帰国の前に台湾グルメ満喫!

極上マンゴースイーツを食す

この旅行記は2012年の記録です。そのまま再掲してますが、今と少し情報が異なる部分があることをご了承ください。

台北最後の朝。絶対に行きたいと思っていたお店に来てみた。ちょっと中心から離れるけど、どうしても台北で最高のマンゴースイーツを食べたくて。

百果園は高級フルーツパーラー

ここ「陳記百果園(バイグォユェン)」は、台北屈指の高級フルーツパーラー。(銀座の千疋屋みたいなもの)規模は小さいけど、扱うフルーツは目利きが選んだ旬の特上品のみ。フルーツを使ったスイーツもとんでもなく旨いと聞けば、やっぱりそのまま帰れない。

で、朝7時から開店しているという事で、朝ご飯がわりに訪れてみた。そしたら…けっこう満員に近い(びっくり)しかも全員が日本人で、セレブ臭がただよっている。はっ、場違いなところに来たか、自分…。

しかし店員さんはフレンドリーで、すぐに一人用の席を作っていただいた。店の中に漂うフルーツの香りに癒されながら、頼んだのは、マンゴーとマンゴーアイスのコンボ。お値段は確か500円もしなかった。

すごいレベルのマンゴーが登場

じゃじゃーん、黄金色のマンゴー様が登場!オーダーしてからカットに入るので、10分くらいはかかるけど、果汁が表面にうるうるして、何よりテーブルに置いた瞬間からの香りがすごい!まずはフォークでマンゴーをひときれ……

うぉぉぉぉ、口の中に香りと濃厚な果実の甘酸っぱさが走り回る感じ!ホテルで割って食べたマンゴーも美味しかったけど、こちらはめっちゃ洗練されている。

いちばん食べごろを選んだのだろう、果肉がしゃっきり形を保ちながら、舌に乗せた瞬間ふわっと溶ける。良い寿司屋で大トロを食べたような「あぁ、なくなった、もう一口~」が、まさかマンゴーで味わえるとは。

こんな上品でパンチのあるマンゴー食べたら、もう日本では買えない。とりあえず夢中になって食べた。そして、このアイスの絶妙なこと!スプーンですくうと、ねっとりした感じ。トルコのアイスみたいな粘りがあって、甘みはやや控えめ。

ドライフルーツもお忘れなく

こう言っては極端だけど、マンゴーをそのまま食べているような、直球の味がする。もしや果汁100%なんじゃないかと思えるほど、マンゴーそのものの味。あと二つくらい食べたかったけど、けっこうボリュームがあったので、また来た時の楽しみにすることにした。

ちなみに、この店ではお冷にもフルーツが。セルフサービスだったので、2杯ほどいただいた。かんきつ類の香りがして、本当に美味しかった。これは家でも真似してみたいな。


店内にはフレッシュフルーツの販売コーナーもある。箱に詰めてご贈答用にするようだが、スーパーや街角でフルーツ投げ売り状態の台北で、千疋屋方式が成り立つのは、それだけここのフルーツに特別な価値があるということだ。

また、レジの近くでは旬のジェラートやフルーツ加工品、ドライフルーツなどが販売されているが、どれも普通の店では買えないような、手作りのスペシャルなので、ついついどっさり買い込んでしまった。

特に感動したのが、龍眼(ロンガン)のドライ。香港で食べて以来、どこにもなかったので嬉しかった。その他、砂糖がけのナッツやドライマンゴー、ジャムなど、お土産にぴったりなものがたくさん。

仕上げは「そごう」デパート

実はこの後、有名な豆花(タウファー)屋さんに行ってみたんだけど(甘味のハシゴ)、なんと昼からしかやってなくて断念。仕方がないので、ぷらぷら歩いて駅へと戻った。

フードコートもレベルが高い

ホテルから近い忠孝復興駅のあたりには、でっかい太平洋そごうが二軒あり、おみやげを揃えるには大変便利。二軒とも、食料品を中心にうろうろ巡り、あれこれお土産をゲットした後は、地下のフードコートでランチ。デパートがやっているフードコートなので、けっこうチョイスが良い。

頼んだのは、なにやら不思議な薬膳のスープ。土鍋に入ってぐらぐらと沸き立ちながら登場する。熱いのでアルミで包んだ受け皿が置いてある。そのままだと、プラスチックのお盆が溶けてしまうのだろうか。

カウンターで注文して番号を呼ばれたら引き取る式で、おばちゃんがぐらぐらに驚く私を見て、大笑いしながら「熱いからゆっくりお食べ」みたいなことを、中国語で言ってくれた。

中身はこんな感じ。骨付きの烏骨鶏(皮が黒かった)をブツ切にして、クコの実やら生姜やら、漢方スープで煮込んである。味付けは極めて薄味。これは台湾のスープ全体に言えることで、麺類はともかく単体のスープは味がほとんどついていないのかと思えるほど薄い。なんでかは知らないが…

※後年なぜだかわかった。台湾ではスープはドリンクとしておかずの味を洗い流すために飲むらしい(台湾ガールズより)

青菜炒めとルーロー飯!

