関空発、まずはロサンゼルスで寄り道

関空、復活してくれてありがとう!

恒例、出発前の和食をしばく

2018年は自然災害の年だった。関空も台風で大打撃を受け、一時発着できない状態に。10月1日が出発だったので、私も「ひょっとして飛ばないかも」と、しばらくはハラハラしていたが、予測より早い復旧により(工事の方々ありがとうございます)、無事に予定通り出発できることになった。

今回の「出国飯」(日本を離れる前の食事)は、なんば高島屋に入ってる「はり重」にて「ビーフワン」を。ああ、いつもながら良いお味…これで安心して旅立てる。関空で食べるときはフードコートの焼き魚定食か、お寿司。帰って来たらおうどん、というパターンが多い。

座席指定、結果的にできました♪

さて、関空到着。準備編でお伝えした初めての「LATAM航空」とのコードシェア便だが、座席指定ができない嘆きに関しては、結果的に「オンラインチェックインできた!」できたのよ、ブラボ~♡ 事前に日本から運行するJALに問い合わせたら「当日空港でJALカウンターにチェックイン」と返答もらってたけど、前日に試したらできるじゃない~~~イケズ~~

なお、荷物を預けるときJALが乗り継ぎ便のボーディングパス(計3枚)も通しで発券してくれたが、「ロサンゼルスでは荷物を預け直してください。そのとき、リマ空港で預け直しが必要かどうかも必ずご確認を。もしかしてスルーラゲッジじゃないかもしれません」と注意を受けた。共同運航していると言っても、南米の空港の情報はわからないんだって。なんか遠いところに行く実感がわいてきた!

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関空からロサンゼルスは直行で

初めてのドリームライナー787

出発はゆったり夕方。プライベートで平日発の便なんて何年ぶりだろう。会社員時代は金曜の深夜発が主だった。しかも今回は初めての787ドリームライナーやんか~。

…と期待して乗ったけど、普通(所詮エコノミーだから!)だった。でもビールにヱビスがあるのがいいな。最近は機内食とドリンクが一緒になってる航空会社も多いけど、ちゃんと食事の前にドリンクタイムがあるのがJALのいいところ。

機内では映画を1本半。見そこなってた「君の名前で僕を呼んで」は、いい感じに眠くなる良い映画だった。機内で見るのは興奮しないゆるいのが良い。

トム・ブラッドレ―・ターミナル着

さてロサンゼルス到着。いくつかあるターミナルのうち、JALが着くのは「トム・ブラッドレ―・ターミナル」だ。ここへ現地在住のお友達が迎えに来てくださる予定なのだが、その前に長い長い入国審査の列に並ばないといけない。アメリカでは一歩も空港を出ない乗り継ぎ客でも、入国審査を受けて荷物を受け取り、再度預け直すというめんどくさい決まりがあるのだ。

私はちょうどパスポートが切り替えになったばかりで、同じパスポートで2度目からは省略される米国電子査証(ESTA)認証がイチからやり直し。キオスクと言われる機械に必要事項(日本語が選べる)を入力し、出てきたレシートを取ってまた並ぶ。着陸してから1時間半以上かかったのではあるまいか。ちなみに「食べ物を持っていますか」という質問項目があったが、イエスにしても何も聞かれなかった。

米国では荷物を「預け直し」する

はい、お次はバゲージ。預け直しの儀式である。

時間がかなり経過しているので、「まだ荷物が出てきてな~い」ということはさすがにない。回ってるレーンにスーツケースが見当たらないなら、ロスバゲの可能性が高いので、すぐに近くにいる空港職員に荷物の引き換えタグを見せよう。

 

そして荷物を取ってからも、また並ぶ。バゲージクレイムから到着ロビーに抜けるところに検問のように係員が立っていて、自分の荷物だよと証明できれば出てよろしいという流れ。こういう面倒があるので、アメリカでは到着後の予定はタイトにしない方がいい。

その後、乗り継ぎの人は正面のサインボードにしたがい、関門を抜けて最初の突き当りを右に進む。写真のようなゆる~い坂道を上がっていくと左に折れる通路になっていて、その先がトランジット専用の預け直しセンターである。

トランジット専用の預け直しセンターへ

ここでは荷物タグや搭乗券を見せて、最終到着地を係員に知らせる。すると「●番に行って」と指示がある。私は行きも帰りもいちばん奥の3番だった。ここで再度荷物を預け、日本の出発カウンターで言われたように「ねーねーリマでは荷物を預け直す必要ないよね」と確認。「No」と言われた、ということはグアヤキルまでスルーで届くという事だ。ひと安心。

