新潮社記念文学館とフルーツパフェ

新潮社初代、佐藤義亮の故郷

街を散策して安藤醸造でお土産を買って、そろそろJRの駅の方へと移動する。駅の近くにもいくつか観光スポットが点在する。その中で興味があった「新潮社記念文学館」へ寄ってみることにした。

まずは西宮家をちらっと見てから

新潮社へ寄る前に、その向かいにある「西宮家」をちらっと見させていただく。ここは入場無料。レストランや物販などがあるので、ぷらっと行っても楽しめると思う。私は時間が限られていたので、お庭だけチェック。

お庭。やはり日本庭園は素敵。こんな家に住んでみたかったけど、冬になったら寒いんだろうね。

この蔵のような建物が目印

次はいよいよ「新潮社記念文学館」へ。ここへ行くちょっと前、変な企画を立てて炎上していた新潮社。昭和の子供は新潮社文庫で育った世代が多いので、嘆いている人も多かった。

ここはそんな迷走する現在の新潮社ではなく、角館出身の創業者「佐藤義亮(さとうぎりょう)」を記念して建てられたものらしい。オープンは平成12年。佐藤氏は大正9年に角館町に図書館が設置された折、自らの蔵書と社の出版物を寄贈したこともあり、角館の文化にとっては大きな功績がある。

蔵を模した建物。この左側の通路を進んだところにエントランスがある。中で売ってる新潮社文庫型のキーホルダー、ちょっと欲しかったけどタイトルが決めきれずにやめた。蟹工船、買っておけばよかったかな~

表側には、川端康成「雪國」の一説。「あれは新潟だろ」なんて固いことは言わないw 戦後に出版された新潮文庫の第一号が、雪國雪だった。しかし何度読んでも、この情緒あふれる文章は素晴らしい。子どもの頃に読んで、まだ行ったことにない雪国に思いを馳せたものだ。

館内は撮影禁止。文士たちのバイオグラフィや、日本における小説の歴史などが展示されている。文学の好きな人には興味深い内容だろうが、そうでない人にはちょっと退屈かも?(読む展示ばかり)

果物屋の名物パフェを食べに行く

さらに駅前へ進むと、角館の新名所「フルーツパーラー さかい屋」が見えてくる。何のことはない、八百屋に喫茶スペースがくっついているだけw

「いぶりがっこ」はここで買うべし!

ガイドブックには果物屋となっているが、店頭の品は八百屋のラインナップ。これが新鮮で安いので、最後の日に来ればよかったと後悔した。この栗の大袋、わずか1000円。仙北市は栗の名産地なのだそうだ。

野菜、果物以外にも、ハタハタの甘露煮など総菜も。季節柄、きのこも豊富だった。そして「いぶりがっこ」が安い!通常だと1/2本くらいで600円前後、スライスの小袋が400円前後。でもここのオリジナルは丸ごと1本を3本セットで1000円。味も美味しかった。真空パックで日持ちするのでお土産にもおすすめ。

パフェの種類が豊富で迷う

店の左手にあるパーラーが満席だったので、レジでボードに名前を書いて待つ。人気あるんだな、私の後ろにも女子軍団が並んだ。10分ほどで店内へ。ソフトクリームやたい焼きもあり、そちらはテイクアウト専門だ。

パフェの種類が多い。このようなモリモリ系は季節のスペシャルもあるようで、カウンターに手描きでポップが出ている。見逃すべからず。

こっちはベーシックなパフェ。あら、お安いわと思ったが、果物は少な目みたい。せっかく来たんだし、ここは「さかい屋スペシャル」でいってみよう。

やったー、昭和のデコレーションw

きたー、なにこれ~。謎のカーネーション造花とシュシュが昭和のフルーツパーラーっぽいw いろんなフルーツがちょこちょこ飾られているけれど、どっちかというと栗とか社員マスカットのパフェの方が豪華だった(となりのテーブルチェック)甘いもの好きな人はぜひどうぞ~