東京ごはんメモ:その1

「ごはんメモ」について

台北、香港、大阪、京都、東京、札幌、博多など、ブログにはあげてなかった飲食ネタを、だらだら貼り付けていくゆるいコーナー。溜めこんでいた情報なのでデータが古かった場合はご容赦を。

新橋でおっさんランチならここ

一応、生物学的には女性であるが、新橋が妙に肌になじむ。出張の仕事場が新橋に近いこともあり、駅周辺のランチは東京の人並みに詳しいかもしれない。そんな私がリピートする店がこちら・・・

オールドタイランド

烏森神社の横の細道を、ずいずい行ったところにあるタイ料理屋さん。駅からすぐだし美味しいし、出てくるのが早いのでよく利用する。

入ると右側から奥に長く伸びるカウンター。左側にテーブル席。いつもは一人で行くことが多いので、もっぱらカウンターである。

ランチメニューは種類が多く、スープと小鉢がついてくる。私が行ったときはたいてい生春巻きである。この二つは特に特筆すべき個性はない。

試した中で美味しかったのがトムヤム味の焼そばとタイスキ。量もしっかりあって、野菜がたくさん食べられるのが良い。ただしオフィス街だけに12時から13時辺りは満席で入れない確率が高いので、できたら時間を外していったほうがいいかも。ちなみに近くにもう一店舗できたらしい。そちらはまだ未踏。近々トライせねば。

オールドタイランド >> 

末げん

SL広場のどまん前にある、鶏料理の老舗。この店は、三島由紀夫が割腹自殺の前夜に食事をしたと言われているが、一説ではキャンティだったという情報もあり、本当のところはどうなのだろうか。

この店の昼の名物は「かま丼」である。鶏のひき肉を甘辛く煮付け、ふわっと卵とじにしてある。親子丼のほろろほろ進化系とでも言おうか。ほんわか心の温まる味である。これと並んで鳥料理屋ならではの唐揚げも美味しい。いつか夜にお邪魔して鶏鍋をつついてみたい。B級おやじ飯ばかりではなく、新橋にはこんな粋な店もあるのだ。

稲庭うどん 天茶屋 七蔵

新橋駅前ビル1号館の2階。秋田名物「稲庭うどん」のランチが名物。ずら~っと並んでいるので知ってる人も多いと思う。

ランチメニューは稲庭うどん(大・中・小)単品か、それにミニ丼がついたセット。こちらのうどんは普通のめんつゆではなく、スープのつけ麺である。

けっこうボリュームがあるため、私はいつも小セット。小うどん800円+日替わりの数種の丼からひとつ選んで1,100円。

この日は煮だこ丼の小セットにした。席数が多いので、店の前に列ができていてもけっこう早く順番が回ってくる。食べ終わったらテーブルのポットから出汁を注いでスープ割りでフィニッシュ。ここのビルは美味しいランチがひしめいてるので、ついつい足がむいてしまう。

稲庭うどん 天茶屋 七蔵

カーンケバブ&ビリヤニ

新橋からちょっとだけ銀座方面に歩くと、博品館ビルがある。昔は銀座のおもちゃ専門ビルとして有名だったが、今はアニメやゲームに埋め尽くされている。老人が足を踏み入れるには勇気のいる場所だが、ぐぐっとエレベーターで上階へ。最近、都内で勢力を増してきた「カーン・ビリヤニ&ケバブ」がここにあるのだ。

都内の「カーン」は全店回ったけど(どんだけビリヤニ好き)、ここがいちばん見晴らしいいし広いし空いてて最高。入店すると人懐こいインド人のウェイターさんが「マドグチニドウゾ~」と案内してくれる。「マドギワですよね」などと突っ込んではいけない。

ここは本当にメニューが多くて、初めての人は迷ってしまうだろう。しかしスタンダードなインドカレーとナンではなく、まずは店名にもなっている「ビリヤニ」を食べてみて欲しい。

ランチセットは最初にラッサムとサラダがやってくる。パニール(インドチーズ)と思ったら豆腐が乗っててびっくりだが味は悪くない。やがてビリヤニが登場。バナナの葉が南インドっぽい。生玉ねぎもちゃんとついてる。種類はチキンとラムがあるが、私はラム一筋である。パラパラのバスマティライスに、シナモンとカルダモンがこれでもかと入って超うまい。量がかなり多いので、小食の人は食べきれないかも。

そして最近私がハマっている「ニハリ」。スパイス煮込みの羊シチューである。これがまた複雑なスパイスと柑橘類の香り、香草のアクセントがたまらない美味。ナンやロティ(パン)もいいけれど、やはり揚げナッツが乗ったサフラン&白、2色のバスマティライスが最高の相性(私的おすすめ)である。

この他、ハリームやパヤなど、そっち系が好きな人にはたまらぬラインナップ。たぶん私はこの店ではバターチキンを食べることはないだろう。出張時だけでなく普段のランチにも使いたいので、日本全国に支店ができることを祈る。

肉の万世 新橋店

言わずと知れた有名店。新橋にも支店がある。「おやじビル」とも呼ばれる「ニュー新橋ビル」、ここは洋品店や割引チケット、電気パーツなど売る店と飲食店が無秩序に入り混じるカオスである。大阪の駅前ビル群に近い。せっせと4階までエスカレーターを上がると、まさかこんな所に肉料理レストランが出現するのである。いつ行っても混んでいる。負けずと並ぶ。店員さんが少ないので必死にアピる。肉は戦いなのである。

ランチの種類が多くて戸惑うが、基本的にここはハンバーグかステーキで、後は何を付け合せるかと、サイズの問題になってくる。あと、新橋のサラリーマンに大人気の「パコリタン」(カツが乗ったナポリタン)というのもあるが、胃もたれしやすい人には危険な食べ物である。

この日のオーダーは、ツレがエビフライ付きハンバーグに、タイムサービスの目玉焼き追加、私は定番のハンバーグとミニステーキ。上記の写真の肉で70gなんだそうだ。老人にはこれくらいで十分である。

さらにランチタイムには昔懐かしい味のソフトクリームが割引価格で提供される。新橋は駅の近くに子供向けの店が少ないけれど、ここはファミレス感覚で利用できるので家族連れには便利だと思われる。