ドン・フリオで至福の赤身ステーキ

肉の名門「ドン・フリオ」で〆る

日本を出たのが10月1日、そして今日は10月19日。そうさ、今日の夜の便で帰国するんだぜ。日本の我が家が恋しい反面、すっかり気に入ってしまった南米ライフ。大きなパックの豆乳も飲み切り、荷造りも終わった。つーん(切ない)

このフルーツは通りがかった八百屋で買った。「韓国人?中国人?えー、違うの、どこだろ~」って、なんで日本が出てこんのやw

今日はチェックアウトした後、ホテルのお姉さんに予約入れてもらって素敵ステーキハウスにランチを食べに行く。最後だからちょっといいものを。ああ、街角の花屋も見納めだわ。

地元民が並ぶ魅惑の「ドン・フリオ」

これがブエノスアイレスで、たぶん知名度は一二を争う「ドン・フリオ(Don Julio)」。観光客も多いけど、地元の人にも大人気。昼はこのように店の前で順番待ちができる。なんで予約せんのやw

外にもテーブルがあったが、中に通された。ここと「La Cabrera Boutique」どっちにしようか迷って、ホテルの人からこっちの方が家族的な感じと言われたので決めた。一人だし、カジュアルに食べられる店がいい。

メニューがやってきた。英語を話す女性マネージャーがサポートしてくれたので、決めるのに苦労しなかった。ただし肉とサラダくらいしかない。かろうじてパスタはあるのだが「誰がここでパスタ食べるの」と思ってたら、隣のおばあちゃまが召し上がってた。そうか、肉食じいちゃんに付き合って来てるのね~

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ロモ(フィレ)をレアでいただく

肉の種類は「Lomo(ロモ=フィレ)」に決まったけど、大きさが心配だ。マネージャーさんに「肉でかいよね」と聞いたらこの調理カウンターに連れていかれ、実際の肉がずら~っと乗ったお盆を見せてくれた。「これがあなたの選んだロモよ、脂肪ないし小さいから大丈夫よ」と指さす先には巨大な塊がw まあここは現地ルールだ、頑張れ自分。

さて、肉が決まったら焼き加減である。先日のガウチョの店では失敗したので、今度はレアで頼んでみる。レアはスペイン語で「Poco frito(ポコフリート)」である。ミディアムがいいなら「Medio frito(ミディオフリート)」であるが、きっとカチカチに火が通って出てくる。

店のインテリア。奥にもテーブルがあるようだ。高級なステーキハウスなんだろうけど、気取ってないので昼は一人でも全然オッケーな感じ。

肉を待つ間にワインを楽しむ

ワインはマネージャーさんが選んでくださったマルベック。久しぶりにちゃんとしたワインを飲んだ気がする。グイグイいっちゃう。

この肉切りナイフがよく切れそう。実際よく研がれていた。重要なポイント。

熱々のパンとオリーブオイル。これらテーブルに並べられるオーダー以外のあれこれが、レシートには「cuchillería」と記載されていた。本来はカトラリーの意味だが、こういう場合はセット料金みたいな感じなのだろう。

ここのチミチュリは最高のお味

調味料は、やはり基本のチミチュリ・サルサ・サレ(塩)。このチミチュリはきりっとハーブが効いて最高だった。サルサはさっぱりとした酸味。塩は粒が大きくて旨味がある。こりゃうまいだろうな~(わくわく)

お待たせしました!肉です!

アタシの肉がやってきた。焼いてるうちに真ん中が割れたようで、おもろい形になっている。これたぶん、片方で日本の一人前だと思う。こちらでは500gが普通サイズ。この大きさの肉は、私の人生で後にも先にもこれだけだろう。

シンプルなサラダもオーダーした。味付けはオイルと酢。これもパリッとして美味しいのよ。いい店だと思う、全体的に良質な食材を使っている。

さて、焼け具合はどうかな~

肉アップ。ばくだんおにぎり二個分ね。外側の色、めちゃくちゃいい。先日のステーキは少し焦げてたけど、これは表面まるっと均等な焼き色。さらにこの分厚さでまんべんなく火を通すの難しいよね。さあ、お手並み拝見!

パーフェクト!見てこのきれいなお肉。脂身ナッシング。ナイフがスカーッと入る。相当やわらかい。ただし諸君!これはミディアムではなく「レア」でオーダーしてこの状態だ。日本よりかなり焼きがしっかりしていると考えよう。

めちゃうまのチミチュリをつけてみた。もちろんパーフェクト、やわらかい上質な肉だ。しかし、何より美味しい食べ方は塩少々。これが最高だった。あんまり美味しかったので、この私が(普段あんまり肉食べない)完食。脂身ない赤身肉にめざめそう。デザートはさすがに無理だったが。

さよならアルヘンティーナ

街角のタンゴに見送られながら、ホテルへ。荷物をピックアップしてエセイサ空港へ向かう。いろいろ驚きの体験続きの旅だったけど、いやー本当に楽しかった。

最後にひとつ注意事項を。ラタム航空から「空港には3時間前に来て」とメールが入っていて、「えー、そんなに早く?」と思ったけれど、その通りに行って大正解。手荷物預けるのに長蛇の列。いつも通り2時間前だったら間に合わなかったかも。

たまたまその日が混んでたのかもしれないが、他の航空会社も鬼のように並んでいたので、くれぐれもギリギリに行かない方がいい。それがアルゼンチン。

アディオース♪