台北で食べられる牛肉麺以外の麺

ピリ辛!「麻膳堂」の麻辣麺

台湾の麺類と言うと「牛肉麺」に話題が偏りがちだけど、他にも美味しい麺があるので、あれこれ開拓していくつもり。今回は台北駅のファッションビル「HOYⅡ」に入ってる、話題の「麻膳堂」へ行ってみた。

表通りに面して入り口がある

場所は台北駅の道路を挟んだ南側。「HOYⅡ」というビルがあって、その1階の道路に面した部分が飲食店になっている。地下から上がってくるときは出口M6番が近い。すぐ近くには、香港のミシュラン飲茶「 添好運(ティムホーワン)」もある。

こちらは日本のテレビでも何度か紹介されているみたいで、観光客と思われる方もちらほら。ま、駅前だしね。料理のジャンルとしてはカジュアルな四川料理になるんだろうか。でも店構えはカフェのよう。カウンターもあるので、一人客も気兼ねなく入れる。

メニューはなかなか魅力的!

さてメニューを眺めてみよう。駅前の流行店だから高くてイマイチかもなぁ、なんて思ってすんません。見た感じはカフェ飯っぽいけど、かなりちゃんとしてる。メニュー貼っとくんで見てみてね。

スタンダードな四川のメニューが揃ってる。値段も手ごろ。

がっつりと麻辣を堪能してみたい気もしたけど、まずは看板メニューの麻辣麺を食べてみよう。これが美味しければ、他も美味しいに違いない。

思ったより辛い、痺れる「麻辣麺」

台湾の中国料理屋さんは、ジャンルの区分けがしっかりしていて、ここは広東、ここは潮州、ここは客家などそれぞれメニューが違うので奥が深い。四川料理もいっぱいあり、麻(山椒)も辣(唐辛子)もがっつり効いている本場の味だ。

麻膳堂はカジュアルなカフェスタイルなので辛さも控えめなのかしら、と思ったけれど「麻辣麺」を頼んだとき、お姉さんが「小辣?(辛さは控えめで?)」と聞いてくれたので「ああ、やっぱりここも本気だ」と思って素直に従った。香港でも何度か失敗しているが、日本の辛口が小辣に当たると思う(当社調べ)大阪人ならわかるインディアンカレー。あのレベルの辛さが小辣である。

これが単品の「麻辣麺」。やはり小辣で正解。激辛好きな私が、一発目むせる辛さ。日本人の苦手な鴨血(ヤーシュエ)どっさりなので、苦手な人は抜いてもらおう。白っぽいのは豆干と言って湯葉みたいなもの。肉は牛か羊が選べる。四川なので当然羊をチョイス。

麺リフト。日本の札幌ちぢれ麺に近い。スープはさらっとしながらキレッキレの辛さで迫ってくるツンデレタイプ。でも出汁が美味いので全部飲んだ。そして、食べ終わったころには低血圧、低体温、汗かきにくい私がズルズルになってた。思ってたよりずっと旨くてずっと四川。台北駅前でごはん難民になったら飛び込みたい一軒である。

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お口直しはスイカのソルベ

「麻膳堂」前から地下に降りで、「Qスクエア」へ。ここは地下にどでかいフードコートがある。ここの真ん中にある果物屋さん「漢爾斯」でフレッシュジュースを飲むことにした。口の中が痛いんだよw

「漢爾斯」のしぼりたてジュース

このようにフルーツがごろごろカウンターに置いてある。お姉さんがメニューをくれるので、それを指さしで注文OK。

ソルベ(シャーベット)発見!

一通りのフルーツは揃っているが、やはり季節のフレッシュがいいかな~…と思っていたらスイカのソルベを発見。見つけてしまったら頼むしかない。冷凍でもいい、私はスイカジュースが大好きだ。

できあがり!思った通りのシャリシャリ。お姉さん、凍ったスイカを種ごと機械にかけたようで、たまにゴリッとするけど美味しい。ところでこのカップ、どうやって蓋の閉まる位置以上にジュースを入れたんだろう・・・

晴光市場の素朴な「乾麺」

ゴリゴリの台湾の食に迫ってみよう。屋台で食べられている「乾麺(ゴンミェン)」、日本で言う汁なし麺(台湾まぜそば)がいいだろう。ホテル近くに小さな夜市(写真下)が出るが、すぐ横が晴光市場なのでそっちがよりローカルだろうと思って突撃してみた。