なお、このトランジット専用の預け入れカウンターから出るとすぐに外への出口なのだが、一般用の到着ロビーからずいぶん離れたところにあるので、私のように誰かと待ち合わせしている人は東側へせっせと戻らないといけない。

写真のホールが一般用の到着出口。待ってますよと言われたら、普通はこちらなのでお間違いなく。実際、私のお迎えに来てくださったマダムもここで待っていらした。

お久しぶりのロサンゼルス

ああ、この空の色、ヤシの木

なんとか無事に空港を出て、マダムの車でダウンタウンへ向かう。公共の乗り物で向かう場合はシャトルやFlyawayというバス、ちょっと駅が離れているが電車もある。

地図で見ると、ロサンゼルスの空港は市街地から近く見えるのだが、実際はけっこう距離がある。そしてロサンゼルス名物の渋滞。一家に一台ではなく一人一台の土地柄、クルマだらけの町である。西海岸らしい真っ青な空とヒョロいヤシの木を眺めつつ、懐かしい(四半世紀前にカリフォルニア州に住んでいた)風景にしばし思いを馳せる。

ウォールアートを楽しみながら

そんなこんなしてるうちダウンタウン到着。途中、ちょっと足を踏み入れるとまずそうなエリアも通過した。昔より治安はよくなったと聞いていたが、やはり危ない地域も多そうだ。

駐車場の前にかっこいい壁画を発見。

ロサンゼルスにはたくさんのウォールアートがあって、いちばん有名なのがハリウッドスターがいっぱい並んでるやつ。あと、女子に人気の天使の羽根(みんな天使になってインスタに上げている)や、ポールスミスのピンクの壁など。こちらはグランドセントラルマーケット近くにあるので、ぜひぜひ近くに行ったら探してみてね♡

ブレードランナーの舞台になったビル

Bradbury Building

さてここから徒歩で、とある有名なビルへ向かう。

外からでは普通に見える茶色い建物、それがLAダウンタウン最古の商業ビル「ブラッドベリー ビル(Bradbury Building)」である。「ブレードランナー」のロケ地と言えば、映画ファンの血がぞわっと騒ぐのではないだろうか。かく言う私も10回以上は見ている。あのスケールのでかいSFが、セットでなく実際のビルの中で撮影されていたなんて。

このビルは1893年開館。大富豪ルイス ブラッドベリーが富をつぎ込んで建築したが、本人は完成を待たずに亡くなったそうだ。1990年代の初頭に完全修復され、今もオフィスビルとして使用されている。

公式サイトはこちら >> 

美しい鉄の階段は必見!


内部はこんな感じ。おおお、なんとなく階段のあたりはイメージよみがえるかも?

こちら一階は一般に開放されていて、だれでも入ってOK。ダウンタウンの観光案内なども置いてある。ただし奥は警備員さんががちっと固めて入れないようになっており、眺めて写真を撮るしかできない。あの階段の上に上がってみたかった…

ポップでアンティークな名物ブックストア

The Last Book Store
さて、ブラッドベリ―ビルディングを満喫したら、お次は私が行ってみたいとリクエストしていた「The Last Book Store」へ。ここはよく雑誌にも登場するので、知ってる人も多いんじゃないかな。

もうちょっと小さな本屋さんかと思ったら、かなり広大なスペース。まず入り口で荷物チェックがある。バックパックの人は預けないといけないみたい。私のショルダーバッグはOKだった。大きさに違いはないんだけど、どういう規定があるんだろ。

さて、中へ入るよ~。

ここは1階が広いホールになっていて、主に新刊が並べられている。写真は上階の回廊から見下ろしたところで、ちょっとした体育館くらいありそう。座って読めるコーナーもあり、まったりするには良さそうだ。

2階がヘンテコでおもしろい

このホールを突っ切り、階段を上がって2階へ。ここも古いビルを改装したんだろう。ちょっと斜めってるし。でもそこがまた味があるところ。どうよ、階段に書かれた文字のかわいさ。ワクワクしながら上がると、そこはアリスの世界だった~

このディスプレイ!ファンタジーの主人公になった気分。もちろんこういうコーナーの本は売り物ではなく、触らないでくださいの注意つきだけど、眺めるだけで楽しい。

2階はこのような古本が小さなコーナーに分かれて置いてあり、間取りが複雑なので迷路みたい。その途中でまた面白いディスプレイに出くわす。床はきしむしほこりっぽいし、ソファーはボロボロだし、でもそれがまた味わい深くて素敵。本が好きな人なら、軽く1時間は見てられると思う。ちょっとお高いけど、スターウォーズのお宝本などもあった。さすが本場だ。