タンゴシューズと絶品エンパナダ

サンマルティンからフロリダ通りへ

ホテルから最も近い地下鉄の駅が「サンマルティン」だった。ここはスペインからアルゼンチンを独立に導いた、サンマルティン将軍の名を冠した広場で、緑豊かなのんびりしたムード。

しかし日本語の情報では「殺人事件があった怖い場所」と出てくるので、最初はめっちゃビビってた。…しかしホテルのお姉さん曰く「サンマルティンが特に危ないわけじゃない」とのこと。

まあ、鉄道駅やスラムに近い繁華街なので、用心するに越したことはないけれど、犯罪は至る所で起こっている。場所より用心の方が重要なのだろう。とりあえず午前10時ごろはこんなのどかな様子である。

駅の素敵アートを見逃さないで

ブエノスアイレスの駅は、きれいなタイルで装飾された壁が至る所にある。そして素敵なアートポスターも。日本の駅もごちゃごちゃの広告じゃなくて、こういう目に潤いを与える風景を演出してほしいな。

ねえ、このタイル素敵でしょう。手すりの色も合わせてある。

「両替ストリート」にやってきたよ

やってきたのは「フロリダ通り」。若者や観光客の集まるショッピングゾーンで、「カンデオ、カンデオ~!」とお兄ちゃんたちが叫んでいる。スペイン語で「カンデオ」は両替の意味で、声をかけると近所のお店に連れていかれ、ドルまたはユーロをペソに両替してもらえる。

一時は銀行よりレートが良かったので、みんなこの通りに両替をしに来たが、今はペソの変動が激しく正規の両替商と変わらないため、お兄ちゃんたちの数は減ったらしい。それでもやはりカンデオ攻撃にはあう。

タンゴシューズの老舗「DARCOS」へ

ブエノスアイレスに来たら、タンゴシューズを1足買って帰りたかった。ということで、老舗タンゴシューズブランドの「DARCOS(ダルコス)」にやってきた。場所は地下鉄Diagonal Norteのすぐ近く。

お店は思ったより小さく、なんだか少し散らかっているが大丈夫かw お店の兄さんとカタコトのスペイン語&英語でやり取りしながら、なんとかサイズを出してもらい試し履き。

残念、日本のカードはダメみたい

お店の中はこんな感じ。日本人に多い23~24も豊富にあるけど、ネットで事前に見ていたような華やかなデザインがなく、やっとのことで1足ピックアップ。「コン・タルヘタ(カードで)」と支払いに進んだが…

VISAもMasterも機械が反応せず。「外国発行のカードは反応が悪くて」とのこと。現金の持ち合わせも少なかったので、また近くを通りがかることがあれば、と店を後にした。残念~

ダルコスにはタンゴの衣装もある。こっちも興味深い。ちなみにお値段は1足1万円前後。セールになっているものもある。

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今回ナンバーワンの「エンパナダ」はここ

南アメリカ全土で愛されている「エンパナダ」。エクアドルでも食べたけど、「La Cocina」のは別物だった。ブエノスアイレスに行ったら絶対に行ってほしい。強烈におすすめしておく。

小さな店にお客さんがひっきりなし

地下鉄だとSanta Feが一番近い。レコレータ地区の南側に当たる。店に行く途中、こんなシャレオツな薬局を見かけた。ここらは古い店もたくさんあって、さっきのフロリダ通りより渋い感じのムード。

店は間口が狭いので、見逃さないように。中は壁際に狭いカウンターが5席ほど、二人がけのテーブルが3つ。平日のランチタイムで9割ほど埋まっており、近所の人が持ち帰りで訪れたり、常連が昼ビール飲んでたりという感じ。

揚げないエンパナダの香ばしさに感動

奥と手前がカウンター席、左がレジ&注文するところ。男性1人で切り盛りしている。拙いスペイン語を嫌がらずに聞いていただき、無事にエンパナダ2つとビールをオーダー。店の雰囲気も枯れてて最高。

メニューはエンパナダが数種類あるだけ。皿の奥がチーズと玉ねぎ、手前が「ピカチュウ」!ポケモンかしらと思ったが、どこにでもあるのでスペイン語なんだろう。チーズと玉ねぎはコクがあってとろり、自然な甘みがじわっと。ピカチュウは甘くて辛いトマトソース。ねっとり濃厚で、ヤケドしそうに熱い。うまい!

またこの皮がこんがり焼けて、香ばしいのなんの。揚げたエンパナダも美味しかったが、焼きエンパナダ素晴らしい。ここが近所なら通うと思う。

ビールはこの旅で初めて飲んだ瓶入りのインペリアル。これはよく見るブルーの「Quilmes(キルメス)」より私好みだった。そしてね…エンパナダ2個とビールで600円ちょいなの…通うよね…(白目)

悪魔のアイスクリーム「ラパ・ヌイ」

エンパナダが小さめだったので、もう1個いけるかなとも思ったが、ぐっと我慢してデザートのアイスクリームを食べに行く。ブエノスアイレスには美味しいアイス(エラード)の店がひしめいているのだ。

まずはカップorコーンを決定しよう

数ある中から選んだのは「Lapa Nui(ラパ・ヌイ)」。ブエノスアイレスでは有名なチョコレート屋さんで、そのショップで食べられるアイスが評判だ。

こちらが「Helado(エラード=アイス)」のメニュー。一部季節によって入れ替えがある。やはりチョコレート屋さんなので、チョコ系のアイスをいっておきたいな。でもフルーツ系も美味しそう(めっちゃ悩む)

注文の流れとしては、まずレジ前にあるカップやコーンの種類を決定し、お金を払う。その後、レシートを持ってアイスの注文コーナーへ。中カップで2種類、大カップで3種類選べる。

チョコレート屋さんならではの濃厚さ

3種類食べたかったので大(グランデ)にしたが、大きすぎた…。いや、日本のコンビニアイスならこれくらいペロリなのだが、とにかく濃いのだ。上からいちご、塩キャラメル、下がチョコレート。特に下のチョコは植木鉢の土くらい入ってるw

しかしお味はさすがにお見事だった。このチョコレートアイス、本物のチョコレートが凍っているような錯覚に陥る。口に入れるとチョコの食感で、鼻にカカオの香りが突き抜けてくる。なんという攻めのアイスw

「ラパ・ヌイ」はブエノスアイレス市内に何軒もあるので、ぜひお近くに行かれた時はどうぞ。もちろんチョコレートも様々な種類がそろう。