オークランド空港からのアクセス
ここからシティまでは乗り合いバスやタクシーなど。鉄道は開通していない。基本は車社会なので、到着ロビーからレンタカーの受付に流れる人も多い。
乗り合いシャトルで1時間
我々は車を使わないので、シャトルという小型乗り合いバンを利用した。これは安い料金で同方向の客を乗せ、ホテルまで順に回ってくれる。マルタにもあったので、欧米ではメジャーなサービスなのかもしれない。
空港からシャトルで1時間足らずでシティに到着。オークランドシティは、北側にハーバーがあり、そこから周辺にビジネスの中心地が広がっている。CBD(セントラルビジネスディストリクト)と呼ばれるそのエリアは、無料バスも運行しているが、十分に徒歩観光圏内だった。
宿は「Bianco off Queen」
今回利用した「Bianco off Queen」というホテルは、CBDのやや南に位置している、サービスドアパートメントというもの。
普通のアパートのようにリビングとベッドルーム、バスルーム、キッチンなどがあり、掃除や朝食などはルームメイドが世話してくれる。ホテルの高級感やサービスを求める人には向かないが、気遣い不要の人にはかえって便利だ。何より見よ、この広さ。リビングだけでも20帖はありそう。さすがニュージーランド。
洗濯機と乾燥機があるので、長期滞在する人にはありがたい。
寝室は広すぎて落ち着かない(笑)キングサイズのベッドで一人寝・・・
おしゃれだけど、このタイプの洗面ボウルは水がはねる。
街の中心は「クイーンズストリート」
ディナーまでに時間があったので、早速町へ出て下調べ。仕事の関係でまずは中心地のショップへ向かう。
オークランドのシティを南北に貫く目抜き通り、クイーンズストリートに沿って北上。ホテルからはぶらぶらと歩いて15分程度だろうか。ダウンタウンのエリアが見えてきた。
この建物はシビックシアター(市民劇場)。古い石造りの佇まいが、とても重厚な雰囲気だ。NZはイギリス領だったせいもあり、英国風の街づくりが随所に感じられる。
オークランドタワーは街のシンボル
と、思えばオークランド名物のタワーがにょっきり。このフリーダムな折衷加減が、なんともオセアニアの開拓国家であり、ヨーロッパとは趣を分けるところだ。
ちなみにこのタワー、上からバンジージャンプができることで有名らしく、この写真を撮っている最中にも、人影がジャンプして度肝を抜かれた。後ほど確認したが、塔の上からの眺めはビルの屋根だ。そこを目がけてダイブするとは、なんともぞっとする。こちらの方々は、そういうレジャーがお好きなようだが、日本のスカイツリーでは許可がまず下りないだろうし、下りても流行らないだろうと思う。
南半球だから夏にクリスマス
さらに北上。今度はショップ街にさしかかった。折りしもクリスマス前だけに、どこも赤と緑のディスプレイが目立つ。
とは言え、ここは南半球。夏である。日本人にはピンとこないが、アロハシャツを着てサーフィンをしているサンタがいたり、クリスマス柄のTシャツがディスプレイしてあるのを見ると、それはそれで陽気で楽しく感じられる。
このサンタは街の大きな交差点に立つ、この季節のランドマーク。私たちが滞在している数日間の間に、足元の鉄骨がどんどん完成していくのが見ていて面白かった。
美しい港町、オークランド
そして、港へ到着。ここから湾をはさんでオークランド空港のあるエリアがある。このハーバーから出る船は、漁船ではなく遊覧船ばかりのようだ。
この界隈はシーフードレストランやカフェ、土産物屋が建ち並び、観光客の人気スポットになっている。今夜、我々が予約したレストランも、このエリアの北端、港に面したプロムナードにある。
ちなみに、この写真を撮影したのは午後7時ごろ。サマータイム導入で1時間早くなっているので、実際は6時過ぎなのだろうが、真昼のような日差しだった。これも南半球ならではだろうか。
Buffalo Restaurant
我々が訪れたのは「Buffalo」というレストラン。一応日本からメールでマネジャーに予約したのだが、通っていなかったのは地元民いわく「土地柄」らしい。まあ、見ての通りのガラガラなので、席は選び放題だったが、冷たい風が吹いていたので室内でいただくことに。
やはりシーフードが美味しい
まずは前菜の生牡蠣。オークランドは牡蠣の一大産地で、中でも南島最南端で5月ごろに摂れるブラフ(Bluff)という牡蠣は最高なのだそうだ。このときは11月だったのでブラフにはありつけなかったが、それでもこんな大振りな牡蠣が一皿1000円前後で食べられる。お味もなかなか。
メイン。こちらは同行者がオーダーしたチキン(だったと思う)にバターソースがかかったもの。大きさは大人の握りこぶしよりも一回り大きい。
少しだけ味見させてもらったが、思ったよりずっと美味しい。アメリカやイギリスでは、たまにびっくりするような個性的な(?)味付けのレストランに当たり、A1ソースでごまかしつついただくこともあったが(笑)、この店は安心である。ビールもアメリカのように痺れるほど冷たくせず、程よく冷えていた。
こちらは私のメイン、鹿の炙り焼き。せっかくのジビエの季節。日本ではお高い鹿が2000円もしないのだから、これはいただいておくべき。
ソースは赤ワインと少量のバルサミコ、たっぷりのペパー&ハーブ。つけあわせに角切りのポテトフライと、お肉の下にはリーキや玉ねぎなどのソテーが敷いてあった。けっこうなボリュームである。
お店のお姉さんが「デザートどう?」と聞いてきたが、入る隙間はまったくなし。別腹にまで鹿が入ってしまったらしい。というわけで、本日のディナーこれにて終了。ちょっと食べ過ぎた!