漢江遊覧船に乗って全州ビビムパ食べて

ビビムパ@古宮・明洞店 고궁 명동점

昼寝からようやくさめた両親を、タクシーにのせてミョンドンへやってきた。今夜は漢江の遊覧船に乗るため、夕食はちょっと早め。メニューは、韓国の三大料理の中で、かろうじて彼らが食べられる、ビビムパだ。

「全州ビビムパ」とは何か

なにしろ「焼肉は重たい」「鶏肉が食べられない」人たちなので、韓国らしいものと言えばコレくらいしかチョイスがない。ここ「古宮」は、伝統の「全州ビビムパ」を食べさせる有名店なのだそうだ。

これが「全州ビビムパ」。すごく彩りが美しい(メニューの写真はもっと美しいがw)緑はギンナン、ほうれん草、セリ、ホバッ、キュウリ、白は栗、キキョウ、フクベ(ウリ科)、ジダン、大豆モヤシ、赤はナツメ、ニンジン、コチュジャン、ユッケ、黒は黒ゴマ、ワラビ、イワタケ、昆布、海苔、シイタケ、金はクルミ、松の実、ファンポムッ、卵。

これらが渾然一体となって、ひとつの味わいを奏でる。崩すのが勿体無いくらいだが、思い切ってビビム(混ぜる)する。この際、スプーン(スッカラ)ではなく箸(チョッカラ)を使うときれいに混ざるそう。

お味は思ったより薄味でさっぱり。ご飯が牛だしで炊いてあり、コクがあってゴマ油の香りがいい。母が頼んだ石焼は、日本のものとあまり変わらない味だったそうだ。この他、パジョンなどもサイドディッシュとして食べられる。ちなみに、いちばん上の写真にあるように、バンチャン(おかず)も豊富で、父はビールがすすんだようだ。

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漢江遊覧船 한강유람선

ミョンドンからタクシーをつかまえ、ヨイドという所にある漢江(ハンガン)の遊覧船乗り場へ。漢江はソウル市を南北にわける雄大な大河で、そこを周遊して風景を楽しむ船が観光客だけでなく、市民にも人気がある。

川沿いの芝生に癒される

行く道でおめでたい新婚さんの車に出会った。韓国では日本より結婚式が西欧化しているのか、さすがに空き缶こそ引っ張っていないが、何台かデコレーションのウェディング仕様を見た。とにもかくにもオメデトウ。

漢江の川岸は芝生になっていて、ソウル市民の憩いの場である。寝そべったり、テーブルを出したり、テントを張ってキャンプしていたりする人々でいっぱい。やっぱり都会ではアウトドアな空気が貴重なんだろうなと思った。私もソウルに住んでいたら、毎週ここでお弁当を食べたい。それほど気持ちのよい空間だ。

チケット売り場に予想外の行列が

船着場に到着。ここでちょっと困ったことが。なんと、あと20分ほどあるからと余裕を持って着いたはずなのに、小さなチケットブースに長蛇の列。楽しみにしていた橋からの噴水ライトアップが見られる乗船チケットに間に合わなかった。もし行かれる方は、たっぷりと時間に余裕を持って出かけられたほうがいいだろう。

写真は、ようやくチケットを買って乗船ブースに入ったところ。美しい夕焼けが漢江をほんのり染める。南の島の濃い赤とはまた違う、やさしい日本とよく似た茜色だ。吹く風は涼やかで心地よい。売店で買った人参茶を飲みながら、しばしの夕焼け鑑賞会と相成った。

川の上は寒い!上着必須

いよいよ出航。船着場では涼しくて快適だった気温が、みるみる肌寒く凍えるほどに。上着を持ってくればよかったと後悔した。

お目当ての噴水ライトアップこそ見られなかったが、夜の漢江はロマンチックで美しかった。途中で鉄橋をくぐるのだが、上を釜山行きの列車が通過して少しドキドキした。

ちなみに、この後乗ったタクシーが、一般道路で110kmを出して再びドキドキすることに(笑)