そして青菜炒め。今日は空心菜を選んだ。これはまずいはずはない。出来上がってきた小皿に、カウンターのお姉ちゃんが煮たまご(ルーダン)の汁をちょろっとかけてくれた。これが味付けらしい。

強火の中華鍋で炒めた菜っ葉は、シャキシャキで超美味。値段は100円しないくらいだったけど、本当にこれはごちそうだった。

そして〆はやはり、ルーロー飯。ルーダンのせて、おいしく頂いた。…っていうか、上にのってるのはたくあん???後で調べたら、日本統治時代の名残で、こっちでもたくあん食べるらしい。しかも、呼び名もそのまま「たくあん」(笑)

以上、3つで600円くらいだった。簡単なデパ地下ランチだったけど、周りの人をみるのも楽しく、高級店もいいけど、やはりこういう普通の地元民が集まる場所の方が「旅してる~~」っていう気分が高まるね。

デザートにスイカジュースいっとく

デパ地下スーパーの横にフレッシュジュース屋さんがあったので、一杯いただいていく。日本のジューススタンドもそうだけど、おばちゃんがズラーッと並んでいる。なんでみんなそんなに生ジュース好きなの?(自分もやろw)

最初、百合果(パッションフルーツ)のスムージーにしようと思ったら、それは扱ってないそうで、仕方がないので、何があるか聞いたら、出てるフルーツだけですというので、スタンダードなスイカジュースをオーダー。60元。

単純にスイカをミキサーにかけて種をこしただけなので、まんまスイカ。でも美味しいんだな、これが。ただ、今んとこ世界一は香港の許留山(ホイラウサン)。凍ったスイカを入れてスムージー風にしてくれる。あれは衝撃的に美味しかった~。

桃園空港へ向かう

さて、いよいよ空港へ。荷物をホテルから引き揚げ、タクシーで台北駅へ。そこから台湾新幹線で空港へ向かう。行きとは逆行程だが、台北駅は乗り場がわかりにくくて困った。今度は熱い烏龍茶であせらないよう、パックのジュースを選択。桃園駅からは、再びカラフルな連絡バスに乗って空港へ向かう。

写真はバスの中、荷物係のおじさんが活躍しているところ。バスには中央部に荷物置き場があるのだが、積み方におじさんのマイルールがあるらしく、勝手に積もうとしたら「いいから置いといて」みたいな感じで追い払われた(笑)

空港地下のフードコートへ

空港に着いたら、wifiのルーターを返却して、荷物を預け、とりあえず地下のフードコートへ。えええ、まだ食べるんかい?ww だって、これが最後だもの。そのために朝も昼も軽いものにしたんだしー。

でも、あんまり地下のフードコート、よろしくなかった。永康街で食べた「度小月」とか、タピオカパールティーの「春水堂」とか入ってるけど、なんかムードが社食っぽい.なので出発フロアのさらに上、ちょっとおしゃれなフードエリアに上がってみた。あら、お店の数は少ないけど、こっちの方がメニューも大人向けでよろしいじゃないの。

しかもここ、台湾啤酒の生があるよー!さらに、上から出発フロアを見渡せて快適~。ただし、人数が少ないときは注文する品数に注意……まず、ビールのおつまみがサービスでついてくる。しかも、こんなにいっぱい。

左から、お肉の煮物。たぶん、モツじゃないかな?真ん中はスパイシー枝豆、右は高菜の炒め物。もう、これだけで十分だったかも。そして、けっこう美味しい。枝豆は家に帰って真似したくらい。塩と白ゴマ油と胡椒であえてあるだけだけど、ほんっと美味しいからやってみて、奥さん(誰)

メインは牛肉水餃湯と湯葉巻

メインの「牛肉水餃湯」。牛肉麺のスープに水餃子が入り、さらにルーダンまでトッピング。洗面器かい!というくらい大きな器でやってくる。おしゃれを目指しているのか、オーナーが「つるとんたん」のファンなのか。

そしてさらにサイドでオーダーした湯葉巻…これもでっかいのが3本……。ぜんぶ美味しいんだけど、半分でギブアップ。神様ごめんなさい(涙)いやー、比較的小皿や小椀ばかりの国だけで、油断していた。まさか最後の空港でデカ盛りが来るとは。きっと外国から来た観光客の胃袋に合わせてるんだろうな。日本でも小さいお椀で呑雲麺だして、アメリカ人のおばちゃんに怒られた話も聞くし。

以上で食べ納め。さあ、日本へ帰ろう!