プエルトアヨラの街歩きとローカルフード

ガラパゴス最大の街「Puerto Ayora」

買い物するならここで済ませておくべし

サンタクルス島の中心地にしてガラパゴス諸島で最大の町「プエルト・アヨラ」は、人口約12,000人。エクアドル大統領イシドロ・アヨラ (Isidro Ayora) 名付けられた。今回は旅人に必要な施設と、プエルト・アヨラの街をご紹介。ここから他の島へ渡る人も多いと思うが、離島に行くと店や銀行がなくなる。ぜひ、両替や買い物はこの島にいるうちに済ませておこう。

中心は「チャールズ・ダーウィン通り」

海沿いに続く「チャールズ・ダーウィン通り」には、南の島らしい建物がちらほら。中にはカラフルなペイントのロッジなど。これらはほぼ商業施設かホテルで、少し道を奥に入ると途端に風景が地味になる。舗装されていない道もいっぱい。

ガラパゴスは観光以外の産業はほとんどなく、居住も厳しく制限されている。自然を保護するため、街として開発された部分はわずかなのだ。

スポンサーリンク

旅行者の重要ポイントはここにある

SIMカードのチャージをしたいなら

島に着いたらSIMを買ったりチャージ(リカルガ)したい人もいるはず。いくつかの店で「Claro」の看板が出ているが、最も便利なのは下の地図の赤丸の場所だ。

Claloのショップがあり、その向かいがリカルガできる雑貨屋(昼休みでシャッター閉まってる)。ショップは島で唯一らしく、常に順番待ちの人であふれている。

ATMの場所もしっかり把握しておこう

旅行者にとって重要なのがATM。ガラパゴスはエクアドル本土と同じくアメリカドルで、ほぼクレジットカードは使えないと思っておいた方がいい。

なので現金が必要になるのだが、ATMでカードを使って引き出す人が多いんじゃなかろうか。その場合は「午前中に引き出そう」、これに尽きる。夕方には現金が機械の中になくなり、補充されないのだ。

最も観光客に有名なのが地図の右上赤い丸、魚市場前の「バンコ・デル・パシフィコ」(写真)で、ここはたぶん観光客が殺到するので、真っ先になくなる。私もここの前で欧米系の女子チームにつかまり、現金をおろせず困ってたので他のATMを教えてあげた。

ガイドブックなどには魚市場前が唯一のATMと書いてあるが、実は「バンコ・デル・パシフィコ」の店舗がもう一軒、空港バスの通るバルトラ通り(地図真ん中の赤丸)にあり、こちらは昼間の営業時間内なら係員がいるので何かと融通が利きそうだ。

そして地図の最下部、この赤い丸は港のスーパー横にあるATM。ここは機械しかない。他にもあるのかもしれないが、私がキャッチしたのはこの3つだけであった。ほんと、ガラパゴスでは現金がないと身動きとれないので、しっかりキャッシュの準備をしておこう。

フェリーに乗るのはここから

この島の交通の要所はフェリーポート。海岸線に沿った「チャールズ・ダーウィン通り」と、島を南北に走る「バルトラ通り」がクロスするあたりに公園があり、その海側がフェリー乗り場になっている。このような桟橋が海に伸びているのですぐ見つかるはずだ。

ところがグーグルさんのMapで見ると、その桟橋の位置がすっとばされている。

地図のオレンジ色で示したところが、フェリーポート。海の中にフェリーの表示が示されているが、実際は桟橋になっている。そりゃそうだ、泳いで行くわけがないw なので間違って南側の桟橋に行かないように。そこはローカル漁港だw

そしてこのフェリーポートから、イサベラ島やサンクリストバル島行きのフェリーが出ると同時に、近隣のダイビングポイントに向かう「水上タクシー」も出ている。(どっちかというと水上タクシーの方が頻繁)

トイレの場所まで教えちゃう♡

フェリーの乗り方は次の記事で詳しく書くが、乗船までの待ち時間の間にトイレをすましておきたい人は、上の地図の赤い丸の場所が公衆トイレ。島には他にほぼ公衆トイレはないので、何かあったらここへ駆け込むべし。(写真は夜に撮影。左側が女子トイレ、右側が男子トイレ)

