日本人宿とハンガリー郷土料理

この記事は2014年の情報で書かれています。現在は変更になっている事項もありますので、予めご了承ください。

一等地の日本人宿「Room Opera」

ハンガリーは自然豊かで美しい国だが、観光の面から言うと便利度はややEU諸国より低い。大都市であるブダペストにおいても、一般の商店ではまず英語は通じない。(まあ、日本もそうなんだけどね)ホテルに関しても、小さな個人経営の宿では言葉の問題が心配だ。かと言って大規模な高級ホテルに泊まる予算もない。

そう考えて今回選んだのが、ブダペスト在住の日本人女性が経営する「Room Opera(ルームオペラ)」。その名の通り、国立オペラ劇場のすぐ裏手。あの芸術的な地下鉄1号線「オペラ駅」から歩いてすぐの好立地で、アパートメントの2室をゲストハウスとして貸し出しておられる。事前に日本語でやり取りができるので、非常~~~に心強い宿である。

表通りの小さなドアから中庭を抜けて……

一般住宅を間貸しするスタイルのため、セキュリティの面から場所は公開されていない。予約が決定すると、オーナーさんが丁寧なメールをくださるので、それをしっかり読んで、空港や駅からのアクセス方法、ドアの開け方などをチェック。親切なことに「両替は街中で」など、アドバイスも書いてある。何か特別なリクエストがある場合は、早めに伝えておこう。

道路に面したドアを開錠し、中へ入ると短い廊下が中庭へと続く。普通の集合住宅なので、うるさくしないように。基本的にチェックインは16時だけど、メールで伝えておけば11時以降から荷物を預かってもらえるので、日中観光したい人も便利。何しろ交通の便がとてもいい一等地。手ぶらにさえなれば、近所で1日や2日は観光できるロケーションだ。

廊下を抜けた中庭。この中庭に面してお部屋がある。アパートメント2室のうち、小さい方の「スモールルーム」を予約した。二人なら大きい方の部屋になる。家族旅行なら二部屋貸し切りで。

シンプルで清潔なお部屋、壁にはエゴン・シーレ

こちらが私の借りた「スモールルーム」。シンプルできちんとした清潔なお部屋。窓にかかっているのは、ハンガリーレースかな。この向こうが中庭になっていて、日中はたくさん光が入る。

真っ白な壁に、エゴン・シーレ。実は私が大好きな画家で、このあとウィーンの美術館で彼の作品と対面する予定なので、非常にテンションが上がる。シーツも真っ白でさらさら。小さなデスク。一人旅には十分なスペースだ。隣の部屋との間には小さなキッチンがあり、買ってきた材料で料理もできる。

「Room Opera]までのアクセス

空港からルームオペラまでのアクセスは、以下の通り。

  1. 空港から「Repter」バスに乗車
  2. 終点:地下鉄3号線(M3)「Kobanya Kispest」駅で下車
  3. 地下鉄3号線(M3)に乗って「Arany Janosutca」へ
  4. 徒歩で5分くらい

最寄り駅だと「Opera」になるけど、空港からだと3号線に乗り換えて「Arany Janosutca」の方が便利。オーナーさんからの案内書には、ありとあらゆる交通手段が乗っているので「あたし長距離バスで来るの」というような場合も大丈夫。何かあったら相談しよう。

ハンガリー料理「レチョー」を堪能

さて、荷物も置いたしランチへ行こう。ここらはレストランがたくさんあるが、最もにぎわっているのは聖イシュトヴァーン大聖堂の周りだ。街並みを眼で楽しみつつ、ぷらぷらとやってきた。

聖イシュトヴァーン大聖堂の裏通りへ

地図はこんな感じ。オペラ劇場と聖イシュトヴァーン大聖堂のあるこのエリアは、観光の核とも言える必見ポイント。歩いて回れる距離だし、ホテルがこのエリアにあるとすっごく便利。

※クリック拡大

ちなみに「聖イシュトヴァーン」とは、ハンガリー建国の父と言われるイシュトヴァーン一世のことで、ハンガリーのキリスト教化に貢献し、カトリック教会では聖人として列聖されている。英語では「聖ステファン」と表記されるが、聖書に出てくるステファン(ステファノ)とは別なので注意。

教会の周りにはこのように路地が張り巡らされ、カフェやレストランで溢れている。左側に見えるレストランに英語でハンガリー料理と書いてあったので入ってみた。おお、写真付きのメニューが出てきた。観光客も多いのだろう。

まずはビール。ハンガリーのレストランはビール持ち込みと言うネット情報をいくつか見かけたが、実際はそんなことはなかった。これはドイツ語が書いてあるから隣のウィーンから来たのかな。さっぱりして美味しい。ていうか缶がでかいw

なお、ビールはハンガリー語で「sör(シュル)」だが、普通にビアーで通じる。あと、水が「víz(ヴィーズ)」、ワインが「bor(ボル)」、コーヒーは「kávé(カーヴェー)」。でもそれくらいなら英語で大丈夫。あと、ハンガリーはチップの習慣があるから、伝票についてなかったら10~15%くらい乗せて払おう。

夏に美味しい家庭料理「Lecsó」

料理は「Lecsó(レチョー)」をチョイス。ハンガリーを代表する料理で、どこの家にもこだわりのレシピがある。日本の肉じゃがみたいなもんだろう。特に夏によく作られる。これはバターライスにかけてあって、米民族としてはテンションぶちあがり!

料理の種類としては、野菜のラグーやシチューにあたる。黄色いとんがりピーマン、トマト、タマネギ、そしてパプリカどっさり。これが美味いんだわ。野菜が甘い。栄養価も高いよね。これは一発目からいいの当てたわ。ぺろっと完食。とっても満足。

お店で売ってる飲み物は輸入品が多い

こちらはスーパーで買ったドリンク類。ビールはやはりドイツ語。そして普通サイズがこのロング缶なのね。右はレモンが入ったビール。甘くないシャンディガフみたいで非常に美味。

水とジンジャーエール。やはり輸入品。プリマヴェーラは日本でも売ってるよね。イタリア原産でボトルの形がかわいいの。業務用スーパーで1本35円だけど、イタリアンのレストランで700円になる魔法の水だよww