盛岡ぶらぶら街歩き、からの「冷麺」♡

盛岡の町は、静かで自然豊か

夏の北上川は、キラキラと輝く絵のよう

岩手県のど真ん中を、北から南に流れる北上川。河口は宮城県石巻市から追波湾に注ぐ。全長249km、東北の河川最大にして日本全国では4番目の一級河川である。

盛岡の町を歩けばあちこちに橋があり、北上川およびその支流の美しい姿が眺められる。冬はきっと雪で覆われるであろう川辺は、この時期とても美しい緑に染まっていた。この水が長い長い旅を経て、海へたどり着く物語を想像すると浪漫である。

明治24年生まれ、かつての消防署

レトロな外観が保存されている「紺屋町番屋」にやってきた。

明治24年「盛岡消防よ組番屋」として誕生。現在の建物は大正2年に改築されたもので、当時の西洋化の息吹を感じるハイカラなデザインが印象的である。

残念ながら平成17年の暮れに使命を終えたが、今も佇まいはそのまま。観光名所として町のランドマークになっている。

木造2階建て、ブルーがかった淡いグレーの外壁は、当時の洋風建築によく見られる「南京下見」という横板張りで、六角形の望楼や外開きの窓などは、完成当日の岩手日報紙に「外観の美と相俟ち消防夫の作業上,頗る便利なるべし」と報じられている。

なお、ここの道向かいには老舗の南部せんべい屋さん「白沢せんべい店」がある。駅などのショップで買うとセット売りばかりだが、ここは好きな味を1枚ずつバラ売りしてくれる。

老舗喫茶店「茶廊車門」でまったり

盛岡で最もにぎわう商業施設「ななっく」横から続く商店街を南に進み、小さな横道を入ったところに古めかしい蔵が出現する。ここが「茶廊車門」。全く分煙されていない感じの(苦笑)店内に入ると、2階へ案内された。

少しきしむ階段を上がると、木造の古めかしいホールが出現する。ここは、1896年建造の土蔵改装し、昭和28年から喫茶店として営業している老舗中の老舗だ。当時は紳士淑女が珈琲などお飲みになったのだろうか。

こちらの名物はメニューの下側にある「豆かん」だが、残念ながら私はあの豆がいまいち好きでないので、もうひとつの名物であるパフェにした。

ここには、チョコソースとコーヒーゼリー入りの「黒パフェ」、イチゴのアイスとゼリーの「赤パフェ」、抹茶と黒ゴマアイスの「緑パフェ」があり、私は最も和風の緑をチョイス。抹茶の白玉も乗って、ボリュームたっぷり。やはりパフェは喫茶店でいただくのがいいなぁ。

客層は地元の奥様たちや若いカップルなど様々。地元の方々に長年愛されている店なのだろう。ななっく近辺でちょっとお茶、というときにはおすすめの一軒。

茶廊車門ウェブサイト

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さあ、お待ちかね「盛岡冷麺」だよ!

駅前の有名店「盛楼閣」へ

盛岡に来たら、食べないわけにはいかないもの、それは「冷麺」。

盛岡に行かなくても、年中食べてるほどの大好物である。本場の味がどれほどかというのを体験するべく、駅前でどーーんと看板を掲げている有名店「盛楼閣」にやってきた。盛岡市内には選びきれないほど冷麺の店があるが、まずは盛岡一と言われるその味にトライ。

基本、焼肉屋さんなので夜は入りにくいかもだけど、ここは冷麺オンリー大丈夫。入口で「冷麺のみです」と言うと、混んでるときはいちばん奥にあるカウンター席に案内される。ここは焼き網がないのだ。一人で食べるときには、かえってカウンターが落ち着くので良い。

冷麺を頼むと、辛さを聞かれる

さてオーダー。もちろん冷麺を注文するが「辛さはどうします?」と聞かれる。ここが他の地方の冷麺と違うところ。この店では、特辛・辛口・中辛・ちょい辛・普通・ひかえめ・辛味別からチョイスできるのだ。

辛さが苦手な人は「ひかえめ」あたりになるだろうが、できれば辛味の元となるキムチの旨みをスープに加える意味でも、ここは普通以上をおすすめしたい。

私の場合は激辛OKの辛口女であるため、最初は「特辛」でいこうかと思ったが、やはり地元っぽく「別辛」でお願いした。「別辛」とはキムチを別盛にしてもらうことで、この店では小さめのごはん茶碗くらいの鉢にどっさりキムチ+汁がやってくる。これを少しずつ足していくことで、徐々に特辛までの変化を楽しめるというわけだ。

モチモチ麺と上品スープがたまらぬ

こちらが何も入れないスープ。うっすらと白濁し、とてもクリーミー。しっかりと味は濃いのに上品で、このままでも十分に美味しい。

ここへスイカとゆで卵、茹で肉、キュウリの酢漬けがトッピングされる。麺はややモチモチ感が強い。麺のカットはなしなので、少しずつ食べないとノドにうっと来るかもしれない。

少しずつ無垢な美少年を悪に染めてみる(キムチを投入した)。ああっ、さっきと違う深みが出てこれはヤバい、ああっ(黙れ

結局、辛味は全て入れてしまった。かなり辛くなるけど酸味がきいてめっちゃうまい。お値段は1,000円だったはず。プラス200円で大盛りにもしてもらえる。今度は温麺も食べてみたいな~。

「盛楼閣」ウェブサイト

帰りにスーパーで「ほや」チェック

東北にこの時期来たら、外せない海産物が「ほや」。現物は「最初に食べた奴チャレンジャー」と思うほど禍々しい形をしているが、味はすっきりさっぱり。磯の香りがぷ~んとして、私は大好物。ただし西日本の人間なので滅多にお目にかかれない。

今回は居酒屋のおかみさんが「ほや~?こっちはみんなスーパーで買って家でさばくよ~」というのに衝撃を受け、地元のスーパー・魚屋をのぞいてみた。そしたらまあ、こんなお安いのね!これなら毎日だって食べられるやん。お魚や牡蠣も安い。夏の牡蠣ってかなり高級品よね。今度来たときはキッチン付きのホテルにして、ほやで部屋飲みしようかな。