そして同じく上の地図、南側のブルーの丸印がスーパー。この島では最も大きく、土産になりそうなものもいくつか置いている。グーグルMapには他にもいくつかスーパーマーケットが表示されるが、それらはたいてい雑貨屋に近いものだと思っておこう。

バナナ専門店に入ってみた

バルトラ通りにバナナばっかり売ってる店があったので、2本買ってみた。50円くらいだったかな。市場に行けば枝ごと300円で買えるが、それはゴリラに転生した時のお楽しみにしておく。

さて、お味の方だがこいつは少々固かった。そして中身の色がオレンジ!かぼちゃみたいな色をしているのだ。甘さはまあまあ。こちらでは熱して食べることが多いからかもしれない。

店のじいちゃんが「ピニャ(パイン)も食っていけ」と、謎の東洋人にひときれサービスしてくれて、そっちはひええというほど甘かった。キッチンが使えたら間違いなく買ってたな。しかし、島ではその他の果物はあまり見ない。島には畑がほぼないため、すべて船で本土から運ばれてくるのだ。生態系を守るために農耕を行わないのだろう。

 

お楽しみ!魚市場のアイドルたち

サンタクルスといえば魚市場

サンタクルズ島の名物「動物がやってくる魚市場」。場所は上記ATMの場所で掲載した地図、右上の「バンコ・デル・パシフィコ」の道向かい(海側)になる。

夕方4時ごろ、船が戻ってきたら簡単な流しの周りに台が出て、切り身やまるごとの魚、ロブスターなどが販売される。見物している客はほぼ観光客で、地元の人は市民市場に集まっている。

この赤い魚はよく見た。島の中ほどにある屋台ストリートにも積まれていた。切り身にしたかけらをつまもうと、鳥もやってくる。

そして、人気者たちもいた。アシカはここで暮らしているのか、昼間もごろごろ転がっている。

そして巨大なペリカン。いやー、近くで見るとでかい!漁師さんは「あっち行け」と追い払っていたが、観光客の皆さん、島では決して動物に絡んではいけましぇん~

市営市場でB級グルメをテイクアウト

Mercado municipal

夕ご飯は、ホテルの目の前にある市営市場(メルカド・ムニシパル)にて。夕方になると3軒ほど屋台が出て、簡単なローカルフードが食べられる。

この日はモツ焼きとご飯に何かのせた弁当、そして大きなエンパナダ。迷った結果、あまりにいい匂いをさせていたモツ焼きをチョイス。値段は3ドル。外国で臓物はどうかと思ったが、市場の肉屋さんだし加熱してるし…えーい、腹こわしたらそのときじゃー!

「辛いかな?」と思ったけど、そうでもなくて程よくスパイシー。スナック菓子みたいな味付け。これに付け合わせとして、ポテト(黄色い丸いやつ)、酢漬けのサラダ、白いもちもちとうもろこしがついてくる。

そして揚げたて熱々のエンパナダも買ってみた。でかい!


中身はケソ(チーズ)。こちらはなんーと1ドル。グアヤキルで食べたやつの2倍くらいの大きさだが、中身のチーズはやはり少なめ。でも熱いうちに食べると、それはそれは美味しい。ビールに最高の相性だろうと近所の店で買ってみたが、1本3ドル近い。物の値段がよくわからないガラパゴス。

ひとつの袋に汁ごと詰め込んでくれたw

買ってきたモツ焼きセットを、ホテルで2ドルのチップを払って貸してもらったお皿に盛りつけてみた。もうここまでで10ドルくらい使ってるので、高い屋台飯になってしまった。旅先あるある。

このお持ち帰り、ダイナミックなことに、すべてひとつのビニール袋に詰め込まれていたw サラダの汁でしっとりしていたが、がんばって仕分けしたらちゃんとしたエクアドル料理に見えんこともない。注意としては、モツもエンパナダも冷めると非常に美味しくないので、必ず熱いうちに召し上がれ。

さて、明日は船で5分のパラダイスへ――。