典型的な「外帯(持ち帰りスタイル)

夜だったので、市場のほとんどの店が閉まっていて、一軒だけ麺屋さんが店じまい中だったけど、奥方が「大丈夫、作れるよ!」とダンナさんをせっついて作ってくれた。シンプルな乾麺に青菜をプラス。その持ち帰りの内容物がこちら。

乾麺に必ずセットでついてくるスープ。大胆にもビニール袋で口は紐でしばってある。どうかすると台湾ではジュース類もビニール袋に入れる。この状態で渡された場合は、絶対に紐で吊ったまま持ち帰ること。紐が吊られる圧で密封状態が保たれるのでヘタにカバンに入れるとどわ~っと流出する。

スープでさえ袋にぶちこむのだから、麺は当然のようにこの状態である。うーむ、全く食欲がそそられないw 店で乾麺を頼むと、底にあるタレを自分で混ぜることが多いが、持ち帰り用は最初から混ぜてある。食べるころにはすっかり麺にタレがしみこんで、店で食べるのと違う味わいになる。

青菜。そろそろこのビジュアルに慣れてきただろうかw 汁ありの麺を頼んだらどうなるのか、想像しただけで楽しい。

使い捨て容器がついてくる

ホテルに帰って、盛り付けタイム。どんぶりとレンゲがついてきた。麺はともかくスープの入れ物どうしようと思ってたのでほっとした。

盛ってみた。こうすると美味しそうに見えるよね。煮玉子もついてて、意外なほどスープがちゃんとしていた(失礼)高級台湾料理もいいけれど、たまにはこういう普通の台湾人が食べてる普通のごはんもいいな。リピートするたび、これ系の食べ物の比率が高くなる。

史上最高、激ウマの愛玉

夜市で見かける「愛玉(アイユイ)」という文字。愛玉子(オーギョーチー)という植物の実から作られるプルプルのゼリーを、レモネードに加えたドリンクである。どこの夜市でも見かけるが、コンビニなどにはない。たまにドリンクのスタンドでは見かける。今回は乾麺のおともにスタンドで愛玉を買ってみたら、これがめちゃくちゃ美味しかった!

レモンにこだわった紅茶店「清玉」

購入したのはホテルから近い「清玉」という紅茶スタンド。「双城街夜市」という小規模な夜市を囲むように建つビルの1階にある。台北市内にも支店がいくつかあり、黄金比率のレモンティーが一時爆発的なブームになったので、知っている人は多いと思う。お店の看板のグリーンは「翡翠檸檬(台湾レモン)」の色である。

「清玉」の看板メニュー「翡翠檸檬茶」は、一口飲んだ瞬間にレモンの香りに支配される爽やかドリンク。風味が飛ぶためホットでは提供しないという徹底したこだわりがあり、姐も昔初めて飲んだ時には感動したものだ。そんな翡翠檸檬の専門店がこしらえた愛玉はいかなるものか。メニューにおすすめマークがついているし、きっとうまいに違いない。

これよ!うまいわよ!今まで夜市で買ってた愛玉、あれはあれでいいんだけど、まったく別世界のグレードだった。レモンの品質がいいのに加えて、カスタマイズのありなしが大きく味を分けると思う。

何度も言うけどカスタマイズ必須

またかと思うだろうけど、大事なことなので何度でも。台湾のドリンクは甘みと氷を自分の好きな分量でオーダーするのがポイント。100%フルーツ以外は、大抵の店でアレンジしてくれるし、「ヤクルト入れて」「仙草ゼリー入れて」など、オプション追加で好みの味に仕上げられる。(下図はスマホにDLして持って行ってもらいたいドリンクオーダー表)

 

今回は「半糖(バンタン=甘さ半分)去冰(チューピン=氷なし)」でオーダーした。きりっと酸味が冴えて、氷で薄まらない最高の愛玉。夜市のは薄くて頼りない味だけど、こちらはガツンとくる柑橘のパワーを堪能できる。特に氷ナシはおすすめしたい。これで大カップ55元は安いと思う。

「清玉」メニュー表>>□