奇跡の峡谷「ラス・グリエタス」でシュノーケリング

水上タクシーで奥地へGO!

陸の移動はタクシー、海の移動もタクシー

やっほー、ガラパゴスで迎える最初の朝!もう、空も海も真っ青で染まりそう。

今日は前の記事で紹介した港のフェリー乗り場へ向かい、水上タクシーで絶景のシュノーケリングポイントへ向かう。写真はフェリー乗り場の最奥、このベンチに座って眺める海は最高で、特に夕陽はとろけるほどロマンチック。ひとりで見たけどな(ふん)

向かうのは「Camino a las Grietas(カミノ・ア・ラス・グリエタス)」。観光ガイドなんかには「ラス・グリエタス」と書いてある。またはそのあたりの地名として「プラヤ・デ・ロス・アレマネス」と表記されている場合もある。

お金持ちの欧米人や中国人がクルーザーで離島に向かうのを横目に見ながら、水上タクシーに乗り込む。何度も言うが、私は船が苦手なのだよ!(涙)本当は1週間コースでクルーザーツアーに参加したかったが、揺れると間違いなくゲロゲロ仮面になって観光どころではなくなる。なので、せいぜいボートで5分か10分くらいの場所にしか行けないのだ。

港のベンチには先客が。通路にも。彼らはどこからやってくるのか。そしてそんな丸っこい体で、どうやってベンチに上がるのか。

こうなっていたら人間の方が気を使って避けないといけない。近くに座ってもうなられる。もしかすると縄張りがあるのかもしれない。

料金は1ドルだから気軽に利用できる
水上タクシーの乗り方であるが、桟橋につけられたボートのドライバーに「○○へ行くか」と聞いて「シー!」と言われたら乗る。以上!(ほんとにそうなのよ)料金は1ドル。
中にはお釣りをくれる人もいるので、ひょっとして本当は1ドル以下なのかにゃ…と思ったが、言葉がわからないので黙って1ドル払った気弱なニッポンジン。
イサベラ島やサンクリストバル島へ行く船も同じ桟橋から出るが、それらはちゃんと乗り場に行先が書いてあるし、係りの人が改札するので全く別物。エンジンの数も島行きは2~3機なのに対し水上タクシーは一機で、島民の気軽な足になっているようだ。
着いた。ほんとにあっという間。

このエメラルドの海の色を見ているうちに、竜宮城に着くんじゃないかと思ったさ(嘘)けっこう深いのに透明でキラキラ。そうそう、この旅で唯一「泳ぐイグアナ」を見た。一緒に乗ってた現地の人も「おおー」と言ってたので、あまり見られるものではないのかな。

ちなみに水上タクシーはここ以外にも、いくつかの場所にとまるようだ。なので、ちゃんと自分の降りる所をドライバーに告げておく方がいい。そして陸に上がるときは気をつけて。ゆらゆらするから落ちそうになる。

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Camino a las Grietas

ちょっと歩くよ、がんばれ~

船を下りてからの道、ここがちょっと難しい。

写真は私が愛用している「Maps.me」というオフラインで使えるGPSマップのスクショ。この場所に関しては、Googleよりこちらが頼りになった。

 

地図の上側、紺色の船マーク。右側が水上タクシーに乗った港だ。そして右下へ降りてきて、黒い丸「ホテル アンゲルメイヤー ウォーターフロントイン」のマーク、そこが水上タクシー降り場である。もっと南の「Grieta de las Tintoreras」へも行くタクシーが多いので、降りるポイントを間違えないように。

ホテルの横を抜けて道(点線)をどんどん南下していくと、だんだん自然たっぷりの景観になってくる。当然、足元も悪くなるのでビーサンよりもスニーカーの方が楽だ。途中、分かれ道では案内看板が出ているのでお見逃しなく。

途中で美しい「フィンチベイ」が眺められる

やがて歩くうち、小さな湾状の美しいビーチが眼前に広がる。ここが「フィンチベイ」または「ジャーマンビーチ」と呼ばれる海水浴場。思わず飛び込みたくなる気持ちを押さえて、海を左手に見ながら歩を進める。

そのうちまた内陸に入り、こんどは不思議なピンク色の沼が右手に見えてくる。ちょっとこれは異様な光景。ガラパゴスのことだから天然の色なんだろうけれど、周りに誰もいなくて怖かった。(この近くに道中一軒だけのバーを発見)

さあ、まだ頑張って歩くよ。ネットでは15分と書いてあったけど、おばはんの足では倍かかる。だんだんアップダウンが激しくなり、岩山の景色になってきたら、めざす場所はもうすぐ。
一応、道はあるけど周りの景色は自然のまま。ガチの異世界を感じる。

