブランドが入っていたりして、この町ではお洒落度が高め。

最上階のフードコートが最高の眺め

ここの一階のブティックで靴やカバンを鬼買いしたのは後で記述することにして、最上階のフードコート(食堂)を目指す。

これは「スリアサバ」の道向かいの広場、というか廃墟? 柱だけ立っている広場は落書きだらけだが、その画力の高いことに驚かされた。町の若者が描いているのだろうか。本人も気づいていない、すごい才能が隠れていそうな気がする。どうか消さないで欲しい。

「スリアサバ」催事場の奥にあるフードコート。中華、マレー料理など、何店舗かあるブースで好きなものを注文し、その場でお金を払って好きな場所に陣取るスタイルだ。食事がメインなのだが、お茶でも使える。このビルは何より海側が前面ガラス張りで、さらには外にデッキがあり、そこで飲食ができるのがいい。

マレーシアかき氷「アイスカチャン」

さっそく私も買ったものを持って外へ。あー、何という爽快感!暑いけど、海風が心地よい。遠くの海岸線をゆきかう船を眺めながらの、贅沢なひとときだ。

そこで気になるのが、この怪しい(笑)ナニカ。このカラフルな物体は、マレー式かき氷「アイスカチャン」である。

「ABC」とも呼ばれるデザートで、かき氷の上にタピオカやらゼリーやらシロップやら、どっさり乗せていただく。見た目はちょっとグロいが、うまい!お姉さん、きちんと順番を守って作ってた。シロップも5種類くらいかけるんだけど、ほぼ混ざってるので最初から混ぜとけよと思うが、そういうものではないのだろう。

サバ州立博物館へ

私はどんな国に行っても、必ず博物館や美術館に立ち寄りたい人間なのだが、コタキナバルには大きな施設はなく。かろうじて展示物が見られそうだった、「サバ州立博物館(Sabah state Museum)」にやってきた。

タクシーに見知らぬ人が乗ってきた

スリアサバからタクシーに乗ったのだが、なんか助手席に運転手さんの知り合いらしいインド系の人が乗り込んできて、帰りにどこかで下ろしてくれとか言っている。まあ、遠回りされたわけじゃないからいいけど、日本じゃ考えられない話だ。(けっこう怖い)

さて、このサバ州立博物館は、イギリス統治時代の総督邸跡に建てられたもので、先住民族の衣装や楽器などが展示されている…という事だったが、美術品というより古道具が並んでいる感じだった。

土産物コーナーは珍品発掘のチャンス

古代の家が建っているという文化村も敷地内で探しきれず。ただ、ミュージアムショップは面白かった。きちんとした英語を話す人懐こいおねーさんに色々聞きながら、サバの特産品をいろいろ買い込んだ。クレジットカードもOK。本当は花カマキリなどの標本が欲しかったが、1万円以上するのでやめた。持ち出し禁止で空港で没収された日には泣く。

外に出て、サバ鉄道の機関車や家屋のモデルなどを見ながら、しばし散策。途中、マレー式のトイレを発見したので、使わせていただいた。手洗いにパンダンリーフが。マレーシアの香りがする。

外国人が行く場所のトイレは西洋式だが、普通はシャワーやホースがついていて、用を足した後は水で洗う、手動ウォシュレット(笑)バリに行ったときも同様だったし、ドバイでもそうだった。終わって下着をはくとき、濡れてしまわないかと疑問に思うのは私だけだろうか。

「Sli Melaka」でマレー料理

博物館の後、この旅でいちばん贅沢な食事をとった。と言っても1200円程度だが、コタキナバルでは高級な部類に入る。ガイドブックで評判のいい「スリ・メラカ」というマレー料理の店だ。

時間がない人には向かない店

時間が遅かったので、客は2割程度。一応はレストラン然とした内装をしているが、オペレーションはコタキナバル進行。オーダーしてから飲み物以外は30分かかった。

最初に出てきたフレッシュライムジュースをちびちび飲みながら、待ちくたびれた頃に、これらが一度に出てきた(笑)まずはシャキッとしているうちに、青菜の炒め物からいこう。

お味はなかなかよろしくてよ

本当はサバ州の名物、サユルマニス(通称サバベジ)という、木の若枝を賞味してみたかったが、あいにく売り切れでガイランをオーダーした。お味はもちろんGood。最初からオイスターソースで味付けしてあるので、香港などで食べるより若干濃厚な味わいだ。

こちらは、バタープロウン。プロウンとは中サイズの海老のこと。日本では何でもシュリンプと言うが、それは小海老のことだ。

ここのはブラックタイガーみたいなのが、殻つきのまま8尾!カリカリに揚げて、しょっぱ甘いバターソースで味付けしてある。なかなか美味しい、でも脂っこい!上に乗ってる不思議なカリカリフワフワも美味だった。

メインはクレイポット。いわゆる土鍋料理だ。クレイポットライスという鍋焼きの炊き込みご飯もあるが、こちらは八宝菜みたいなもの。肉はビーフを選んだ。野菜たっぷりで栄養がありそうだが、味は凡庸だった。ナシゴレンかミースープにしておけばよかったと、少しがっかり。