それは忽然と間の前に現れる

「ラス・グリエタス」、奇跡の峡谷

着いた。その眺めにしばし言葉を失う。予備知識なしで来たので、まさかこんなすごいとは思わなかった。

岩肌に作られた質素な木の階段から下を見れば、そこはエメラルド色の水を湛えた峡谷。たぶん数分間はぼーっと眺めていたと思う。ここを最初に発見した人も同じ思いだっただろうか。

ちなみに「Camino a las Grietas」は「亀裂への道」という意味である。ここへたどり着いて、その言葉を実感した。

何人かの先客を真似て、自分も水着になってシュノーケルを装備し、おそるおそる水に足をつけてみた。ああっ、冷たい!心臓まひにならないよう、少しずつ体を慣らしたいが、水に入るための台が狭くて混雑し、なかなか場所があかない。ここは根性を出さないと、ラテン系に負けるw

海水なのよ、びっくりするよね!

やがて、意を決してドボン!もう…想像したより青くて青くて透明で言葉にならない。深い、かなり深いのに底を泳ぐ魚が見える。そしてれっきとした海水なのである。

ここは海の一部。岩に亀裂が入り、海の水が内陸部まで流れ込んだ奇跡の峡谷なのである。海でシュノーケリングしようと思った皆さん、ぜひこちらの海へも!

なお、山の中なので着替える場所もないし、荷物はそこらに放り出しておくしかない。平和なムードの場所だが、念のため貴重品は持って行かない方がいいと思う。あと、やたらハチが寄ってくる。私は刺されなかったけど、とりあえずご注意を。

Finch Bayで泳いでみた

海水浴なら、波が静かなここがいい

帰りにフィンチベイでひと泳ぎ。波が静かで泳ぎやすい。後で知ったけど、ガラパゴスのビーチは岩だらけで泳ぎにくい所が多い。こういうメロウなビーチは貴重かも。そしてマングローブの木陰を海中で楽しむ贅沢よ。

Restaurant Esquina del Sabor

通り過ごしてしまいそうな小さな食堂
たっぷり海を楽しんだ後は、水上タクシーで港まで戻って、遅めのランチ。

ほんとガラパゴスは高いレストランばかりだけど、探せばローカルさん向けのレストランもある。「Restaurant Esquina del Sabor」は、ホワイトボードにかろうじて店の名前が書いてある店で、ドアもないw しかしここでは、なーんと4ドル50セントでデザート付きの定食が食べられる!場所はバルトラ通りの銀行の近く、赤い丸のあたり。めっちゃ小さい店なので見逃さないで。

定食はスープ+メイン+ジュース

エクアドルの昼定食は「前菜(たいていスープ)+メイン(2~3種類から選べる)+ジュース」というパターンで構成されている。この日のメニューは以下の通り。

「Almuerzo」がスペイン語で昼食。

その下が「Sopa de Camaron」=海老のスープ。SopaがスープでCamaronが海老。これが前菜にあたり、多くの店では一種類だけで選択肢はなし。ここもそう。

その下「Sedundos」=セグンドはセカンドという意味でメインディッシュ。これは3種から選べた。

「Pollo a la coca cola」チキンのコカ・コーラ煮?謎のメニューだけど、エクアドルでは何度も見た。そして「Arroz Marinero」はアロース=米、マリネロ=海鮮なので、シーフードライスだろう。  「Carne apanada con pure」はようわからんけど、カルネ=牛肉なのでビフカツのピューレ添えみたいなものを想像する。

それに「Jugo」=フーゴ(ジュース)と「Postre」=ポストレ(デザート)がつく。おそらく毎日このパターンだと思うので、スペイン語わからんでも3種のメインからがんばって想像して選ぼう。デザートまで入れて4.5ドルなら安いでしょう。

すごく美味しい!デザートは甘い(笑)

私が選んだのは「Arroz Marinero」。エクアドル湾岸の鉄板メニューである。

これがけっこう美味しくて、海鮮の味はあんまりしなかったけど、上に乗ってる揚げバナナ最高。とろっとろのクリームみたい。
スープはまあ普通、ジュースは100%ではなく水っぽい。暑い時はさっぱりしていいけど。
デザートはココナツケーキ。まあ甘い甘い!思わず水を注文した(1.25ドル)。
帰りに凝りもせず高いビールを買った。ここらで見る代表格の銘柄。特にクラブはどこにでもある。2本で5ドル。定食より高いぞ~~~w